44/80
えすけぃぷ
「おい……マジでいいのか?」
そう聞いてくる彼 (ブサ男)の表情は真剣その物だ……
そんな彼のまっすぐな視線に私は釘付けになる。
「うん……私は……何時でも、イイよ……?」
息を飲むほどに美しい光を受けて、彼は再び口を開いた。
「言い訳あるか!カジノなんか!」
ぅわ!うるせえ!
さっきまでの静けさとは打って変わって怒鳴るブサ男。
イイじゃないか、カジノくらい。
「だいたいなぁ~……仮にもオレはお前の事を護る存在なんだし……」
あぁ、そういやあの神の馬鹿野郎からだったけ、コイツ。
「そもそも、お前自分の目標忘れてないか?」
なんだ!その呆れた様な溜息は!
この私が自分の目的を忘れるだなんて愚かな事がある訳ないだろう!
「このカジノのコインを巻き上げる事に決まってるだろう!」
すべからくコインは全部私の物なのさ!
と、私が当たり前の事をいうと、手を額に置いて疲れた様に溜息をつきやがった。
だ、か、ら。
なんだ、その溜息は!
「お前、元の世界に戻るってのはどうした」
・・・あ、忘れてた。
ーーだが、今は目の前のカジノだ!




