第19話 ダンジョンとレベル祭り【3】
4階で蝙蝠と豚を倒し、レベルもかなり
上がって5階へと進む零。
5階で感知した気配は大きく分けて3つ。
だが、道は一つ。
要は3連戦である。
よし。張り切って行きますか!!
最初のドームに居たのは、
蜥蜴。ファンタジー的に言うなら
リザードマンだろうか??
体長2m程。
硬そうな青色の鱗を纏った直立二足歩行の
蜥蜴である。
盾は持っていないが、剣を持っている。
数は30体。
まぁ先ずはステータスだな。
鑑定。
ステータス
グラディエーターリザード LV. 268
HP 3100/3100 MP 2500/2500
STR 1500
VIT 1500
DEX 1500
AGI 1500
INT 1500
スキル
水魔法 LV8
水魔法耐性 LV5
剣術 LV10
ハイスキル
剣術・極 LV3
ウルトラスキル
称号
グラディエーターリザード。
名前無駄にかっこいいな・・・。
剣闘士か。確かに剣術・極とかスキル
あるし強いんだろう。
ステータスは均等。器用貧乏とも言う。
器用な感じはしないけど。
あの硬そうな鱗に鎌鼬が通るか不安なので
、雷魔法【雷槍】でブチ抜いていく戦法に
する。恐らく鎌鼬でも行けるだろうが、
保険である。保険。
ドームへと足を踏み入れる。
すると蜥蜴達はこちらを見て、周りを
囲んできた。一定距離離れているし、
剣も向けて来ないので、とりあえず様子を
伺う。
先程のオークジェネラル同様、1体だけ
前に出てきて剣を一振りこちらに投げた。
それをキャッチすると蜥蜴は剣を構えた。
なるほど。剣で勝負してほしい訳か。
こりゃ名前に剣闘士と付くだけあるな。
面白い。
まぁそろそろ剣も使って見たいとは思って
いたのでちょうどいい。
受け取った両刃の剣を見よう見真似で構える
今回はこちらから動く。
まずは縦一閃。
で。終了。
・剣術を習得しました
・剣術のレベルが上がりました。
周りの蜥蜴達は唖然としている。
この状況を作り出した零自身も若干
驚いている。
それもその筈。
余りの速さに蜥蜴は反応出来ず、
剣を綺麗に頭から受け、縦に一文字。
その体は綺麗に半分である。
だが、蜥蜴達は凄かった。
その後もそんな人間の皮を被ったバケモノに対し、臆する事なく1対1で勝負を
してきたのだ。
これに敬意を表して。
此方も毎回全力で一太刀をお見舞いして
あげた。
結果、30回目の素振りで幕を閉じた。
蜥蜴達の持っていた剣は全て壊れ。
最後の1体と闘う時にはもう剣が
無くなってしまったので、仕方なく
マーリンからもらった剣を使って、
綺麗に壊れた。
・剣術のレベルが上がりました
・剣術のレベルが上がりました
・・・
・レベルが上がりました
・レベルが上がりました
・・・
幾度目かのレベル祭りが始まり、
いつも通り蜥蜴の死体を回収する。
最初の1体以外は心臓付近は逸らして
切っていたので、恐らく魔石に傷はついて
いないだろう。
レベル祭りが終わりそのまま進む。
次のドームに居たのは、
またしても蜥蜴である。
今回数は1体のみ。
体長も先程の蜥蜴と同じくらい。
ただ、鱗が白い。
目を閉じて座っている。
どこか仙人の様である。
鑑定。
ステータス
マスターリザード LV. 375
HP 4000/4000 MP 1000/1000
STR 4000
VIT 1000
DEX 4000
AGI 4000
INT 1000
スキル
剣術 LV10
ハイスキル
剣術・極 LV10
ウルトラスキル
称号
剣術・極を極めてる!!
これは楽しそう!!
ちょっと遊んで貰おう!!
マーリンからもらった最後の剣を取り出し
ドームへ入る。
マスターリザードはまだ微動だにしない。
近づいても、指で突ついても動かない。
死んでんじゃないかな??と思い。
軽く剣を振ると、剣の柄で受け止められた。
漸く動いてくれたので、一旦離れると
また座ったまま動かなくなる。
イラッとしたので、少し速さを上げて
剣を振るう。
するとマスターリザードは最小限の動きで
俺の一振りを避け、最速のルートで俺の首
へと剣を走らせて来た。
それを間一髪。バク転の様な形で避ける。
スゲェ!!
マスタースゲェ!!
・剣術のレベルが上がりました
・剣術・極を習得しました
マスターとのステータスの差は約4倍から
5倍くらいはあるはずである。
のに!!
結構近くまで剣来てたよ!!
流石、マスター。
先程のカウンターを避けられたのが意外
だったのか、座らずに剣をダラリと下に
下げた状態で此方に身体を向けている。
恐らく、あれで構えなんだろう。
剣術・極を習得したせいなのか、若干だが
スキがない事に気がつく事が出来る様に
なっている。
なんだか此方から動かないと動きそうに
無いので、攻める。
攻撃が当たりそうで当たらない。
だが、避ける事が精一杯なカウンターを
入れてくる。
勿論、本気で闘っている訳ではない。
本気でやれば剣が壊れるし、何より一撃で
終わってしまう。
Wで勿体ないので、剣はどうせ壊れる
だろうが剣術・極のレベル上げをさせて
もらっている。
・剣術・極のレベルが上がりました
約30分、攻撃しては躱され、カウンターを
避ける事をしていたが剣術・極のレベルが
上限に達したので、ここらで終わりにさせて
もらう。
今まで同様にまずは縦に一文字。
それを左に躱されそのまま横薙ぎに
カウンターを入れてくるマスター。
それをしゃがみながら回転して躱し
さらに回転を利用して横薙ぎにカウンター
をギアを上げて返す。
流石にそれにはマスターも躱せず、
胴体が上下でおさらばする。
・レベルが上がりました
・レベルが上がりました
・・・
マスターとの剣術稽古が終わり、
レベル祭りが始まる。
マスターの亡骸を収納し、マスターの
使っていた剣を手に取る。
鑑定。
《妖刀・ムラサメ》
武器ランク:SS
状態:最良
・剣術・極のスキルを極めた者のみが使用
できる刀。
・使用中は魔力を吸われるが、相手の攻撃の
一手先がみえる。
なんかすんごい武器を手に入れた。
最近では魔力は尽きる事知らないし、
俺にぴったりの武器だな!!
次元収納に仕舞おうかと思ったが気分的
にそのまま持っておく事にした。
腰にムラサメを添えてドームを抜け
進む。
次のドームに居たのは、
なんだろう??
何もいない??
いや、一応反応は正面から感じる。
けど、何も見えない。
うーん、透明化とか使えるタイプの
魔物なのかな??
鑑定を使ってもやはり見えないからなのか
反応はない。
魔法を外から撃ち込む。
これはかなり前にウルフの時既に試して
いる。
結果はドームに入るところで消える。
である。
何故かは分からないが消えてしまうのだ。
外から一方的に攻撃というのはできない。
魔法を発動した状態で自分も入るのであれば
魔法は消えないので、余計意味が分からない
となれば確認するには中に入るしかない。
金魔法の鎧に不備がないか確かめ、ムラサメを構え、【雷槍】の準備をして進む。
そしてドームへ入り、とりあえず魔力の
気配に雷槍を50発程撃ち込む。
・レベルが上がりました
・レベルが上がりました
・・・
ぇ??終わり??
すると目の前に非常に大きなジェル状の
何かが現れる。
鑑定。
ステータス
インビシブルスライム LV. 490
HP 0/10 MP 4200/5000
STR 10
VIT 980000
DEX 3200
AGI 10
INT 4700
スキル
吸収 LV10
物理耐性LV10
透明化 LV10
ハイスキル
物理無効化 LV10
ウルトラスキル
称号
どうやら透明化持ち超物理職ブレイカーの
スライムが正体の様だ。
でろーんとしたジェル状の物が5m程
広がっている。
それを必要なのか分からないが収納し、
一旦ステータスの確認をする。
ステータス
広瀬 零 LV. 2035
HP 405380/405380
MP 405380/405380
STR 101190
VIT 80946
DEX 101190
AGI 161902
INT 101190
スキル
剣術 LV10 NEW
火魔法 LV10
水魔法 LV10
風魔法 LV10
土魔法 LV10
詠唱省略 LV10
魔力操作 LV10
魔力感知 LV10
瞑想 LV10
夜目 LV5
解体 LV10
獲得経験値倍加
ステータス上昇率倍加
バース言語理解
鑑定 LV7
偽装 LV8
高速睡眠 LV10
睡眠学習 LV10
ハイスキル
剣術・極 LV10 NEW
炎魔法 LV10
氷魔法 LV10
雷魔法 LV10
金魔法 LV10
空間魔法 LV10
収納魔法 LV10
無詠唱 LV10
並列思考 LV10
睡眠魔法 LV1
ウルトラスキル
0 LV2
称号
召喚されし者
魔導の探求者
魔導の真理を見定めし者
睡眠を極めし者
0を司る者
ん???
2000??
1000通り越して2000??
さいですか・・・。




