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8 持つべきものは友

ブックマークしていただいた皆様、ありがとうございます。


 すっかりお風呂を満喫した私は、ペリニヨンに貰ったワンピースを着る事にした。


 背中というか、腰の辺りに大きなリボンがついた白くてスッキリした感じのワンピース。


 う~ん、ゴブリンの姿には勿体ないね、これは。


 まあ折角貰った物だし、他に着るものもないから気にしても仕方ないし、可愛いからいいか。


 下はノーブラ、ノーパンだけどね。




 浴場から出るとさっきの執事が待っていた。



「お食事の用意ができております。こちらにどうぞ」


 そう言って彼は私の前を歩き出す。



 短足ガニマタの私と違って、凄くスマートで格好いい歩き方だ。


 きっと出来る執事なんだろうな。

 最強執事ここにありって感じ♪


 そんな後ろ姿に見惚れながらついていくと、間もなく物凄く広い部屋に到着した。





「やぁ、お風呂は堪能したかい?」


 ペリニヨンが声をかけてくれたんだけど、ナニコレ?



 凄く大きなテーブルの向こうの端に座るペリニヨン。


 テーブルの両横には10を越える椅子が並んでおり、一番手前にも席がある。


 私、何処に座ればいいの?


 ていうかこんな場所で食事なんて凄く緊張するんですけど !!


 一瞬パニックになるが、すぐに執事の人が席に案内してくれた。



「あんまり離れても心細いだろうから、とりあえず僕の隣に座って。」


 椅子を引く執事の隣でペリニヨンが笑いかけてくれる。

 少し緊張が解けた。


「ありがとう。お風呂も食事も凄くうれしいよ」

 

 そう言って微笑む私。

 といってもゴブリンの微笑みなんて不気味なだけかもしれないけどね。



 久々に摂る食事は、急に食べても大丈夫かなぁなんて心配も無用だったようで、素晴らしく美味しく頂くことができた。


 食材については聞くのをやめておこう。

 何たってここは異世界‼



 食事をしながら私達は色々と話し合った。

 ていうか、ペリニヨンが一方的に教えてくれたっていう方が正しい。



 まずはこの世界について。



 この辺りは一つの大陸の北西に位置する森林地帯の東の外れ。


 ここから西は更に深い森となっていて、魔獣と呼ばれる強力な魔物が沢山いるらしい。


 森林から出たすぐ東側には草原と丘、その先に湿地帯と大きな湖がある。


 ペリニヨンの領地はこの森の一部から湖にかけてという事だった。



 因みに大陸の北端は山脈があり、越えると直ぐに海なんだそうだ。



 南に行けば砂漠があり、その向こうにある人の街との間に隔たりを作っている。


 人が住んでるんだね、この世界にも。


 そして勇者とか冒険者と呼ばれる人はやっぱりいるんだって。


 ただ、人の街の近くには迷宮がいくつかあり、砂漠を越えてまでこちらの魔物を狩りに来る事は稀らしい。




 次にこの世界で私の貞操を脅かすフトドキモノについて。



 一般的にはやはり同族のゴブリン類に加え、どんな種族でも襲って孕ますオーク類、鬼の風貌で身体能力が高いオーガ類、それから触手で悪戯してくるスライム類も駄目。


 他にも馴れ馴れしく寄ってくる奴には注意しろって事らしい。



 それって殆ど詰んでない?




 後、レベルアップについては襲ってくる奴らを倒せば経験値が貯まってレベルアップ。


 スキルもその際覚える事がある。


 それを積み重ねて一定レベルに達する事でゴブリナへの道が拓けるらしい。


 この辺はテンプレかな。




 最後にペリニヨンは鑑定スキルを持っていないけど、近くに住む鑑定スキル持ちの人を紹介してくれる事になった。


 今の状態が分かるのはありがたい。



 しかもその人は体術の師範で、私が護身術を身に付けられるよう紹介文を書いてくれるという。



 何から何までホントすみません。




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