グリーンティって美味しいよね?
「それで、お父様、この方たちは・・・?」
街長であるタメゴロの隣に腰を下ろした
娘のメタボンヌが尋ねる、
ちなみに、メタボンヌが腰を下ろした瞬間、
応接室にある高級感漂うソファがギシッ!という悲鳴を上げ
並んで座って居るギル・マスのトンチキーとタメゴロの2人が、
やや持ち上がった感じをコインらは受けた。
「何か声が超可愛くないかっ!?
見た目は完全にオー・・・なのに」
「驚愕」
「オレが思うに、あの母親譲りの少し尖った耳がネックなんすよね、
あれが、よりオー・・・感を際立たせてる感じがするっす。
でも、確かに声はポラリの姉さんが仰る様に超可愛いっすね、
まさに、あの絵画に描かれた子が成長したらピッタリの声っす。」
「ええ、アニメ・・・じゃなくて、
え~と、歌劇?のヒロインみたいな可憐な声です。」
「ハハハ、そうだろう、そうだろう、
ウチを訪れる、お客さん方が声を揃えて、
『お宅の、お嬢さんは、声が異様な程に可憐ですな』と、
口を揃えて褒めるからな」
「「「「でしょうね!」」」」
「ん?あ、ああ、君らも同意してくれた様で嬉しいぞ、
それで、メタボンヌよ、
彼ら何だがな、今回、私が特別なクエストを依頼した
冒険者の方達でな、皆若く見えるが、
これでも、冒険者ギルドでも数少ないA級パーティーと、
とても、優秀な方達なんだよ」
「おう!連中の腕前は俺が保証するぜ!」
メタボンヌに対して、
タメゴロとトンチキーが説明をする
「お父様からの、特別なクエストですか?」
「ああ、お前が飲んでる例の『アオジールA錠』の、
原材料となる薬草が先頃判明してな、その採取を彼らに依頼したのだ」
「え~、私、あのお薬、
変な臭いがするから嫌い~!」
「でも、あの薬を飲んでると、
何となく体調が良いって言ってただろ?」
「街長さん、その臭いだったら、
多分、抹茶と言う飲み物を薄めたものと、
一緒に飲むと軽減すると思いますよ、
ところで、肝心な抹茶の方は知ってますか?」
コインが、日本のヒット商品を思い浮かべながら、
そう告げた。
「おお、マッチャってのは、
粉を湯で溶いて淹れる、苦みのある茶の事だろ?
それだったら、確かコウガ王国で入手が可能だった筈だ、
それより、コインよ、
お主は、この秘薬の事を存じて居ったのか?」
「いえ、その秘薬そのものでは無いのですが、
同じ原料を使った商品を、偶々知ってたんですよ」
「ほう、流石にA級パーティーの一員だけあり、
若いのに博識であるな」
「うむ、俺もギルドのネットワークを使って調べてはみたんだが、
この秘薬に対する情報は入ってこなかったからな、
ホントにコインは大したもんだ!」
「まあ、確かにコインの知識量は豊富だよね」
「ある特定の知識に関してだが・・・」
「ホントっすね、コインは妙に変わった事を、
知ってたりするっすよね」
「ありがとう御座います。
趣味で集めた雑学が、役に立った様で良かったです。」
(何故かコッチの世界では、雑学の方が役立ってる気がするな・・・)