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異世界鑑定団

「なる程ね、コイン君のユニークが、

まだ、それだけの回数使えるっていうなら、

ちょっとした話し合いが必要な様だね」

「同感」

コインのユニークスキルが、まだあと2万回以上も使えると聞いた

ポラリとパサラは、お互いに目配せをしながら、そう告げる


「話し合いですか?」


「ああ、ちょっと遅くなったけど、

さっき血抜きをした獲物をさばくから、

一緒に昼食でも食べながら話さないかい?」

「『ピロン焼肉のタレ』もある」


「はい、御馳走して頂けるなら、

僕も冒険者の事とかお聞きしたいので、ご相伴に与ります。」


「そんじゃ、さっきの場所まで戻ろうや」

「レッツラゴー」


「はい、了解です!」



「さて、そんじゃ私が獲物を捌くから、

パサラは、焼き台やテーブルなんかを準備してくれるかい」


「了解」

「ポラリさん、獲物を捌くなら僕も手伝いますよ」


「あん?コイン君も水にさらしてる自分の獲物を捌くんじゃないのかい?」


「いえ、僕のは取り敢えず、血抜きが出来てればオッケーなんで、

水を切ってから、そのまま魔導リュックに入れておけば大丈夫です。」


「そうかい、そんじゃ手伝って貰うとするかね」


「はい、分かりました。」



ポラリが、自分の魔導リュックを下ろすと、

中から大きな作業台を取り出して、

その上に、大小様々な大きさと形をした解体用の刃物を並べて行く、

その向こうでは、同じ様に魔導リュックを下ろしたパサラが、

焼き台や、食事用のテーブル、イスなどを取り出しているのが見える、

そのどれもが、日本に居た頃に高級家具を見慣れたロックにして、

一級品というのを見て取れた。


「流石、お二人ともA級冒険者だけあって、

お使いになられている品々も1級品ばかりですね、

魔導リュックにしても、収納できる容量がハンパなさそうな感じです。」


「ああ、ウチの両親や、パサラんとこの御家族が、

良い物は長く使えるからって、

私らがパーティーを組んだ時にプレゼントしてくれた品々だよ、

盗難防止にって地味な見た目に作られてるんだけど、良くコイン君は気付いたね・・・」

「目利きが良すぎる気がする」


「え、ええ、前に高級家具なんかを作ってる村に行った事があって、

良い品物の見分け方なんかを習った事があったんですよ」


「ふぅ~ん、そうなのかい・・・まあ、その辺は如何どうでも良いか、

そんじゃ、獲物の解体を始めるから私の方を手伝ってくれるかい」


「はい、了解です。」



「へ~、まだ冒険者になる前にしては、随分と解体の手際が良いんだね」

同じ作業台にて獲物の解体をしているポラリが、

コインの手際の良さを見て褒める


「ええ、幸いにも解体スキル持ちなんで重宝しています。」


「スキルを持ってたって練習を積まなきゃ、

そうは上手くはならないじゃないか」


「ええ、縁あってしばらく、ある村で猟人の真似事をしてましたんで、

そのお蔭だと思います。」


「道理で上手い訳だよ、猟人って事はコイン君の腕前からして、

毎日の様に獲物を獲っては捌いていた訳だろ?

それで、解体スキルを持ってれば、アッという間に上達するだろうね」


「はい、お蔭様で良い練習になりました。」

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