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53.ブリアを突き落とした犯人は…

ブリアとロンが皆が待ってる所へと戻った。


「「ブリア!!」」


戻ってきたブリアを見た、ローランド、クリス、アーサーがブリアの名を呼びブリアの元へ来て思い切りブリアを抱きしめた。


「ブリア…心配したんだよ?ブリアが居ないと知って心臓が止まるところだったよ…」


ローランドが心配そうな顔で言った。


「兄上の言う通りだよ…本当に心配したんだよ?とにかく無事で良かった…」


クリスも心配そうに言った。


「どこか痛いとこはない?怪我は?とにかく部屋を開けてもらっているから休むといいよ。」


アーサーも心配そうに言った。


「ローランドお兄様、クリスお兄様、アーサーお兄様…ご心配をかけて申し訳ありませんでした…


ブリアは申し訳なさそうに兄達に謝ったのだ。


「いいんだよ。ブリアが無事に帰ってきてくれたのだから…」


ローランドがほっとしたような表情で言った。


「クゥ〜ン……」


突然、犬の鳴き声がしたのだ。


ローランド達は驚いた。


「あっ…ごめんね。苦しかったかしら…もう建物の中へ着いたから出てきても大丈夫だよ。」


ブリアがそう言うと、胸元に入れていた仔犬を取り出して抱っこしたのだ。


「仔犬?仔犬が何故ブリアの胸元から出てくるんだ?」


ローランドは驚きながらブリアへ尋ねた。


「詳しい話は私からしよう。とにかく先にブリアを休ませてやろう。私もひとまず着替えを済ませてくるから応接室でキールとスコットも呼んで待っていてくれ。」


ロンがローランドへ言った。


「あぁ…分かった。ロン…礼を言うのが遅れてしまったが、ブリアを無事に連れ帰ってくれてありがとう。本当に感謝してもしきれないくらいだよ…」


ローランドは少し疲れたような顔で微笑みロンへお礼を言った。


「「殿下……私達からも、お礼申したげます。本当にブリアを助けて頂きありがとうございました。」」


クリスとアーサーもお礼を言った。


「いや…ブリアが無事で居てくれて私も良かったと思っているから礼は要らないよ…さぁ…ブリアを部屋へ連れてってやってくれ。」


ロンはローランド達へ優しく応えた。


そして、ロンは大広間に集まっている全生徒へと言った。


「皆、今日はお疲れ様だったな。学園内では出来ない交流などもできた事と思う。雨も止み各自の迎えも来る頃だろう。今日は各自帰宅したらゆっくり休むように。そして、来週からはまた元気に学園へと来てくれ。では…これにて本日の交流会は終了とする。」


ロンが大広間にいた、全生徒へと言った。

そして、各自迎えが来た者からそれぞれ帰宅し始めたのであった。


ロンは着替えを済まそうと部屋へ向かおうとしていた。

そこへローズ嬢がやってきたのだ。


「皇太子殿下、お怪我などはありませんか?大丈夫でございますか?」


ローズ嬢が心配そうな表情でロンへと話しかけた。


「……はい。大丈夫ですよ…ローズ様もお疲れだと思われますのでお迎えが来ましたらご帰宅くしてゆっくりお休みください…」


ロンは皇太子スマイルをしながら言った。


「あっ…はい…そうですか…では…わたくしは本日はこちらで失礼致したす。」


ローズ嬢はロンの笑顔なのだが変に圧を感じそれ以上は踏み入ることが出来なかったのだ。


その頃、ブリアはローランド達兄に休む為の部屋へと連れて行かれ着替えを済ませベッドへと入っていた。


「ブリア、父上と母上が迎えに来られるまでゆっくり休むんだよ?迎えが来たらまたこちらへ来るから。」


ローランドがブリアへ行った。


「はい…ありがとうございます。お言葉に甘えて少し休ませて頂きますわね…」


ブリアはさすがに疲れたのかウトウトしながら応えた。

そして…ブリアはふっと…眠りについたのであった…


ブリアが眠りについたのを確認したローランドはロン達が待つ応接室へと向かった。


応接室に、ロンを初めスコット、ロナ、キール、ローランドが集まった。


「皆、疲れてるところ集まってくれてありがとう。早速だがブリアの件だ…」


ロンが真剣な顔で話し始めた。


「ブリアは、あえてなのか何も崖から落ちたことについては仔犬を助けようとしたとしか言っていなかったが…恐らく誰かしらに突き落とされたのではないかと思っている。」


ロンが険しい顔で言った。


「やはり…そうなのか…実は私もスリム男爵令息から気になる話を聞いたんだよ…令息ブリアが崖の方へ向かうのを確認した後に、ローズ嬢と取り巻きのご令嬢を見かけたと言っていたんだよ。」


ローランドも険しい表情で言った。


「ローズ嬢か…はやり私が思っていた人物と同じな様だな…昼間のブリアに対する態度を見ている限り、ブリアに対してあまり良い感情を持っていない様に思えたからな…」


ロンが思い出すような表情で言う。


「だが…ローズ嬢だと決めつけるには証拠が不十分すぎないかい?」


キールが話に入ってきて言った。


「そうですね…実際にブリアに何かをしたという証拠はありませんからね…もしかするとブリアはローズ嬢が自分を突き落としたと気づいているのかもしれませんが恐らくブリアの口からは言わないだろうと思います…」


ロナも話に入り言った。


「ブリアも何故自分を突き落とした人物を分かってて何も言わないんだろうね…」


スコットが不思議そうに言った。


「ブリアの事だから恐らく何か考えがあるんだろうけどね…」


ローランドが考え込む様に言った。


「証拠がない限り、こちらからローズ嬢に何か言うという事は控えておこう。だが、ローズ嬢の行動は気をつけておかないといけないな…」


ロンが考えるように言った。


「誘拐事件に…ローズ嬢の件にと…問題は山積みだね…」


キールはため息をつきながら言った。


ブリは自分が居ない間に、その様な話がされていたなど知る由もなく気持ちよさそうに眠っていたのだった。




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