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ラスボス級は意外と身近にいるかもしれない  作者: ホウ連想


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プロローグ

「緊急速報です! 東京都に突如として大きな門が出現いたしました! 人々は大混乱に陥っており、噂では政府が秘密裏に実験していた兵器なのではないのかとの噂も広がっております。しかし政府は関係を完全に否定しており門の周りには厳重な警備体制が敷かれることとなりました。幸いなことに死傷者は一人も出ておらず出現したときに門の近くにいた方は『気がついたら別の場所にいた。瞬間移動したようだ』と証言しており記憶が混濁しているのではないかと……」




俺が生まれる前の話。

突如として日本に現れた門。その先は異世界と繋がっていたらしい。


扉の先から魔族、獣人、エルフと空想上の存在が次々と現れあるものは喜び、あるものは恐怖した。


政府は混乱を収めるためすぐに異世界の代表たちと会談を開始。異例の速度で協定が結ばれた。


「それから約三十年、日本は多種多様な異世界民族国家となり今では異世界は身近なものとなった」


俺は『十秒でわかる日本の歴史』を閉じて目の前にそびえ立つ巨大な学校を見上げる。


私立妖幻(ようげん)高校。ここは異世界人たちが通う世界有数のマンモス校である。

生徒の半数が異世界人で占められ授業や施設も様々な種族に配慮された仕様になっている。


ここの元校長が大のヲタクだったらしくよだれと鼻水を垂らしながら設立された由緒正しい学校……とホームページで読んだが何故こんなクソ情報が公式に載っているのか甚だ疑問ではある。


俺は家が近かったから試験を受けたが今になって間違いなような気がしてきた。


周りを見渡すと頭から角が生えてる人や、背中から羽が生えてる人、炎を吐きながらあくびをしている人、見渡すだけで様々な種族が校門に入っていく。


もちろん小さなころから異世界人は身近に存在していたがこんなにも見るのは初めてだ。

俺のような一般人の方が浮いてるのではないのだろうか。仲良くできるといいけどなあ。


「もう始業式はじまるぞー」


「やべっ」


校門の前でぼーっと突っ立ていると中から教師の声が聞こえ焦って走る。


俺は期待に胸を膨らませながら妖幻高校へと足を踏み入れた。

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