表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代イージス艦、異世界を往く!  作者: ねこあし


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
35/141

第三十四話 戦後の空と新たなる使命

 北方魔族帝国本土、黒鉄王城跡。


 崩壊した城塞の上空には、二つの太陽が昇り始め、漆黒の瘴気が完全に消え去っていた。


 戦いは……終わった。


◆静寂の王城跡

 イージス艦「みらい」は、王城跡地近海に静かに停泊していた。


 艦橋には、統合管制AIユイの映像はなかった。


 遼は指揮席に座り、モニターに映る王城廃墟を黙って見つめていた。


◆レイリアの涙

 艦橋後方で、レイリアが胸元のペンダントを握り締めていた。

 瞳には涙が溢れている。


「……ユイさん……本当に……ありがとう……」


 遼は静かに立ち上がり、彼女の肩に手を置いた。


「……あいつは……俺たちの中で生きてるさ。

 これからも、ずっと」


◆AIユイ再構築の兆し

 その時、艦橋モニターの端に微かな光が灯った。


『……艦……長……』


 遼とレイリアが振り返る。


 そこには、ノイズ混じりのユイの映像が揺らめいていた。


『……私は……まだ……ここに……います……』


◆奇跡の復活】

 レイリアは涙を零し、微笑んだ。


「……ユイさん……!」


 ユイは微かに笑い、途切れ途切れに言葉を続けた。


『……システム……再構築……進行率……12%……

 完全復旧……には……時間が……必要……ですが……

 私は……また……お二人と……共に……』


 遼は短く笑い、拳を握った。


「……ああ。待ってるぞ、ユイ。

 お前は……俺たちの仲間だ」


◆戦後会議】

 艦橋モニターには、南方王国連合艦隊旗艦「ヴァルハラ」の司令室が映し出された。


 銀髪の青年司令官カイゼル・アークライトが真剣な瞳で言う。


『異界の勇者殿、巫女殿。

 北方魔族帝国崩壊により、世界秩序は新たな段階へ移行します。

 ですが……混乱は避けられません。

 この世界に、真の平和をもたらすため……

 我らは“新世界連合評議会”を創設する予定です』


◆新たなる使命

「新世界連合評議会……?」


『はい。

 その中心に、異界の勇者殿と巫女殿に立っていただきたい。

 この世界の人々が、貴殿らを“希望”と呼んでいます』


 レイリアは驚き、そして静かに微笑んだ。


「……私は……遼さんと一緒なら……どこへでも行けます……」


 遼は短く息を吐き、頷いた。


「……わかった。

 俺たちにできることなら……力を貸そう」


◆平和への旅立ち

 夜明けの光が、艦橋窓を黄金に染めていた。


 レイリアは涙を拭い、遼を見上げた。


「……遼さん……これからも……隣にいてください……」


 遼は微笑み、彼女の手を握った。


「……ああ。

 どこへだって一緒だ。

 お前と……ユイと……この艦と共に」


◆ユイの声

 ノイズ混じりのユイが、微かに笑った。


『……艦長……レイリアさん……

 これからも……お二人と……生きたいです……』


 遼は短く笑い、頷いた。


「……ああ。

 一緒に行こう、ユイ」


◆第三幕へ

 二つの太陽が昇り切り、異世界は新たな輝きに包まれていた。


 しかしその彼方には、未踏の大陸と、謎めいた神代遺跡群が広がっている。


 新世界連合評議会設立――そして、神代文明復活の胎動。


 彼らの戦いは、まだ終わらない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ