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始まり44 『すべての始まり』

2日ほどですまなかった・・・。

学生、夏休み後半という単語で理解していただけるとありがたいです。

多分まだ不定期のままだと思うので、期待せずに次を待ってください。


「兄ちゃん。」

「ら・・・瑠奈か。」

俺の隣に立っていたルナを見て兄貴はとっさに言い換える。

「行ってこようと思う。」

「そうか。」

「五百円、私が帰ってくるまで取っといて下さいね。」

「分かった。」

「じゃあ、行ってきます。」

「おう、行って来い!!」

城を飛び出し、兵達には見つからないように移動する。

城下町に着くと、見つかるのが面倒なため、少し暑いがフード付きのマントを羽織る。

明らかに怪しいと思われそうだが、今は正直言えば午前3時ごろ。まだ真っ暗な時間帯だ。この時間帯ならば人の往来も少ない上に、ティナさんに見つかる心配も無いと思いこの時間帯に出発した。

確認の為か、腰のベルトに無意識に手が伸びる。

昨日貰った剣が脇に差してあり、後の方にはナイフがいくつも並んでいる。その少し上には矢の入った筒があり、剣が差していないほうには弓がある。

手と足には勿論天馬を装備している。そして、鎧はドラゴンと戦ったときにボロボロにされてしまったので着けていない。

隣には同じようにルナがフード付きのマントを着たままついてくる。

ファミールさんとカナは別ルートで移動していて、王都の外で合流する事になっている。何で別ルートにしたかって?

勿論四人の黒いフード集団はあまりにも目立つからだ。

そういえばこのフード付きマント、耐暑&耐寒の機能付きに、プラス魔法耐性のある優れ物のマントである。

このマントとベルトはティナさんに会った後、こっそり王城を抜け出して買ってきたものだ。

「ルナ、大丈夫?」

「大丈夫。」

考え事をしながら走っていた為、無意識の内に走るスピードを上げてしまっていた事に気付き、ルナに声を掛けてみたが、平気なようだ。

黒い二つの影は、全てから逃げるかのように暗闇に消えていった。


・  ・  ・


「カナちゃん。」

「何ですか?」

昨日一日を会話に費やしたおかげで、カナちゃんと少し仲良くなる事が出来た。

最初は緊張していたのか、一つ一つの言葉を話すのにも苦労していたようだ。しかし今では冗談を言える程度にまでなっていた。

「カナちゃんって何で戦うの?」

ちょっとした疑問も言えるようになっていた。

「うーん。今の所何で戦うという明確なものは無いんですけど・・・。」

敬語はいまだに抜けないが、元々敬語をあまり使わなかった場所にいたせいか、あまり敬語になっていないが、そこはツッコミを入れないでおく。

「魔法を使ってみたいですね。」

「やっぱり魔法使いって憧れる?」

「はい!!魔法は少年少女の夢のような物ですからね。」

「今度教えてあげる。」

「いいんですか!?」

「任せておきなさい。」

「わぁ。使えるといいなぁ。」

こういう笑顔が溢れる国を作ろうと父は前の賢者様と共に頑張っていた。今回の王様と賢者様は、信頼できる人だ。勇者様が一人で無茶をしている間王様と賢者様はとても心配していた。最初は刺々しい感じで接していた私を何の気もなく優しく接してくれた。妾の件でも止めてくれた。セインやカナの笑顔を見て一緒に微笑んでいた。

そんな今回の二人の為と思い勇者様に普通に近づいていった。そうしたら勇者様まで同じような方だった。妾ではなく仲間として、同じ立場として話しかけてくれた。そんな人たちの期待を裏切らない為にも、私は立派な冒険者になってみせる。

誓いを胸にファミールは走る。カナが魔法を使えないなどとは露ほどにも知らずに・・・。


・  ・  ・


「よし、二人とも来たね。」

「うん。」

「何時でも行けるわ。」

「じゃあ行こうか。新しい世界に。」

黒いフード付きのマントを羽織っている4人組。傍から見ればとてつもなく怪しい集団だろう。しかし、今俺たちを見る者はいない。それどころかこんな暗闇の中見える奴が居るのだろうか?

「何をしているんですか?」

「いや、これから旅に出るのにここで待ち合わせをしていたんですよ・・・あ。」

「如何したの瑠奈?って、何で貴女がここにいるの?」

「それは此方が聞きたいのですが教えて頂けますかね?ファミール様。」

「みんな逃げろっ!!」

俺の叫びも空しく全員がフォークとナイフによって地面に縫い付けられてしまった。

「お・し・え・て・い・た・だ・け・ま・す・か?」

「は、はいっ!」

ファミール様がびびって話し始めてしまった。

俺、終わったな。

「るーなーさん?」

「何で御座いましょうか?」

「ちょっと来てください。」

「動けません!!」

「もう動けますよ。」

うん?

ふと体の方を見るとフォークとナイフは既に無くなっていた。

「早く来てください。」

「嫌ですっ!!」

ティナさんの行こうとした方と逆方向に走り出す。捕まる。

・・・。

さて、ここで俺は某アニメのセリフを言わせて貰おう!!

「不幸だ―――――!!!!」

「自業自得です。」


・ ・   ・


俺たちは新たな一歩を踏み出した。

ここから先何があっても負けはしない。

そうここに誓う。

                           ―完-


やっと始まりが終わった!!

―完―なんて書いてみましたけど終わらないですよ。

こんな駄作ですが、これからもよろしくお願いします。

ついでに話すと今までの二つの作品の反省点を踏まえてもう一作品考えております。しかし、投稿するにしても来年度以降になると思います。

これからもこの作品ともども駄目作者をよろしくお願いいたします。

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