第21話 ダンジョンとレベル祭り【5】
睡眠状態に入り睡眠を取りながら、
集めていた魔物の解体を行なっていた。
解体のレベルが上がっていたのと、
持ち前のステータスのせいで異常なスピードで解体出来ていた。
とりあえず魔石だけ鑑定をする。
《フォレストバットの魔石》
魔石ランク:D
状態:最良
《オークジェネラルの魔石》
魔石ランク:B
状態:最良
《オークキングの魔石》
魔石ランク:A
状態:最良
《グラディエーターリザードの魔石》
魔石ランク:B
状態:最良
《マスターリザードの魔石》
魔石ランクA
状態:最良
《インビジブルスライムの魔石》
魔石ランク:S
状態:最良
《エンペラーユニコーンの魔石》
魔石ランク:SS
状態:最良
《エンペラーポイズンスネークの魔石》
魔石ランク:SS
状態:最良
《エンペラーサンダークロウの魔石》
魔石ランク:SS
状態:最良
《エンペラーブラックオーガの魔石》
魔石ランク:SS
状態:最良
・鑑定のレベルが上がりました
・鑑定のレベルが上がりました
・鑑定のレベルが上がりました
・上級鑑定を習得しました。
・0のレベルが上がりました
ゴブリンの魔石はFだったからそれより下は
多分無いのだろう。
現時点で一番高いランクはSSだな。
まだ上があるのかな??
それはこの階段の上の存在で分かるだろう。
ここからでも感じる圧倒的な魔力の気配。
レベルがかなり上がったみたいなので、
先ずはステータスを確認する。
ステータス
広瀬 零 LV. 9460
HP 1890380/1890380
MP 1890380/1890380
STR 472440
VIT 377946
DEX 472440
AGI 755902
INT 472440
スキル
剣術 LV10
火魔法 LV10
水魔法 LV10
風魔法 LV10
土魔法 LV10
詠唱省略 LV10
魔力操作 LV10
魔力感知 LV10
瞑想 LV10
夜目 LV5
解体 LV10
獲得経験値倍加
ステータス上昇率倍加
バース言語理解
鑑定 LV10 UP↑↑↑
偽装 LV8
高速睡眠 LV10
睡眠学習 LV10
ハイスキル
剣術・極 LV10
炎魔法 LV10
氷魔法 LV10
雷魔法 LV10
金魔法 LV10
空間魔法 LV10
収納魔法 LV10
無詠唱 LV10
並列思考 LV10
睡眠魔法 LV1
上級鑑定 LV1 NEW
ウルトラスキル
0 LV3 UP↑
称号
召喚されし者
魔導の探求者
魔導の真理を見定めし者
睡眠を極めし者
0を司る者
やっぱり調子に乗ってもいいんじゃない
だろうか??
あと少しで10000超えそうな雰囲気で
ある。
更に、【0】のレベルが上がり、
操作できる0が3つになった。
上限とか無いのかな??
マーリンてあの王国の魔法使いの中で
一番強いんだよな??
本当にあの国大丈夫か??
まぁこれで上に何が居ても問題無いだろう。
意気揚々と階段を登る。
上にある気配はあと1つ。
恐らくはこれで最後なんだろう。
最後だからだかろうか??
階段がかなり長い。
5万段で漸く階段が終わる。
ナゲェよ。
階段が終わった先には今までとは比にならない位に大きなドーム。
その中央にそれはいた。
そこに居たのは。
ドラゴン。
これぞまさにドラゴン。
見た瞬間に目があった気がした。
赤い瞳に釘付けにされ動けない。
その様子にナニかを感じたのか、
静かに眼を閉じたドラゴン。
ムリだ。
直感でそう感じてしまった。
背筋が凍る。何もしてないのに汗がでる。
震えが止まらない。
帰ろう。
そう思い、階段へと向かうが頭を打つ。
ぇ。??
戻れない??
いつの間にか見えない壁が出来ていた。
更にワープしても壁にぶつかり出られない。
幸い。ドームに入ってないからなのか、
ドラゴンは襲ってはこないが・・・。
闘え。と言う事だろうか??。
ゴクリと唾を飲む。
勝てない。勝てる訳が無いと。体が警報を
鳴らすかの様に震えている。
とりあえず、ステータスだけ覗いてみる。
上級鑑定。
ステータス
ブラキナス
〔エンシェントブラックドラゴン〕
LV. 86900
HP 3600000/3600000
MP 3600000/3600000
STR 690000
VIT 540000
DEX 600000
AGI 700000
INT 650000
スキル
鉤爪 LV10
火魔法 LV10
水魔法 LV10
風魔法 LV10
土魔法 LV10
詠唱省略 LV10
魔力操作 LV10
魔力感知 LV10
瞑想 LV10
威圧 LV10
ハイスキル
炎魔法 LV10
氷魔法 LV10
雷魔法 LV10
金魔法 LV10
闇魔法 LV10
無詠唱 LV10
並列思考 LV10
ウルトラスキル
龍魔法 LV10
称号
神樹を護りし者
神を喰らいし者
原初の種
うわぁ・・・。
速さ以外全部負けてるよ。
いや分かってたけどさ・・・。
これは無理だよ。
今は治ってきた震えも多分あの威圧スキル
のせいだな。
〔エンシェントブラックドラゴン〕が
種族名でブラキナスが固有名なんだろう。
誰か名前を付けたヤツが居るって事なら
コイツよりヤバい存在が居るって事か・・。
よくこの世界はまだ原型を保っていられるな
コレ。だけは使いたくなかったが。
もう仕方ないだろう。
ドラゴンさんは俺より強いのだ。
出し惜しみはできない。
0の操作をして
STRとVITとSTRに足す。
STR
472440
↓↓
4724400
VIT
377946
↓↓
3779460
AGI
755902
↓↓
7559020
STRとAGIは確定として、
VITに足したのは保険である。
万が一攻撃を食らう事があってもコレで
問題無いだろう。
ムラサメを壊したくないので、金魔法で
【刀】を作る。
コレなら壊れても全然痛くない。
しかも魔法を無効化すると言う高性能付き
である。
準備を整えて、ドームへ向かう。
足を踏み入れた瞬間、またドラゴンと
目が合う。
やはり動けないし、身体も震えるが、
2回目という事もあり、直ぐに動ける様に
なったし、震えも最初ほどない。
再び歩みを進め様としたその時、
頭に声が響く。
ほぅ、小僧よ。
儂の威圧に耐えて見せるとは、中々に稀有な存在よのぅ?
「ん?誰か居るのか??」
目の前におるぞ。
「いや、目の前にはドラゴンしかいないよ」
おるではないか
「いや、だからドラゴンしかいな・・・
まさか・・・ドラゴンか???」
漸く理解したようじゃのぅ。
して、おんしは此処に何用か?
「ぇ、待って、喋れんの!?何それ!?」
この様な姿故に声は出せぬが、長々と
生きて来たからのぅ。
念を飛ばすくらいはできるのじゃよ。
「まじか。スゲぇな。
ぁ、そいえば何しに来たかって言われても
特に目的が来た訳じゃないんだ」
では何故、こんな所に人種の小僧が
来ておるんじゃ??
「まぁ、なんて言うか連れて来られて
捨てられた??からかな??」
小僧、此処がどの様な場所か知っておる
のか?
「うーん、魔境の樹海って場所って事だけは聞いたけど、後は知らないな。」
ほぅ、今世、外ではその様な呼び名となって
おるのか。まぁ良い。
此処は闇夜の神樹の中じゃよ。儂以外の
存在と出会うたのは数万年ぶりかのぅ。
最後に来たのは勇者を名乗る男じゃったのぅ
邪悪を撃つべし等と嘯いておったが、その割に力が伴っとらんかったから食べたわい。
「ん?あのでっかい木は神樹だったのか。
それに数万年て何歳だよドラゴンw
ぇ、ちょっと待って。勇者食べたの??」
儂も歳なんざ数えておらぬわい。
食べたのぅ。此処に来たからには最奥の間に
あるダンジョンコアを入手するしか出る
手立ては存在せんからのぅ。
儂は理由あって此処で門番をしておるん
じゃよ。
「へぇ〜、
じゃあ、アレですか。俺もそのダンジョン
コア取らないと出られ無い感じですかね?」
そうなるのぅ。
「取っていい??」
食うぞ??
「ぇ〜。」
それが儂の存在理由なのじゃ。
仕方ないじゃろう。
「じゃあ力尽くで貰う。」
そうか。そうか。じゃが儂を倒さねば
あの扉は開かんぞ。どうするのじゃ??
「倒せばいいんでしょう??
最初からそのつもりで来たんでね!」
今のステータスの状況から見て、
魔法を打ってもあまり効果は無いだろう。
なので、全力で突っ込む。
先ずは4本ある内の左足2本。
全力で地を蹴り、自分でもあまり見えない
ので、予め金魔法製の刀を横に構える。
シュンッ!!
ドガンッ!!
グァッ!!
余りの速さに止まれずそのまま壁に
突っ込む。
振り返って見てみるとドラゴンの足2本は
綺麗に外れていた。
バランスを崩し倒れそうになり、
すんでの所で、
上空へと飛んでいた。
おい、小僧よ。何をした。
纏っているオーラと速さに違いがありすぎる
ぞぃ。
「いや〜、それ自分を食べようとしてる
相手に答える訳ないでしょう。」
そうか、儂とした事が油断したのぅ。
面白い小僧じゃわい、ハッハッハッ!
空に居れば安心とでも思っているのか
バカ笑いしている。それが油断って言うん
だよ。
風魔法でドラゴンと同じ高さまで飛び、
思いっきり、空気を蹴り、刀を斜めに構える
シュンッ!!
ドガンッ!!
ガァッ!!
刀の長さを10m程にした為、
右翼が綺麗に落ちた。
バランスを崩し落ちてくるドラゴン。
ズドンッ!!
おい。小僧。貴様、名をなんと言う。
右足2本。
シュンッ!!
ドガンッ!!
ガァァァッ!!
クッ、す、少し待て!!小僧!!
左翼。
シュンッ!!
ドガンッ!!
グァァァァァッ!!
お、お、おい。小ぞ
尻尾。
シュンッ!!
ドガン!!
ッ!!
た、頼む。頼む。
「ハッ!!一瞬意識飛んでたわ!!
て、ん??ドラゴォォン!!!
どおしたよ!?」
目の前で傷だらけのドラゴンが頭を下げて
蹲っていた。
き、気が付いてくれたか。
ドラゴンという種族は自分より強き存在には
礼儀を弁えるものなのじゃ。
死を迎えるのは構わん。
儂はブラキナスと名を貰っておる。
おんしの、名を教えては貰えぬだろうか。
「あぁ、なんかすまんな。
俺の名前は広瀬 零だ。」
あまり聞かぬ響きだのぅ。零か・・・。
零よ。儂の最後の望みを1つ聞いてはくれん
かのぉ?
「ん?まぁ出来る事ならいいけど。」
そうか。
では出来るならこの奥に最近このダンジョン
で生まれた狼の子がおっての。
まだ細いのだ。育つには十二分な魔力が
必要になるんじゃが、ダンジョンコアが
無くなれば当然、魔力の供給も止まる。
零が良ければ連れて行ってはくれんかのぉ。
「あぁ、そうゆう事なら全然いいけど、
狼て暴れない??」
恐らくその心配はないじゃろう。
親等おらん。魔力をくれた者を親と認識
するからのぉ。
「へぇ、そうゆうもんなのか。」
あぁ、すまんな。
では、重ねて済まぬが一思いに殺ってくれ。
「あぁ。」
・レベルが上がりました
・レベルが上がりました
・・・
なんだか微妙な雰囲気でドラゴンとの
闘いの幕は降りた。
もちろん0を振り直して400倍にする事も
忘れてはいない。
ドラゴンを収納して奥の扉へと向かう。