使徒との遭遇 1
『機神討伐』の計画は前倒しを迫られ、26名もの頼もしい助っ人が加わる
彼らは単なる『管理者』ではなく『賢者』となり、自分たちの思い描いた夢をかなえる為に動き出す
しかし、動き出したのは彼らだけではなかったのだ!
『機神討伐』の計画前倒しを迫られ、雷蔵たちは4つのグループに分かれて行動に移ることにした
第一グループは、『新生賢者』26名による『賢者の国』の拡張及び運営
第二グループは、ジスレア、クリス、バルバールによる『世界樹』を巡って『精霊王』に謁見
第三グループは、白玲、イデア、雷蔵による、八大竜王の助力を求め歴訪する
第4グループは、『賢神』バベルと『大魔導士』メイザースによる『魔導戦艦』建造
第一グループは
『新生賢者』26名によって、『賢者の国』目覚ましい発展を遂げる
バベルが計画していた首都周辺に12都市の建設を完了し、世界各地で貧困や迫害で苦しむ人々の収容を瞬く間に完了した
運営に関しては、住民たち自ら代表者を選出して行い、『賢者』達は必要に応じてその都度、助言を行う形で進んでいく事となった
第二グループは
ジスレアの里帰りも兼ね、まず第1番目のエルフの里から捜索を開始した
彼女の父であるアドリック13世は、彼らの訪問を娘の里帰りを大層喜び彼らを歓待した
「俺様、魔王なんだけどよぉ、エルフの里的にまずくない?」
「何をおっしゃいますか!全てのエルフの里も既に『賢者の国』と同盟を結んでおります」
「となると、バルバール殿も同士ではないですか!」
「歓迎しないわけにはいきますまい」
しかも、魔王神バルバールは体育会系イケメン
同族の男たちが皆華奢なためか、エルフにもてた!
そりゃもうアイドルのように人だかりが出来た!
後に『魔王神ファンクラブ』が結成され、その内の一人と恋仲になり結婚することになるとは、彼も夢にも思いますまい!(゜д゜)!
結局、全エルフの里を回ったが精霊王には会えず、希望の大地に創生された13本目の『世界樹』で謁見が叶った
「いやぁ、わざわざ会いにもらって悪いね」
精霊王は紫色のローブを纏い、赤い顔の上部だけを覆う仮面をかぶった怪しげな人物だったが、柔らかな物腰特徴で、優し気な印象であった
彼曰く、13本目の『世界樹』は「今この世界で一番熱い!」パワースポットなのだそうだ
「僕の創った精霊界は、この世界から魔力を貰って存在しているんだ」
「ここの魔力は特別に強力でびっくりしたよ」
「この『世界樹』は君たちが創り出したんだって? すごいね!」
「それにライゾー君に契約してもらっているうちの眷属が、いつの間にか神格を得たおかげで僕も神格を得てね」
「今では『精霊王』から『精霊王神』になることが出来たよ」
え!4大精霊、神格得てたんですか?出番がないので全く気付かなかった!(゜д゜)!
「君たちの活動報告がほとんど入ってこないんだけど、これだけ恩恵を得ておいて対価を払っていないわけじゃないよね?」
と精霊王神に突っ込まれてビビりまくっていた ((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
彼は、神格を得られた感謝の印にと、ジスレアに『精霊王神の加護』を授けた
「これで君は4大精霊神だけでなく、すべての精霊を使役する力を得た」
「『機神討伐』のおりには僕だって召喚できちゃうよ!?」
精霊王神さまって暇なのでしょうか・・・?(・・?
「『機神討伐』に役に立てばなによりだよ」
「あと僕との交信も随時出来るようになったから、必要な時は連絡してね!」
「別に必要な時じゃなくてもいいよ!」
彼は別れ際に
「今度是非精霊界に遊びにおいで! きっとだよ!」
と、念を押すように言って去って行った
精霊王神さま、やっぱり暇なのか・・・?(;^_^A
第三グループは
世界各地に点在する8体の竜王を訪ねていた
彼らは高い知能を持っていたが、それ以上に好戦的で会う毎に
「我の力を借りたければ、力を見せよ!」
と言ってくるので、白玲が仕方なく相手をすることになったが・・・
「っ? 何が起こった? 我が負けたのか!?」
竜王はみな先手必勝とばかりに最高の攻撃魔法『ドラゴンブレス』を放つが、白玲の『剣星竜の剣』の目にもとまらぬ剣劇にかき消され、動揺したところを一刀両断された
しかし、敗北したはずの竜王たちには傷ひとつない
そう、彼女は竜王たちの意識だけを『剣星竜の剣』で刈り取ったのだ
ご丁寧に、雷蔵が映像投影魔道具で戦いの様子を解説したところ
「にわかには信じられぬがこの映像を見て納得せぬわけにはいかぬな」
と、白玲に力を貸すことを誓約した
「本来お前たちは8つの首を持つ、一体の竜として生み出されるはずだった」
「だが、その当時の技術では完成することが出来ないばかりか、一体一体ですら制御できずに逃げられたわけだ」
「お前たちが力を合わせれば、星すら破壊する力を得られるだろう」
「なんと! 我らにそのような力があったとは!?」
「俺たちはこの世界を救うために『機神』と闘うその時に力を貸してくれ」
「是非もない」
こうして雷蔵たちは八大竜王の助力を得ることに成功した
第4グループは、『賢神』バベルと『大魔導士』メイザースが第4グループは、『魔導戦艦』建造建造に取り掛かっていた
『魔導戦艦:天城』過去に実在した超弩級戦艦の名前があらわすように天の城に相応しい威容、そして『賢者の塔』と『大魔導士』の英知を結集させた兵装をもつ『超弩級魔導戦艦』となる予定である
設計段階は終了し、戦艦本体および兵装の製造を並行して開始して間もなくそれは訪れた
この世界から遠く離れた宙域で、空間に裂け目が生じる
その中から金属の球体が飛び出した
それが限界とばかりに裂け目は瞬時に閉じた
金属の球体は光の速さを超え、この世界ロワン・エトワールへと接近していた
金属の球体の接近を感知した『賢者の塔』に警報が響き渡り、警告音声が繰り返し再生される
「『機神』反応を感知 緊急時の為、警戒レベルが自動的に最大に設定されました」
その時、『賢神』バベルと『大魔導士』は恐怖におののき、早急に雷蔵へと連絡を入れ・・・無かった!(゜Д゜;)
「とうとう来ましたね! ほぼ予想通りのタイミングでした」
「ムフフフ 『飛んで火にいる夏の虫』なのであ~る」
まるで自らが災いであるかのようなセリフであるが、まさか実際その通りになるとは二人の予想通りであったようだ (;'∀')
金属の球体は大気圏でスピードを落とし地面へと衝突した
球体が二つに割れると、その中から巨大な物体が姿を現す
金属製の蜘蛛の下半身に、仏像の上半身を無理やり繋げたような異様な姿
それこそが『機神の使徒』の姿であった
「スキャンの結果が出ました」
「明らかに封印時の『使徒』とは外見も変わり、性能も上がっていますね」
『機神の使徒』は機械的な声で同じセリフを繰り返す
「機神を信じましょう 機神を信じましょう 機神を信じましょう」
そして『使徒』は光の筋を無数に周囲に伸ばし始める
「なるほど! この光の筋で人のDNAデータと記憶そして魂を奪う訳ですか」
「でも、そうはいかないのであ~る」
「「局所結界展開!」」
二人の息はぴったりだった!
「結界による『布教』の妨害をを感知 結界を破壊します」
仏像の合わさった手のひらに光が集まる
「ほ~! 光学平気ですか?」
手のひらからビームが発射される
ビームは結界を破壊せんとするが、なんと反射されそのまま自身の手のひらを破壊してしまう
「反射結界だと解析できなかったようですね」
「ん~何だかいまいちですねぇ」
「「『使徒』って弱い(のであ~る)ですね」」
『賢神』と『大魔導士』にとって『使徒』は雑魚であると判断されてしまったようだ




