山吹色の茶菓子
「あ~、ホント美味しい料理でしたね、
このコヒ茶も抜群のブレンドだし、
最初に、あのオーナーが出て来た時には如何なる事かと思いましたが、
サナエさんお奨めの、このホテルにして正解でしたね」
ロビーの受付に偶々居たオーナーのウサンクサーに変わって、
本職の受付担当の従業員に、ひたすら詫びの言葉を受けながら、
無事にチェックインを果たしたコインら一行は、
客室係に、各部屋へと案内をされてから、
大浴場にて、旅の汗を流した後に、食堂で豪華な夕食を楽しんでから、
食後のコヒ茶を飲みながらマッタリとした時間を楽しんでいた。
「そうだな、部屋やベットは清潔だし、
何ってったって、あの大浴場は一見の価値ありだぜ」
「滝があった。」
「姉さん方にも、気に入って頂けた様で良かったです。」
「でも、あの清潔感が溢れる部屋と良い、滝が流れ落ちる大浴場と良い、
このホテルって、ホント高級感がハンパ無いですけど、
よく、サナエさんや親父さん達は常宿にしていましたね」
「こんな、宿泊費が矢鱈と高い所、
自分らで金を払うなら勿論、泊まりっこ無いだろ、
タダで泊まれるからって、使ってたんだよ」
「えっ?これ程の高級宿が、
タダで泊まれるって如何ゆう事ですか?」
「宿泊費は皆、この街の商業ギルド持ちだったんだよ」
「商業ギルドが払ってくれてた?」
「ああ、なる程な・・・上得意さんへの接待って訳か」
「納得」
「ポラリさん達は、今の説明だけで分かったんですか?」
「ああ、ディック村長さんが言ってただろ、
ファー達の毛皮は、超高級素材なんだから、
その素材を納めてくれるブラック村の人達は上得意って訳さ、
一番近い街って事で、この街に持って来てるんだろうけど、
ブラック村とすれば、高値で買い取ってくれるなら、
商売相手は、どこの街でも構わないんだからな」
「超、売り手市場」
「ああ、なる程、確かに数千ギルって単位の、
お金が動く取引ですからね、相手の機嫌を損ねない様に、
優遇するのは当たり前っちゃあ、当たり前ですね」
「ああ、この街の商業ギルドの連中は、
オレと親父が、ファー達の毛皮を納めにくると、
いつも、職員総出で揉み手をしながら出迎えるもんだから、
子供ながらにも、気味が悪かったもんだぜ・・・」
「ハハハ、連中らに取っちゃ、
いつも、素材を運んで来るサナエや親父さんらが直接の窓口だからな、
機嫌を損ねない様にって必死だったんだろ」
「気配りは重要」
「あの村の人達は、村長さんや、シロミミさんを始めとして、
大概な事じゃ、腹を立てたりしなそうな人ばかりでしたよね」
「年に数回の取引相手じゃ、そこまで分かんないんだろ・・・
よっしゃ、そろそろ冒険者ギルドの方も人気が空いただろうし、
コインの登録を済ませに行っちまおうぜ」
「了解」
「あの~、何だったら、
態々、皆さんの手を煩わせるのも何だし、
僕とファーだけで、登録手続きに行って来ましょうか?」
『キュッ?』
「いいや、私らが一緒の方が都合が良い事もあるし、
ついでだから、サナエも一緒に連れてって、
パーティーの登録も、済ませちまおうや」
「お楽しみ特典」
「はい、ご一緒しますね、姉さん方」
「分かりました。
じゃあ、ご一緒に宜しくお願いします。」




