18 そのものボロき衣を纏いて…
初の評価頂きました。ありがとうございます!
調子こいてまたまた投稿してみました♪
よろしくお願いします。
翌朝、体力は完全回復したが削られたSAN値は回復しきれずヤサグレた私がいた。
気分転換に今日の自主トレマラソンは、趣向を変えてドリブルをしながらの湖三周だ。
え?ボールはどうするのって?
そんなの決まってるっしょ!
最初は少しもたついた感もあったけど、最後の一周はさほどスピードを落とすこともなく、我ながら惚れ惚れするようなボールタッチで走りきる事が出来た。
前世でこれが出来てたら、シュート力も合わせて絶対WC優勝に導けるよね~♪
言っとくけど、WCじゃないからね!WCだからね!!
またちょっと落ち込みそうになった…
なので八つ当たりにネオ・タイ○ーショットを放つ。
どうせ一瞬で帰ってくるもんね。
思った通り瞬時に戻って来たスラマサだったけど、なんでヨダレ垂らして気持ち良さそうにハァハァしてんのよ!キモっ!!
なんかどんどん可怪しくなっていくな、コイツ…
気を取り直したところでいつもの家事ルーティンを終え、今日も狩りをしに森に入った。
だけど…なんだろ?いつもと様子が違うみたい。
スラマサも森の奥から感じるザワついた気配に気付いたようだ。
近付いてくるその気配に木陰に身を隠す私と、足元の藪から少し身を乗り出すスラマサ…分かり辛ぇ。
妙な威圧感を伴ってガサガサと森の繁みを掻き分け進む何かをドキドキと待ちながら、ふと私は思う。
(ヤックル、来い!)
……
意外と余裕ねって?
ソウデモナイヨ…
そうして一番手前の藪からスティッ…藪から出てきたのは、残念ながら黒いうにょうにょを纏った猪じゃなかった。
私達の前に現れたのは、服とも呼べないボロい衣と朽ちかけた木剣を装備したホネ、骸骨戦士だった。
アフロのロングヘアーやステッキは持ち合わせていないようだ。残念!
目玉のない虚ろな眼窩は奥に不思議な光りを伴い、不気味さに拍車をかけている。
ゆっくりと辺りを見回していたホネは、どうやってか私達に気付いたようで、パカッと口を開いた(たぶん笑った?)と思ったら剣を振り上げこちらに向かって来た。
私達も飛び出して迎え撃つ!
「行け、スラマサ! 骨は拾ってやる!」
「酷っ!? そもそも俺、骨ねぇし!」
「ウダウダ言わない!行くよっ!」
正面で包丁を構えホネに相対する私と連携するスラマサは、サイドからステップを踏んではホネに体当たりを繰り返す。
スラマサの攻撃にイラっとした様子のホネがスラマサに鋭く木剣を降り下ろすが、既にそこにスラマサの姿はない。
瞬間移動だ!
特技を使いホネを翻弄するスラマサに私は声をかける。
「いいぞ、スラマサ。そのまま奴を挑発しろ!止めは私が刺す!」
「解った!任せろ!」
再び迎撃態勢に移った私達の前でホネが固まったように動きを止め、やや首を傾けた後に一度大きく顎を開く。
ブレスか!?
身構える私にホネが吐いたのはしかしブレスではなく言葉だった。
「日本語?」




