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絶対⑩
第2戦を4ー0で制した正徳SC。最終戦に勝利すれば文句なしの決勝ラウンド進出である。さて、善律戦のキックオフ10分前になるのだが、野口コーチの姿が見当たらない。
「あれ、コーチは?」
「向こうの公衆電話んとこ。さっきから電話しているみたい。」
最終局面を前に何やらTEtelる野口コーチ。わざわざこのタイミングでの電話だから、そりゃ子供達だって気になってしまう。
「それじゃあ、ほぼ決まりですね。ええ、うちも次の試合で決まります。お忙しい所、申し訳ありませんでした。失礼します。」
緑色の受話器を置いて、ダッシュで子供達に合流する野口コーチ。子供達がちょっぴり心配そうにお待ちかねだ。




