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夢にまで見た異世界でのんびり冒険者をやりたい人生だった  作者: りるお
第1章 - 初級冒険者編 -
13/142

第13話 - 陰謀と -

第13話です。

ブクマ、高評価ありがとうございます!

日に日に増えるのが本当に嬉しく思います…!

誤字脱字や稚拙な文章なのに大変恐縮ですが、めっちゃやる気になれるのです。 今後ともよろしくお願いします!



「はい、これあなたの取り分ね!」


森でファングウルフ5匹の討伐クエストの最中、ゴブリンロードに出くわしたベルゼ。

ゴブリンロードを追ってやってきたリエルと共闘?し、無事倒す事ができた。


ゴブリンロードは、リエルが臨時で組んでいるパーティ"大空の雷"の狩猟対象だったのだが、パーティの息が合わず、危険を察知したロードが逃げ出し、たまたまベルゼの前に現れたのだった。



「こんなに貰って良いのか…?」


「むしろ少ないくらいだけど、あの子達の事もあるからそれで勘弁してね!」


「まあ貰えるならありがたく貰っておくよ」


「うん、じゃあ私は用があるからこれで!」



そう言ってリエルは足早に去っていく。





「今日もリエルさん素敵だなあ」

「リエルたんマジ天使」

「あの可愛さでAランクだもんなあ!」

「女の子私でも憧れるわ〜!」



リエルが去った後のギルドは少し賑やかだった。






ギルドを見回していると声をかけてきたのは大空の雷メンバーだ。


「あ、あの!今日はありがとうごさいました!」

「もし良かったら飯でもどうですか?」



「うーん、この後予定もないしお邪魔でなければ良いですか?」












「へえ、ベルゼ君はエリースから来たんだ!」


「はいー! これめっちゃ美味くないですか?」


「これは肉ロールと言って薄くスライスした肉で、リゴンの実を巻いて焼くんだ。アルスローの名物料理だよ」


「アルスローは料理も上手くて良いところですね!」


「君、よく食べるね」


「そうですかね?料理が美味しいのがいけないんですよ!」









「おい、聞いたか?また高ランク冒険者が行方不明になってるらしいぞ」

「ああ、聞いた。なんでも、あるクエストを受けた冒険者が消えてるって話だ」


「アレだろ?正体不明の貴族からのトンデモ依頼。報酬がかなり良くて内容も簡単そうってやつ」


「どうせアウストロル家が関わってんじゃねえのか?」


「おい馬鹿!こんな所でそんな事言うんじゃねーよ!」






この世界の住人は小声で会話してるつもりなのに聞いてくれと言わんばかりのボリュームで話すよなあ。

普通に聞こえてるんだけど…





「ベルゼ君はパーティは組んでないの?」


「組んでないですね、今のところ1人で不便してないので!」


「君、食べながら喋るの良くない」


「まあまあ気にすんなよカルラ!」


「ガット。そこまで気にしてない」


「まあまあ2人とも!打ち上げなんだから言い合いはしないの!」


「「 ヨルンは黙ってて 」」



仲が良さそうだな。

息の合うメンバーとパーティを組むのも面白いかもなあ。 前世では毎晩気の合う仲間とゲームやってたな。あの頃が懐かしく思えてきたな。



「今はパーティを組まなくても大丈夫でも、クエストの難易度が上がると強い魔物が増えるから、パーティを組む事も考えておいた方がいいよ!」


「なるほど。役割分担とか大事ですよね」


「そうそう、1人だと魔物からの攻撃も全部自分に向かってくるし、その中で倒していかなきゃいけないからな!」



たしかにその通りだろうな。

ゆくゆくはパーティを組む事も考えておこう。


「アドバイスありがとうございます!」








この世界に来て初めての誰かと一緒の食事の時間はあっという間に過ぎた。やっぱ大勢で食べる食事は楽しいよね。












「次のターゲットは此奴か」


「はっ、女性ですがAランク冒険者でございます」


「いつも通り、慎重に決して誰にも見られずに遂行しろ」


「仰せのままに。始末後は好きにしても?」


「構わん。好きに嬲ってやれ」






照明も付けず、真っ暗な屋敷の中で影が2つ

会話が終わると1つは消え、残ったのは1つだけ。


「冒険者どもめ。我が家の繁栄の為に犠牲となれる事を光栄に思うが良い。ククッ ハハハ………」















「ベルゼさん!ゴブリン隊の偵察クエストお疲れ様でした!詳細は後ほど書類で提出してくださいね!」


「はい、そうさせて貰いますね」


「いやーそれにしてもここ2週間で粗方のクエストを1人でクリアしてしまうんですもの。そろそろCランクですね!」


「たまたまですよ!それはそうとCランクになるってどうすれば良いんですか?」


「あら説明受けてなかったんですね。それは失礼しました! Cランクからは一般的に中級者と呼ばれるようになります。従って、Dランクまでとは違い規定回数をクリアした者から、試験を受けて貰います。合格すれば晴れてランクアップとなります」


「(試験かあ…)なるほど。試験というのはどんな事をするんですか?」


「試験内容はランク毎、その都度で変わります。おそらくギルドの上の方は今頃考えているんじゃないでしょうかね。ふふ。」


「なるほど。じゃあ決まったら教え…」


「大変だ!!北の村から伝令で魔物の群れが北から押し寄せてるみたいなんだ!! その数があまりにも多い!それに上位魔物も混ざってるみたいだ!」


「なに!?数は?」


「恐らく1000は超える…」


「なんだと…!!!!」


「北の村は壊滅、こちらに向かってきているとの事だ!」



「終わりだ…アルスローは終わりだ…」

「なんでこんな時に!!」

「今街にAランク以上はいないんだぞ!」




騒然としたギルド内に怒鳴り声が響く


「静まれ!冒険者がこんな時に慌てるんじゃないよ!」


「ギルド長…!」


「Bランク以上で戦える者は殲滅に、それ以外は住人の避難にあたるんだよ!グズグズするな!40秒で支度して出ていきな!!」



「「「「「「「「 おう!!!!!!」」」」」」」」




(ギルド長初めて見たな)

まるで女首領みたいな迫力がある。

さすがのギルド長だ。統率力が段違いだ。



(さてAランク冒険者がいないらしいし、どうしたものかね)


1000体の魔物ともなると流石に中心地で戦う事は難しい。だが数を減らす事はできる。それにベルゼには最近思いついた試してみたい魔法もある。


(となると、攻撃されない位置から攻撃するか)

















「クククッ…ようやく我が家の春がきたな。何故かAランク冒険者がいない間に魔物のスタンピードを受け街は壊滅する。その責任を取って侯爵家は取り潰し。我がアウストロル男爵家が繰り上がり統治を任される。やっとシナリオ通りになったな」


「そうですね。まさにご主人様の思惑通りとなりました」


「うむ。我らも仕上げの準備するぞ」


「仰せのままに」




ご覧頂きありがとうございました。

今晩もう1話投稿予定です。

次の投稿もよろしくお願いします。


高評価、ブクマ等して頂けると筆者もやる気に満ち溢れます。それはもうモリモリと。合わせてよろしくお願いします。

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