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間奏の便り③~追憶と追跡

【間奏の便り③~追憶と追跡】


 「先週、被害届を出した鈴本と言いますが。」

「はい、先週の日曜日です。」

「お昼の12時頃、○○美容室の駐車場で、相手が車、私が自転車です。」

「ええ、白バイに乗った警察の方が。名前?さぁ・・・いえ、名刺は貰っていませんが。」

「運転手の名前は白バイの方が訊いていたようです。しばらく2人で話をしていたようでしたから。」

「大した怪我ではないのですが、診断書と領収書を持ってきました。」

話がどうにも伝わらない。話がどういう訳か進まない。

「電話番号は分かりませんが、○○美容室で間違いありません。先週の日曜日、駐車場の前でと言えば分かるはずです。」

「え、何もなかった?お店の方がそうおっしゃっているのですか?」

「いえ、結構・・・・・・」

 何かがおかしかった。誰かがおかしかった。自分が正常だとすれば白バイか、店員か、運転手か、複数か。いや、何を甘いことを。普通に考えて全員ぐる(・・)だ。警察署を出て浮かんだ答えは2つ。揉み消された、そして深入りしない方が身の為だ。ただし覚えておくといい。記憶力には自信がある。ナンバープレートははっきりと覚えている、どっちともだ。

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