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44.囮作戦無事に終了

ブリアに近づいてきた実行犯の男はブリアのお腹めがけて拳を振り下ろしてきた。


その瞬間ブリアは素早く身体を横に逸らせて男の脛り思い切り蹴り上げた。

男は脛の痛みに耐えかねてバランスを崩した。

男がバランスを崩したの瞬間にブリアは男の首の後ろに思い切りかかと落としを喰らわせた。


かかかと落としを食らった男は「ぐわぁっっ…」と声を漏らし思い切り地面に叩きつけられた。

そして、素早く鞄からロープを取り出し手足を固く縛り上げた。


そして、ブリアは店主の方を向いた。

店主は目の前の光景に驚きその場で呆然としていた。


「お前、何者だ?こいつを一撃で倒すなど…くっ…調子に乗りやがって…」


店主は驚きを隠せぬままブリアをキッと睨みつけた。

そして、スボンのポケットからナイフを取り出しブリアに向けた。


「ふんっ。痛い目に遭わないとわからない様だな…」


店主はニヤりと笑いながら言った。


「それで脅してるつもり?弱いやつ程そうやって凶器かざしてくるのよね…そんな物であたしが怯むとでも?」


ブリアは恐ろしい程ニヤリと笑い店主を見た。

そんなブリアに店主は一瞬怯むもぐっと歯を食いしばりナイフブリアに向けたまま勢いよく走り向かってきた。


その時、ブリアの前に急に入って来た人影が立ちはがった。


ロンだった。


ロンは店主の前に立ちはだかり店主が持っていたナイフを腕を突き落とした後、思い切り店主の顔を横蹴りしたのだった。

蹴られた店主は地面に叩きつけられたのだった。


地面に倒れて気を失っている店主の手足をロープで固く縛った。


「ブリア!何故、私達が来るまでに手を出したのだ!」


ロンはブリアに大きな声で言い放った。

急に大きな声を出されて驚いたブリア。


「何故と言われましてもロン様やお兄様方が来られるのが遅かったので…それにそこに倒れている実行犯の男が思ったより早く襲って来ようとしましたので…やられる訳にはいきませんので仕方なかったのですよ?」


ブリアは困ったような表情で言った。


「一歩間違えば刺されて大惨事になっていたかもしれないと言うのに君という奴は…」


ロンは本当に心配した表情で言った。


「ご心配おかけして申し訳ありませんでした…助けて頂きありがとうございました。」


ブリアはしょんぼりとしながらロンにお礼を言った。


(全く…この娘は本当にわかってるのか…一歩間違えば刺されていたかもしれないと言うのに…ナイフを向けられてるブリアを見た瞬間本当に心臓が止まるかと思った…ブリアを失うんではないかという恐怖が一瞬頭に過ぎったな…ブリアを失うなど耐えられないだろうな…)


ロンはそんな事を思っていた。


そこへロナとローランドが現れた。


「ブリア、ロン大丈夫か?」


ローランドがブリアとロンに尋ねた。


「問題ありませんわ。お兄様、ロナ様。」


ブリアは応えた。


「見ての通り、例の石を売っているという店主とその仲間の誘拐の実行犯の者は取り押さえる事ができた。ひとまず王宮へ連れて帰り牢に入れ拐われた少女達の居場所を聞き出す事と主犯格の名前を聞き出す事が最優先だ。」


ロンがロナとローランドへ言った。


「そうだな。この者達を王宮へと連れて帰るのが優先だな。とにかく君たちに何事もなく良かったよ。ロン、ブリアを守ってくれてありがとう。」


ローランドが言った。


「あぁ…まぁ半分はブリアの手柄なのだがな。」


ロンは苦笑いで応えた。

その表情で譲許を察したローランドも苦笑いをしたのだった。


その後、店主と仲間の実行犯の男は王宮の牢へと入れられロンの追及が始まったが捕まった二人共口を割ることはなかったのだった。

捕らえた者達は誰もが主犯格の名や連れ去られた少女達の行方を断固として話そうとしなかったのだ…


ロン達はせっかく現行犯で捕まえたにも関わらず大きな手がかりがなく頭をかかえていたのだった…





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