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おっさん不思議体験記 黒猫守護霊になる  作者: 元乃 狡六


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おっさん不思議体験記 08話 人外パートその1 『鬼さん、黒猫、トキさん』

   おっさん不思議体験記08話 人外パートその1



   鬼さんパートその1


 閻魔大王は気が付いてくれただろうか…まさかわしらが少し霊界に行っている間にこんなことになっているとは…





 わしは霊界から戻り白たぬきと別れた後、自宅のある現世の廃寺に戻っていた

戻って寺の掃除や庭の手入れでもしようと思っていると黒猫の主が寺に訪れてきた…

散歩の延長でたまたま寄ったらしいのだが…少し問題があった…

トキの神気に紛れかすかだが本当にかすかだが黒い靄のようなものが見えたからだ


 トキの神気は散歩の途中に寄った祠でついたのかとは思うが黒い靄はどこでついたのだろう?

このままではまた悪霊が現れてしまうかもしれない

わしは黒猫の主にわからないように霊力をおさえ様子をうかがうことにした…

ただ何があるかわからない…トキに連絡を取りたい…

通信機はトキが持っているだけだ…どうすれば…

そうだ、閻魔大王がわしに送ってきたあの宝玉は映像の宝玉とかトキが言っていなかったか?

宝玉の前にメモ書きを置いておけば閻魔大王が気が付いてくれるかもしれない…

わしは『トキよ至急帰られたし…赤鬼』と書いたものを宝玉の前に置いて黒猫の主の後を追った…


 黒猫の主は寺から自宅へはまっすぐ帰るようだ


『今日は久しぶりにすっきりできたなぁ、たまには散歩も良いもんだなぁ』とのんきなことを言っているが

お前いま非常に危険な状況にあることが分かっていないのか?と突っ込みたくなってしまった…


 黒猫の主が家につくと何やら人が来ていたようだ…話を聞いているとトキの祠のある家の家主が亡くなったようだ…

わしとトキにもかかわりがあることだ…これ以上報告することが増えてくれないと良いのだが…


 とりあえずわしは黒猫の主の様子を見ている…トキはいつぐらいに戻ってくれるだろうか…





   黒猫パートその1


 僕たちは現世に戻るために地獄を霊動車で爆走中にゃ

鬼さんが『トキよ至急帰られたし…赤鬼』なんてメッセージを残すぐらいだから相当なことが起きてるとトキさんは考えているにゃ

青鬼さんははじめから全開バリバリで『眠ってくれなんて言わないぜ!急いでいるんだろ?はじめから飛ばしていくぜ!ヒャッハー!』

とか言って地獄に来た時以上にバリバリ全開で霊動車を走らせているんにゃ

トキさんとミィちゃんは今後ろの席であまり外を見ないようにしているみたいにゃ

ミィちゃんなんて始めキャーキャー言ってうるさかったけどそんなに楽しかったのかな?トキさんに目隠しされて静かになったんにゃ

トキさんはミィちゃんに目隠ししてそのまま顔をミィちゃんにうずめているにゃ

ミィちゃんは大きいぬいぐるみみたいなのかにゃ?僕も今度顔をうずめてみるかにゃ?僕がそんなことしたら爪を立てられそうだけど…


「にゃにゃ、そういえば青鬼さんこの車どうやって動いてるの?霊力で動かせるってことにゃ?」


「黒猫さん、良いところ聞いてくれるね~確かに霊力で動いてるぜ~でも霊力をエネルギーに変換しているんだぜ!

現世での電気みたいなもんだな」


「電気にゃ?電気なら納得にゃ、何でも動かせるもんにゃ」


「まぁ変換効率がすごくいいエネルギーと思ってくれていいぜ

現世じゃ極一部の場所しかないけどな…」


青鬼さんは霊動車を飛ばしながらもものすごく丁寧に説明してくれたけど…

僕にはわからないことがわかったのにゃ…


「わかりやすい説明ありがとにゃ青鬼さん…」


「お、見えてきましたぜ地獄門がよ!」

青鬼さんの言葉を聞いてトキさんがミイちゃんをやっと離したにゃ


「トキ様ありがとうございます、少し落ち着きました…」


ミィちゃんかなり興奮してたもんなぁ

トキさん目隠しして落ち着かせたのにゃ


「私もミィのおかげで落ち着いて乗っていられたわ…」


やっぱりミイちゃんは抱き枕扱いされていたんだにゃ

ふわもこのミィちゃん良いかもにゃ…いつか顔をうずめてみたいにゃ





 十姫トキパートその1


 青鬼の運転はやっぱりきついわ…

ミィもダウン寸前だったものね…動物が車酔いしないための方法知っててよかったわ…私も助かったし…

しかしこれからどうしましょう、荷物抱えてまた霊界を全速力で走るのは面倒よね…鬼さんは心配だけど…



「さて俺はここまでですね、トキさん荷物どうします?おろしちまって良いですかい?」


 青鬼さんと霊動車を霊界に持ち込めないかしら…時間短縮もできるし荷物も持っていけるわよね…そうだ!


「待って、青鬼さん…このまま霊界も霊動車で走っていけないかしら?地獄門開けちゃえば霊動車も通れるでしょ?」


「それはそうですが閻魔大王の許可がないと開けられませんぜ…それに開けるのなんて300年以上ぶりですぜ…」


「地獄門は開けちゃいけないのにゃ?」


黒猫ちゃんが青鬼さんに質問してる…なんにでも興味津々よね、かわいいわぁ


「そうだなぁ地獄門は俺ら鬼とか亡者と現世の人間界との本当の境目なんだ、開けると一時とはいえその境がなくなっちまう

どうなるかわからないから俺じゃ決められないぜ…閻魔大王の許可をとってくれ」


「そうなのにゃぁ」


「わかったわ閻魔大王に聞いてみるわ

通信機もあるしすぐ聞けるわね…少し待ってて…」

通信機って便利よね、でも霊力かなり持っていかれるのが厳しいけど…


「トキ、何か問題ごとか?緊急の要件ならすぐに対応するぞ!」


「閻魔大王、地獄の門を開けてもいいかしら?霊動車を霊界に持ち込みたいのだけど…いいわよね?」


「駄目だ、それだけはしてはならん、地獄門を開けると人間界との境がなくなる

一時とはいえど妖怪や悪霊が通過し放題になる、それだけはどんなことがあっても許可できない…もし開けたらトキと言えども地獄の裁きを受けなければいけなくなる…」


 さすがに門は開けられないか…黒猫ちゃんとミィもいるし霊動車があればと思ったけどそううまくはいかないわね…

仕方ない走るか…でもみんなついてこれるかしら…荷物だけでも持ってくれる人がいれば…そうね青鬼さんを借りられないかしら…


「わかったわ、仕方ないからあきらめる、じゃ青鬼さんだけは借りていいかしら荷物を持ってほしいのよ」


「わかった、青鬼はお前にしばらく同行させよう…青鬼聞こえているだろう?しばらくトキと共に行動してくれ」


「わかりました閻魔大王、トキ様にしばらく同行いたします」


「ありがとう閻魔大王、青鬼さんお願いね」


よし、荷物持ちGETよ、少し早く帰れそうね





 地獄門わきの小さい門から霊界に入る…


「さてここからは霊界よ

みんな強い意思を持ってね、そうしないと浄化されちゃうわよ

特に青鬼さん、霊界には慣れていないでしょ?

自分の意思を強く思っていないと鬼でも浄化されかねないわよ」


「わかりましたトキ様、しかしお気遣いはいりません

何度か閻魔大王の言いつけで霊界には来ていますので」


 あら言葉遣いが戻ったわね…運転時とのギャップがいまだなれないわ…


「そう、なら問題ないわね、じゃ荷物をお願い

黒猫ちゃんは問題ないわね…ミィはハム君を召喚しないでね、浄化されちゃうかもしれないわ」


「僕は大丈夫にゃトキさん」


「わかりましたトキ様」


「じゃ私の祠目指して走るわよぅ!少しずつ加速して行くわ、みんなついてきてね」


「わかったにゃ」 「わかりましたトキ様」 「承知しました」



 はじめは私の力の1割程度(時速10km)で走ってみましょう…これぐらいならみんなついてこれるでしょ…


「トキさんもう少し早くても大丈夫にゃ」 「あたしももう少しなら大丈夫です」「トキ様問題ありませんもっと加速できます」


「わかったわ、もう少し速く走るわね…」

3割(時速30km)ぐらい出してみましょう


「まだ行けるにゃ」「もう、少しなら…」「まだ行けますよ」


「OK、じゃもう少し加速するわ」


じゃ5割(時速50km)いってみましょ…駄目そうなら考えましょう


「速いにゃ、でも何とか…」「…ついていけない…」「速いですね~」


……3割で走りましょう…着いてヘトヘトじゃしょうがないものね…



 この調子で走れれば2時間ってとこかしら…鬼さん、もう少しで帰るから頑張ってね…





   おっさん不思議体験記08話 人外パートその1 終 その2へつづく…



この08話で完結です

完結まで書き上げていますが誤字とか時系列とか矛盾がないか調べてからのアップになります

まぁ誤字とかアプリ使っても見つからなかったりするんであったらこそっと報告してくださいね

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