急襲
「おっ!地震じゃ無いかい?
うわっ!結構デカそうだよ!」
「震度4ぐらい?」
「な、何か段々デカくなって来てるんじゃないっすか!?
だ、大丈夫っすかね・・・?」
「パサラさん、良く震度なんて知ってますね、
でも、この程度じゃ良いとこ3ソコソコってとこですね」
メイドのニョッキが、街長の娘であるメタボンヌを呼びに向かったので、
それまでの間、ソファで寛ぎながら、お茶を楽しんでいたコインら一行が、
突然グラグラと揺れ始めた建物に対して、それぞれ発言をする、
自身に驚くポラリらに対して、地震大国日本の記憶があるコインは、
平然として震度の考察をしていた。
「うん?どうやら、メタボンヌが来た様だな」
「そうだな、兄貴」
なぜか、こちらの世界の人間である街長タメゴロと、
その弟で、冒険者ギルドのマスターであるトンチキーも、
平然とした顔でソファで寛いだままであった。
そうしている内にも、建物の揺れは段々と大きくなってゆき、
コインの体感で、震度が4強程になったと感じられた時、
応接室のドアが、バン!と開かれて、
大きな何かが、部屋の中へと入って来た。
「皆!ドレスを纏ったオークが現われたわ!
街長さんと、ギル・マスを守れる配置に展開するのよ!」
「了解」
「ポラリの姉さん!
オレは、どっちに動けば良いっすか!?」
「あれ?何か、前にポラリさん達から話に聞いてた
オークの特徴と、ちょっと違うんじゃ無いですか?
どちらかと言えば、ドレスを着た朝〇関って感じかな・・・」
「パパ、美味しいお菓子があるって、
ニョッキから聞いて来たんだけど・・・」
「「「オークが喋った!?」」」
「だから、〇潮関って・・・」
「おお!良く来たな我が愛娘よ!
お菓子は後から、ちゃんとあげるから、
取り敢えずは、私の横に腰を下ろしなさい、
それと、コイン君以外の諸君は、突然立ち上がって如何したのだ?」
「何も、席を立ってまで歓迎の意を表さなくても良いぞ?」
幸いにも、ポラリらの発言は2人には聞こえなかった様であり、
コインは、街長の『愛娘』との発言に冷や汗を流した・・・
「何で、急に立ち上がったって言ったって、
ドレスを着たオー「ポラリさん!街長さんのお嬢さんが見えたみたいですよ!」
え?今、部屋に入って来たのがお嬢さんだって・・・?」
ポラリが危ない発言をしそうになったので、
咄嗟に、コインが大声を出してフォローをした。
「人?」
「そう言われて見ると、
確かに鼻が違うっすかね・・・?」
「皆さん、分かりましたら、
落ち着いて、元の席に戻りましょう。」
コインは、ポラリらにソファの席に戻る様にと促した。
「あ、ああ、そうだね、
皆、席に戻るよ」
「了解」
「分かりました。」
3人は、コインの意見に従って、元の席へと戻り腰を下ろした。
「うむ、皆、席に戻った事だし、
娘の紹介をさせて頂くとするかな、
だが、その前にコイン君、
先程、君が、娘を見て言っていた『アサ〇オゼキ』というのは、
如何いう意味なのかね?」
「え!?え~とですね、そ、そう!
朝〇関というのは、僕が生まれ育った地方の方言で、
美しいとか、愛くるしいとかの意味ですね」
「なる程!良く分かってるじゃないかコイン君!
では、私も君に習って、娘を『アサシ〇ゼキ』と呼ぶ事にするかな」
「そ、それは止めた方が良いと思いますよ、街長さん!
ごく限られた地方でしか通用しない方言なんで、
一般の人達には理解出来ないかも知れませんので・・・」
「なる程、それは、そうかも知れんな・・・よし分かった!
非常に残念ではあるが、この素晴らしい形容詞『アサ〇オゼキ』は、
お蔵入りにするとするか・・・」
「え、ええ、僕も、
その方が、断然良いと思います!」
(ふ~、良かった。
どこぞの転移者や転生者なんかから、
いつ事実がバレるか分かったもんじゃ無いからな・・・クワバラクワバラ)




