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あけおめ2023
登場人物
蘇我 小夜「訝しむベーシスト。」
蘇我 蕾 「ことしもやはり金の亡者。」
蘇我 聖奈「静かに微笑む母。」
1月の1日、躍動跳躍の年。
ボーン……とベースの音が響き渡る。
歪む音にゆっくりと音はつながるもの。
ボーン……ボンボンボンボンボンボンボン……ボーン。
なんとも風流を感じさせない。
「新春明けましておめでとうですわあ!!」
大きな太陽が描かれた扇子をパッと広げて仰ぐのは蕾。
いまいちパットしない表情で苦笑いし、ベースを担いでるのは小夜だ。
「今年も債務者からむしり取って差し上げますわよ!!」
なんと恐ろしい新年の抱負だろうか。
……まぁそもそも普段どおりといえばそこまでなような気がするが、気にしてはいけない。
「なんで春の海をベースで演奏しなくちゃならないんですかねぇ。」
「小夜。 細かいことを気にしていては一流になれませんわ?」
「そこは気にしようよ……おねーちゃん。」
あいも変わらずの姉妹漫才のようなもの。
これはこれで仲がいいものは良いことだと眺めていた母親もにっこり。
今年もいい一年になるように……と笑みに込めて。
新春あけまして……おめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。




