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おっさん不思議体験記 黒猫守護霊になる  作者: やまのもとのねこ


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おっさん不思議体験記07話 おっさんパートその1


おっさん不思議体験記07話 おっさんパートその1




 まだ何かいるという気配は回復していない

まぁ俺の感覚なんてあてにならないかもだけどな…


 さてさて今日も元気いっぱい仕事も休みだし、なにすっかなぁ

スロット行っても出ないし、友達なんてみんな結婚して誰も俺の相手なんてしてくれないしなぁ

とりあえず朝飯でも食うかね…


 今日の朝飯は

電子レンジで米炊いて~炊ける間にガスレンジでウインナーと目玉焼きを作る

野菜は…今日はない…まぁいいでしょおっさんの朝飯なんてこんなもんだ


 いつもは食べてるのもなんか見られてる気がするのにそれもないか…

なんか今まで感じていたものが感じなくなるって寂しいものなのかもな…

気のせいとか思ってたけどもしかして俺にも霊感あるのかな…




 しかし今日は天気良いなぁ

たまには散歩行くのも良いよなぁ

そうだ、昔遊んでた場所巡りでもしてみようかな…

配信のネタ探しにもなるよな…

じゃまずはあそこからにしてみっかなぁ

スマホ持って飲み物もって財布もって…じゃいくか!

俺が一番よく遊んだ場所…幼馴染の家…祠のあるあの家へ…




「お久しぶりですおじさん、ずいぶん頭白くなりましたね

覚えてますか俺です、○○です」

 

「お、まさか○○坊か?大きくなったなぁというかもうおっさんだな…はははっ

今日はどうしたんだ?うちに何か用事でもあるんか?」


「いやぁ用事はないんですけどね…昔ここでよく遊んだなぁと思って…ふっと寄ってみたくなって来たんですよ

昔祠の中で遊んでよく怒られたでしょおじさんの息子さんのさとるまさるとさ、あと女の子もいたよなぁ

名前は憶えていないけど…」


「うちに娘はいないけどなぁ近所の子かな?どんな子だったか覚えてるかい?」


「えっと着物着た10歳ぐらいの女の子だったよ、当時同い年ぐらいで仲良く遊んでいたよ」


「そんな子いたかなぁ?着物着た女の子って当時もう洋服の方が多かったのに…

あぁ…もしかしたら…トキ様かもしれんなぁ

たまに女の子が祠の中にいるって噂があってなぁ

ここはなぁ昔生きたまま土地神になったとかいう5代ぐらい前の当主の娘さんの祠なんだぁ

もしかしたらその女の子がトキ様かもしれないなぁ」


「いきなり何言ってるんですかおじさん!怖い話じゃないですか!俺苦手なんですよ心霊系の話って…」


「怖いなんて言ったらばち当たるぞ!ここの土地を守ってくれてるありがたい神様なんだぞ

それに一時期神隠しとお化け騒動があっただろ、その時わしらがトキ様にお願いしたらピタリとおさまったんだ…」


「そういえばそんなこともありましたね、ほかにも白たぬきが現れたとかもありましたね…」


「そうだぞTVの取材まで来てな…あの時は大変だった…

しかしトキ様だったとしたら○○坊すごいことだぞ…神様と遊んだことになるんだから…うらやましい」


「はは、神様か…

とりあえず祠見せてもらっても良いですか?」


「あぁかまわんよ、普通に公開しているしお参りもできるからな、自由にしてってくれ

またな○○坊」


「またね、おじさん」


 あんなはっきり見える女の子が神様のわけないよな…当時みんなで遊びまわってたもんな…

祠の写真でも撮って次行こ…

よく遊んでいた高校の裏へ行くことにして祠を後にした…




 高校の裏は友達がお化けを見た場所なんだけど今は森も切り開かれて家がいっぱい建っていた…

神隠しとかお化けの話はどうなったってぐらいきれいになってて昔の土地の面影もなかった…

一応写真を撮って次の散歩先へ行く…


 しかし子供のころと比べると森が確実に減っているね…

てくてく歩いて改めて自分の住んでいる場所を見つめなおすと変わりすぎてて怖くなる…

変わっていない場所って神社とかお寺だけだなぁとか思ってしまった…


 そういやこの辺にお寺あったなぁ

昔そこでも遊んだよなぁ廃寺と聞いてるけど行ってみるかぁ…

少し歩くとお寺発見

建物の影にひっそりとたたずむ…お寺と思えない普通の民家みたいな家、でもしっかりお墓があり大きい門もあった…


 ここって中に入れるのかな?お墓あるんだから中に入れるよな…

門は飾りなのかびくともしない…少し離れた場所に小さい門がある…そこから入るのかな?

お、開く入れるみたいだ…入るとご住職かな?2メートル近い大きいお坊さんが本堂の前で掃除していた


「こんにちは、ここって廃寺って聞いていたんですがご住職さんですか?」

ご住職さんは少しびっくりした様子でこう話してきたんだ…


「ここは確かに廃寺です、わたしはたまにきて管理をしているここの寺の縁のあるものです…

あなたはここにお墓参りですか?」


「あぁ管理人さんでしたか…失礼しました…

お墓参りではないんですが…昔この辺りにお寺があって遊んでいたなぁと思って…懐かしくなってきてみたんですよ…

少しここにいても良いですかね?」


「かまいませんよ、わたしは掃除してしばらくしたら引き上げます…それまでならどうぞ…

しかし物好きですね…普通は廃寺なんかには足を運びませんよ…」


「ははっ、なんか今日は天気も良くて…お散歩ついでに昔遊んだところ巡りをしているんですよ

ほら、ここは小学校が近いじゃないですか…学校帰りに寄って遊んだりしていたんですよ

そのころ以来あまり来ていなくて懐かしいなぁと思ってたんですよね」


「あぁ、あそこは小学校なんですね…どうりで子供の声がするわけです…わたしこの風体なので子供に怖がられるんですよ…

ですから子供の声がするところにはあまり近づかないようにしていまして…」


「なるほど…大きいですもんね

パッと見鬼かなんかだと思っちゃいました…昔遊んでいた祠でそんな話を読んだんですよ…

この辺りに昔鬼がいて土地神が退治したとか…確かそんな話でした」


「鬼…ですか…

そのお話、わたしも知っています…

当時生きたまま土地神になったお方がお寺に居座っていた鬼を退治しその後お坊様を連れてきてこのお寺の住職にしたとか…

わたしの家に伝わっています…

わたしはその末裔なんですよ…」


「おぉそうなんですね

それでここのお寺の管理をしているんですね…」


「はい…本堂の横の石碑にそのことが書かれています…

そうだ…本堂とか開けてあるんでよかったら見て行ってください

中に祭壇と土地神様のお姿の絵なんかもありますから

掃除も終わってるんでごゆっくり見学していってください」


「ありがとうございます、それでは見学させていただきますね」


そう言い頭を下げ管理人さんと離れた…しかしあの雰囲気はどこかで知っている感じがするんだよなぁ

初めて会うのに不思議だな…




 本当は中に入って少しお寺を確認できたら帰ろうと思っていたんだけど…見学することになってしまった…

まぁ時間はあるから良いけど…


 本堂わきの石碑には何やら書かれているが風化してしまっていて読み取ることができなかった…昔の言葉遣いもわかりにくいしな…

本堂の中に入ると小さな祭壇があり小さな仏像があった…本堂の中はかなり質素なつくりで祭壇も簡易的な物のように感じた…

土地神様の絵というのが見当たらない…帰るかと思い振り返ると…そこに…あった…鬼を討伐している土地神の絵が…


 古い絵だが表情もわかる…鬼の顔もどこかしらさっきの管理人に似ている…そして土地神というのが祠で遊んでいた女の子にそっくりだと思った…




「管理人さん、あの絵撮影してもいいですか?すごく気になってしまって…」

管理人さんの振り向いた顔が絵の鬼とダブる…


「あ、絵を見られたんですね、なんとなく鬼がわたしに似ているでしょ…」


管理人さんの表情が少し怖い…それと言葉遣いもさっきより重苦しい…


「知ってしまいましたね…わたしがその鬼です…」


!!!


「そんなことがあるはずないでしょ…鬼なんているはずは…」


「土地神のやつわたしを討伐したんですよ…成仏できなくて今もこうしてこの廃寺の管理をして…来る人間を食っているんだ!」


そういうと管理人は…ガーッと襲い掛かって…来ない…


「はははっびっくりしましたか冗談です

あの絵はわたしの祖先を鬼に見立てて描かれたものなんです

だから私に似ているのかもしれません」


「やめてください、俺はそういうのにすごく弱いんですよ…

では土地神様は…俺、似た女の子と昔遊んでいたことがあるんですが…」


「土地神様は当時の庄屋の娘さんらしいです

生きたまま土地神になられたとかお聞きしました

ご近所に血のつながった方がいたのかもしれません

しかしもしかしたら土地神様ご本人かもしれませんよ」


そういうとニカッと歯を見せて笑う管理人さんでした…




「そろそろわたしは引き上げますがどうしますか?まだいるようでしたら本堂だけ閉めて引き上げますが…」


「そうですかじゃ俺も引き上げます、写真も撮らせていただいたことだし…ありがとうございました」


一礼して管理人さんにあいさつするとあちらは小さく胸の前で手を振ってくれた…

俺は廃寺をあとにした…


 さて家に帰るかね…今日は久しぶりにすっきりできたなぁたまには散歩も良いもんだなぁ

また色々散策するために散歩しようかなぁ




 家に戻るとご近所の町内会長さんが訪ねてきていた…

「あ、ちょうど帰ってきたか○○さん…ちょっと連絡事項でさ…

ほら地主の○○さん、今日の昼前に亡くなったらしくてさ今日19時からお通夜やるらしいんだ…

急で悪いんだけど知り合いがいたら連絡してくれないかな?」


「え、待ってください…○○さんってあの祠のある○○さんですよね?さっき俺昔の話とかしましたよ…

祠にまつられてるのがトキ様とか白いたぬきの話とか神隠しがあったときの話とか色々と…」


「そんなはずはないぞ、かなり前から入院していてここ二日ぐらい意識なくなっていたらしいからな…誰かと見間違えたんじゃないのか?

とにかく伝えたからね、まだ伝えなきゃいけない人いるからわしゃ行くよ…」


そういうと町内会長さんは帰っていった…


 俺がみた人は誰だったんだ?間違いなく○○さんだったはずなのに…

俺は少し混乱しながら知り合いに連絡を入れ始めるのだった…




 おっさん不思議体験記07話 おっさんパートその1 終 その2へつづく…








最近…なろうから別のカクヨム等へ移籍を考えています…

作品は完結させる予定ですがもうしばらくかかりそうです

完結までお付き合いいただけると幸いです

黒猫ちゃんたちをこれからもよろしくお願いします

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