表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/87

33.お手合わせと気付いた恋心

ブリアとアミルの打ち合いをじっと見ていたロンが口を開いた。


「ブリア!!」


ロンが大きな声でブリアを呼んだのだのでそこに居た全員が驚きロンの方を見た。


「兄上、急に大きな声を出されたので驚きました。」


ロナがロンに驚いた表情で言った。


「あぁ…大きな声を出してすまない…ブリア良ければ私と手合わせしてみないか?」


ロンはブリアに提案した。


「ロン様…とですか?」


ブリアは驚きながら応えた。


「あぁ。先程からそなたの打ち合わせを見ていたら手合わせしてたくなってな。ご令嬢に尋ねる様な事ではないが…」


ロンは言う。


「ちょっと待てよロン。ブリアと君とでは力の差がありすぎる。その様な危険な事を妹にしないでくれないか?」


横から話に入ってきたローランドは少しムッとした様な表情でロンに言う。


「ローランドお兄様、わたくしロン様の提案お受けいたしますわ。今まで散々お兄様方にお手合わせしたいと申しても受け入れて下さらなかったでしょ?ですのに、ロン様はお誘い下さったの。いつも打ち合わせするとしたらアミルだけでしたもの…アミル以外の方とお手合わせ出来るなんてこの様な機会ありませんもの…それに力の差があるからと言って危ないなどやる前からお決めにならないで下さい。」


ブリアはニヤリと微笑みながらローランドへ言った。

そう言われたローランドは

「ゔぅぅ…」

となったのだった。


「ローランド、ブリアもこう言っている事だしほんの少しだけだ。ブリアを危ない目に合せる様な事はしないしな。ブリアがどのような打ち方をするのか確認してみたいだけだ。」


ロンがローランドに言う。


「はぁ…わかったよ…本当に危ない事はしないでくれよ。私達の可愛い妹にかすり傷一つつけたりしたら皇太子殿下とて許さないからな。」


ローランドはため息つきながらも言うことははっきり言い応えた。


「あぁ。わかっているさ。」


ロンは応えた。


「では…ブリア打ってきてみろ。」


ロンはブリアに言う。


「はい。畏まりましたロン様。では、いかせて頂きます。」


ブリアはそう応えるととても素早くロンの元へと走り込み木刀を振り上げた。

そして振り下げようとした時、ロンは防御の構えになった。

そして、ロンはその程度簡単にかわせると言わんばかりにニヤリと笑った。


その時であった。


ブリアは振り下げようとした木刀を手から離しその瞬間に下へとしゃがみ込み離した木刀を下で掴みそのまま木刀をロンの喉の手前まで瞬時に突き上げたのだ。


何が起こったのか全く解らなかったロンはブリアに木刀を突きつけられあ然としていたのだ。

そして、持っていた木刀を手から話し落としただった。


それを見てブリアも木刀を引き下げた立ち上がった。


「ロン様いかがでしたか?」


ブリアはニヤリとしながらロンに尋ねた。


(ふふ…きっとあたしがそのまま振り下げた木刀を防御しようとしてたんでしょうけどまさかの入りだったかさすがの皇太子様も驚きよね。これは前世のあたしの得意技だからね。これで何人相手のが男だろうと関係なくしめてきたことか…ふふふ…)


ブリアはそんな事を考えながら顔をニヤリとさせていた。


「ぷっ……ハハハハハ…」


あ然としてたロンが急に大声で笑いだしたのだ。

急に笑いだしたロンに皆が驚いていた。


「どうしたんだロン。君がそんな大笑いする姿なんて初めて見たけど…」


キールが驚きのあまり苦笑いしながらロンに言う。


「確かに…私もロンとは幼い頃からよく遊んだりしていたがそこまでの大笑いするロンは見たことなかったな…」


ローランドも驚いてい言う。


「弟の私や両親ですらも兄上のその様な笑い方は見た事がありませんよ…」


ロナも驚いて言う。


「いや…そうだったか?いや…そうだったかもしれないな。自分でもこの様に大笑いするなど考えてもみなかったよ…ブリアの行動に驚きの連続であまりにも可笑しくなってな。本当にご令嬢とは思えぬ。この私がご令嬢に剣術稽古の手合わせで一本取られるとは…くくく…本当に想像の斜め上を行くよな。」


ロンは笑いを堪えられずに言った。


「あの…それは褒めてらっしゃるのか貶してらっしゃるのか…よくわかりませんが…とにかくロン様に一本お取りした事実は変わりございませんわね。国中に自慢してやりたいぐらいですわ。」


ブリアは勝ち誇った様な表情で言う。


「国中に言いふらすのはやめておいてくれるかな。皇太子の面子が丸潰れだからね…」


ロンはまだクスクスと笑いながら言った。


「ふふふ…ここにいる皆さんには知られてしまいましたけどね。それにしても…ロン様はきちんと笑えるのですね。いつもの胡散臭…ではなく作り笑顔しかできないものだと思っておりましたわ。その様に普通に笑えるのだということがわかり安心致しましたわ。その様に自然に笑ってらっしゃるお顔の方が素敵ですわよ。」


ブリアは屈託のない笑顔で言った。

そのブリアの言葉にロンは心臓が射抜かれる様な感覚に陥った。

ブリアの言葉と笑顔に射抜かれる感覚とドキドキと温かさを感じたのだ。

ロンは気づいてしまったのだ。

自分がブリアに恋に落ちた事を…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ