邪神討伐 1
いよいよ『邪神』との闘いが始まる
最強 対 最凶の激闘
果たして戦いの行くえは!?
『邪神』との闘いは壮絶を極めた
恐らく雷蔵たちがこの世界で相まみえる中でも最強で最凶の存在
『邪神』が封印されている位置は、クリスが『魔導力』覚醒の際に、母である慈愛の神リトニッドにより啓示を受けていた
『瘴気の沼』亡者の怨念、悲しみ、苦しみ、怒りと言った負の感情が瘴気となって集まり、聖者ですら数時間で命を落とすとされる、呪われた沼である
『魔導忍術:神意解放』
その力の及ぶ限り、神の意志から全てを解放する
雷蔵が、太古より敬われてきた、『5柱の神』が力を合わせた封印を解放する
クリスの合図で、『5柱神』たちが自らが封印を解く手はずだったが、雷蔵が単独で解いてしまった
この時、5柱神は絶句していたそうだ・・・(゜д゜)!
封印より解き放たれた『邪神』は、『5柱神』が戦いを挑んだころよりも遥かに力を増していた
封印の中で如何にしてその力を増していったのか想像もつかない
そのままにすれば、ロワン・エトワールの世界全てを飲み込んでしまうほどの邪気
雷蔵がとっさに『千手結界』を張らなければ、邪気に飲み込まれたものはみな朽ち果て、邪神の糧となっていたことだろう
白玲が『剣星竜の剣』で『邪神』を斬りつける、しかし、邪神は邪悪なる力の塊であり実体を持たない
如何に『この世のすべてを切り裂く剣』でもってしても、斬った先から元に戻ってしまった
『星斬り』はその威力が強力過ぎて、星自体を崩壊させかねない為おいそれと使う訳にはいかなかった
ジスレアも精霊魔法で攻撃を試みるも、魔法を撃てば同じ出力の邪気を放たれそれを結界で防御する
『原初精霊魔法 ワンネス』を放ては、それと同威力の邪気が放たれる恐れがあるため使う事がためらわれた
邪気に有効と思われる光魔法放ち、邪気を結界で防ぐ
これを繰り返す事しかできなかった
クリスのジャッジメント・レイが炸裂する!と思いきや、これも表面をかするのみで、同じく同意力の邪気を放たれ結界で防ぐしかなかった
「ジャッジメント・アポカリプスなら!」
「「「「それは最後の手段でも使わないでおこう!」」」」
邪神と倒せても世界が滅んでは本末転倒なので!(゜Д゜;)
雷蔵たちが攻撃を続ける間も、『邪神』は周囲の瘴気を取り込み力を回復していくどころか力を増大させていく
『これでは埒が明かないな』
雷蔵が、解決策を見いだせず珍しく愚痴をこぼす
その時だった
『助けて・・・僕をここから出して』
その声は、邪神の中心から聞こえてくるようだった
『まさか!』
「おい、みんな!」
「こいつは『邪神』じゃないかもしれん」
「うむ!我も今そう思っていたところだ!」
雷蔵への返事にはYESしかない白玲さんだった!
「こんな邪悪な気を放つ神なんて『邪神』以外いないだろ?」
「でもライゾーさんは、何かに気づいたようですね」
「私もぉ、ライゾーさんを信じます」
「いや、あたいだって信じてないわけじゃないんだよ!」
イデアは、『邪神』との闘いの行方よりも、自分だけライゾーの評価ポイントが下がってしまうのではないかと不安だった!(゜д゜)!
「邪気の中心あたりから、声が聞こえて来たんだ」
「そいつは助けを求めている・・・」
「俺は今からから、この邪気を神気へと変えてみる」
「これだけの邪気・・・それはさすがにライゾーさんでも無茶です!」
「だが、この邪気の中に囚われている奴を助けるにはそれしか手はない」
そう言うと、周囲の説得にも耳を貸さず術を練り始める
「魔導忍術:聖邪転成」
雷蔵の身体を通して邪悪なる力を聖なる力に、変えていく
しかし、相反する力を改変するには術者に多大なる負荷がかかる
邪気に体を侵食され、右半身が黒く変色していく
「まずいな、俺の術の速度よりも、邪気が取り込まれる速度が上回っている」
「限界が近い」
「お前たちは、ここからでき斬るだけ遠くなはれろ!」
「あんたはどうすんだい?」
「『邪気』と同等の『合力』をオーバードライブさせるて相殺する」
これは、かつてイデアが、『邪龍』のブレスを防ぐために行おうとしたこと
すなわち自分の命を犠牲にするということ
『我は、とうの昔にライゾーと生死を共にすると決めた、ここから一歩も動く気はない』
『ライゾーさんがこの世を去るというのなら、私も一緒に逝きます!』
『みんな仲間だもんねぇ』
『あんた1人でしょい込んでんじゃないよ! あたい達がいるだろう』
そう言うと4人は雷蔵の肩に手を置いた
邪気の一部が、彼女たちに流れ込んでいく
冷や汗を流し、うめき声をあげる
『気』の扱いになれた雷蔵でさえ死を覚悟する程の邪気
一部を肩代わりすることさえ彼女たちにとっては命懸けのはず
なのに彼女たちはその手を放そうとはしない
『これは、負けられんな』
彼女たちから、温かい力が流れ込んでくる
邪気を拙い力で必死に変えてくれた温かい力
その力を感じた時、雷蔵は九印を切り始める
「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」
無心で繰り返すうち、雷蔵の身体が光始める
『カカカ! 『機神討伐』の前に、わしの力を必要とするか?』
『お主もまだまだ未熟よのう』
『師匠 皆の仲間の命がかかっている頼む!』
恥などいくらでも掻いてやる、それで仲間の命が救われるのだ
『カカカ! 少しからかったまでよ』
『分かっておるわい』
『お前がこれほど必死に、わしに頼むことなど今まで無かったこと』
『それだけの状況という事だとな!』
『禁術:龍神招来』
雷鳴と共に、光を放った龍が雷蔵と同化する
かつて雷蔵の命を奪った禁術だが、今の雷蔵はその力を受け入れ創始するだけの強さを身に着けている
その力の凄まじさよ
今まで、あれほどまで苦労していた、邪気は瞬く間に聖なる力へと変えられていく
世界を覆うほどの邪気は瞬く間に浄化され『瘴気の沼』は『聖なる泉』へと姿を変えた
『師匠 助かった』
『前に言うたじゃろう」
「出来の悪い弟子の為に何時でも駆けつけてやるとな』
『わしも、これで忙しいでの』
『次こそは『機神討伐』の時に呼べ』
『ではの!』
そう言って光の龍は天へと昇って行った
「助けてくれてありがとう」
瘴気の中から現れたのは、随分と華奢な少年だった・・・しかも全裸の!(゜д゜)!




