19 テンプレGETだぜ!
ルパンを追っててストックが無くなってしまったどうしよう。
あ、嘘です。すみません。
でもストック無くなったのは本当です。
「日本語?」
私達にそう聞きコテンと小首を傾げるホネに呆れる私。
今頃何言ってんだコイツ?
最初っからスラマサに「骨は拾ってやる」とか日本語使って指示してただろうに。
ていうか、骸骨の首コテン!は可愛くないな。
「あなた、私達が遭遇してすぐに日本語使ってたのを聞いてなかったの?」
聞いてたらこんな反応しないよね~とは思いながらも一応尋ねてみる。
「なん、聞こえとらんちゃよ。そしたらなにけ、ダラんなったかと思ったがやけど、ここっちゃやっぱし異世界ながけ?」
…
……
どうしよう、解読不能だ。
「日本語?」
「日本語やちゃ!」
でも何となくこの語尾には聞き覚えがあるような気がする。
「ええと、一応聞いとくけど、あなた高知の人?」
「な~んやちゃ。俺、富山なが。高知ちゃぁどこから出てきたがけ?」
富山か~。どうしよう、想定外だったわ。
いつから異世界転生してくる奴が標準語か関西弁だけだと勘違いしてた?
差別する気はないけどたぶん会話が成り立たない気がするわ。
「ところでゴブリンさんなにけ、あんた女の子みたいなしゃべり方しとられっけど、オカマの人け?」
うん、これは理解した。
そして「失礼な!」と思った時には手が出てた。
恐いわ~。私こんな子じゃなかったのに、絶対治さなきゃ。
骸骨男の顎先を私の拳が掠め、骸骨はバラバラと崩れ落ちた。
あ、脳みそ入ってないはずなのに脳震盪は起こすんだね。
「私はリリィ、日本名は飯野百合花、歴とした女の子よ。
で、こっちがスラマサ。日本名は…なんとかマサよ」
「酷っ !? 前から思ってたけど俺の扱い酷っ!
だいたい俺の名前、最後がマサじゃないし!」
「そうだっけ?まあいいじゃん。
一度聞いたくらいで覚えてないわよ、あんたの日本名なんて」
「そりゃそうかもしれないけど…」
「ぶつぶつ言わない!」
スラマサと話している間にどういう原理か、ホネが元通りに積み上がっていく。
「で、あなたはなんて名前なの?」
「えっと…俺、村椿峰夫いうがです。
よろしく、リリィさん、なんとかマサさん」
「って、お前もかっ!俺はスラマサだ!!」
「峰夫君かぁ。んじゃあなたの事、これからホネオって呼ぶね」
「華麗にスルーすんなよ!」
「何でけ?ホネオじゃなくて峰夫なが」
「ここじゃ日本名なんて何の意味もないのよ。
今のあなたはホネなんだからホネオでいいの!
それと申し訳ないけど、あなた標準語か関西弁喋れる?
富山弁…でいいのかな、あれ時々聞き取れないの。
出来ればお互いのコミュニケーションの為にも標準語か関西弁でお願いしたいわ」
「またスルーされたし!」
「分かった。関西弁なら喋れるよ。それでリリィさんとマサさんはここで何をしてたの?」
「マサさんになっちゃったよ!?」
「関西弁って言いながら標準語じゃん?」
うん、二人同時発言で混乱を極めてるな。
「とりあえずややこしいからスラマ…マサは黙っててくれる?」
「何で言い直したし?スラマ…まで言ったんならもうスラマサで良くない?」
「あぁもう五月蝿い!黙れって言ってんの!」
「横暴だー!」
しつこいスラマサは放っといてホネオに向き直り、一通り今までの経緯を説明する。
「…という事で、ゴブリナになる為に私は処女を守らなきゃならないから、護身術の修行をしてる訳。
で、師匠や私達の食料を捕りにこの森に入ったらホネオに会ったのよ」
「そうなんや。
俺は気が付いたらこの森にいて、しかも見たら骸骨になってるやん。
とりあえず誰か人を探さな思て焦ってブワ~走ってたら自分らに会ったんやんか。
そしたらゴブリンとスライムやったし、倒さなヤバいんちゃうか思ってブワ~斬りかかってんけど、まさか日本人やとは思わんかったし、ほんまごめん」
おお~、インチキ臭いけど関西弁だ。
やっぱり異世界転生っていったら仲間の一人は関西弁よね♪
テンプレGETだぜ!
富山県民の知人が居るものですからつい富山弁の人を登場させてしまいました。
富山県も東と西で言葉が違うそうですが(呉東、呉西と言うそうです)作中の富山弁にはどちらとも違う誤った使い方があるかもしれません。
知人に怒られておきますので、生暖かい目で見ていただければと思います。
次回投稿日時は…当然のように未定です。
こんなお馬鹿作でも待っててくれる人がいたら嬉しいな♪




