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神剣のプロトコル ~底辺まで落ちた元S級最強剣士の俺が、錬金術師少女に『武器の臨床評価』とかやらされ、結果的に世界を救うまで~  作者: 深井立花 数白
第1章:ヘタレ剣士とアラモード

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プロローグ

[プロローグ1:おうち論]

 俺、リガル・フェイルは20年の人生を経て、ひとつの真理に到達した。


 魔法文明が発達したここ、サルティヴ王国でも、人間に最も必要なものとして『衣』・『食』・『住』の3つがよく挙げられる。


 では、汝に問う。

 その3つの内で最も大事なものは何か?

 

 何、『衣』? ……否。人は裸百貫なるぞ。

 では『食』? ……否。人、山河と共にあれば、恵みは自ずと与えられん。


 蒙昧なる汝に教えたもう。答えは『住』、即ち『おうち』なり。


 『おうち』こそ究極。『おうち』こそ至高。


 人々は、どれだけ社会の荒波にもまれようとも、

 街の外で魔物に襲われようとも、

 『おうち』では心の安息を得る。まさに現代の人類に最も必要なものではないか。


 うん、納得。納得だ。

 こんな幸福を人々はどうして手放すことができようか。

 この暖かい安寧の内にいつまでもいたいと思うのは、人として当然のことなのだ。


 ああ、お外こわい。



[プロローグ2:錬金武器屋オープンです!!]

 皆さん、初めまして。エニア・コレクトといいます。錬金術師です。


 でも、私が作るものは少し変わっているかもしれません。

 私が主に作っているのは武器です。冒険者の皆さんの役に立ちたいんです。


 いや、本当は冒険者になりたかったんですけどね。

 私は小さいころ、街の外で魔物に襲われたところを冒険者の人に助けてもらったことがあります。

 それから私も冒険者になりたいと思ったのですが……私には運動神経が致命的にありませんでした。剣とか振ったら転んじゃいます。


 それなら、せめて冒険者の皆さんの役に立てる仕事に就きたいと思い、有名な女性錬金術師であるヒューレ師匠に弟子入りして学び、ついにオリジナルの武器を作れるようになりました。


 ……え、なぜ武器なのか? 薬やアクセサリでもいいのではないか、ですか?

 ふっふっふ。いい質問です。なぜ私が武器を作ることを選んだか……それは……、


 かっこいいから、です!!


 永遠のスタンダード・直剣とか! リーチを保って突き刺す槍とか! 防御を崩しやすいメイスとか! 東方諸国の魂・刀とか! もう全部全部かっこいいです!

 ほほう、刺突にも斬撃にも使えるパルチザンですか? 実に良い! 良いです! 分かってるじゃないですか!


 あ、いや、とにかく! 強くてかっこいい武器を作って冒険者の皆さんにお届けしたい、というのが私の目標なのです! 


 私は数々の試作を重ね、既存のものとは一線を画す性能の武器を作り、師匠にお願いしてお店にスペースを用意し、ばっちり宣伝し、万全の準備を整えて武器屋をオープンさせました!


 さあ!

 伝説の!!

 始まりです!!!


 ……武器は1週間、全く売れませんでした。なんでですか。



[プロローグ3:3秒にも満たない悪夢]

 一瞬だった。

 

 巨大な影に不意を突かれ、仲間は吹き飛んだ。

 影の正体は、熊の体に狼の頭を持ったような魔物だった。


 額に奇妙な紋様を浮かべていたそいつは、さらに倒れた仲間に向かって腕を振り上げていた。


 しかし、その時の俺はそこまで焦っていなかった。俺は既にその腕を捉えていたから。

 そして、当然のように魔物の動きを止められると思っていた俺は剣を振り下ろし、



 剣が折


    れた。



 俺は想定外の事態に対応できなかった。

 魔物の腕を止めることはできず――


 ――俺、リガルは目を覚ました。

本作を読んでいただき、ありがとうございます。


少しでも面白いと思っていただけたなら、

下にあるポイントの「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にすると、作者の精神に強化魔法を付与することができます。


また、「ブックマークに追加」を押してもらっても強化魔法は発動できます。


あなたもウチの付与術師になってみませんか?

よろしくお願いします!

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