表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/238

よくある特例

「お~、ポラリさんが言ってた様に、

ホントに、もう受付が空いてますね」

コインらが、冒険者ギルド『ガンセキの街』支部を訪れると、

入り口を入って正面にある、受付カウンターには既に人気が無く、

横に長いカウンターに座る受付嬢も1名のみであり、

その代わりに、併設された飲食コーナーの方が賑わいをみせていた。


「ああ、大概の冒険者は、その日の稼ぎを持って、

飲み食いに行くか、家に帰るかだからな・・・」

「一部、打つか買いに走る」

「確かに、『闇ネコ』の先輩達も、

そうだったね・・・」


「なる程、何とも冒険者らしいっちゃ、らしいですね」



「いらっしゃいませ!

冒険者ギルド『ガンセキの街』支部へと、ようこそお出で下さいませ!

本日は、どの様な御用向きでしょうか?」

コインらが、受付カウンターへと近づいて行くと、

人族と見える受付嬢が、そう声を掛けて来る


「あの~、僕の冒険者登録と、この子の従魔登録の方を、

まず、お願いしたいんですけど・・・」

『キュ!』

コインの言葉に合わせて、

それまでコインの首に巻き付いていたファーも、

クイッと首を上げて鳴いた。


「あら!?男性にしては随分と高級そうな襟巻をしてると思ったら、

可愛らしい従魔ちゃんだったんですね・・・」


「ええ、僕の頼りになる相棒ですね」


「そうなんですか、可愛くて頼りになるなんて最高ですね、

では、まず人間の貴方の方から受け付けますので、

こちらの、登録用紙の方へと御記入をお願いしますね、

代筆が御必要でしたら、私が務めさせて頂きますけど、

大丈夫でしょうか?」


「はい、自分で書けるんで大丈夫です。」


「あ~、ちょっと良いかな?

私らは、彼の付添で、この後ついでにパーティー登録も、

済まちまう心算なんだが、

彼の冒険者ランクをD級からにして欲しいんだが・・・」


「申し訳御座いません、

ギルドの規定で、初心者はE級からと決まってるんですよ」


「勿論、その規定の事は知ってるけど、

私らの推薦があれば、確かオッケーだったよな?」

「ん。」

ポラリの言葉と共に、ポラリとパサラが冒険者カードを提示する


「えっ!?お二人ともA級なんですか!?」


「ああ、2人ともA級で間違い無いよ」

「そう。」


「し、失礼しました!

た、確かに、A級冒険者お二人以上からの御推薦があれば、

D級からの御登録が可能となります。」


「へ~、そんな特例があるんですね、

それで、ポラリさん達も一緒に付いて来てくれるって、

言ったんですね?」


「まあ、そうだな、

実際、コインの実力はD級以上だし、

余りランクが低いと、首都に着いた時にダンジョンに、

コインだけ入らせて貰えない恐れがあるからな、

なるべく早く、上げといた方が良いと思うんだよ」

「ダンジョン・アタックには下僕が必要。」

「オレも、先輩方からの推薦でDから始めたんだぜ」


「分かりました。

早くランクが上がる様に、僕も頑張ります!」

『キュキュ~!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ