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今日の更新最後です
今日も日がな一日私は見込みがある娘を探すべく学園をまわる。
今のところ私の事を視認できるのは爺のみだ。
本気を出せば爺も私のことに気づけないのは寂しい限りである。
この世界に転生して私は人間をやめた。
今の私は異界知識聖典ーグリモアー
魔本である。
魔本は膨大な魔力を持ち、持ち主に絶大な力と知識を与える
その代償は大きい
あるものは意識を蝕まれ廃人に
あるものは目につくものすべてを殺す機械に
まぁ、そんな危ないものと同類になってしまったのは私の目標のため致し方ない
おっと、どうやら良いところに出会した。
「アイシャ……私、貴女の事が……」
「ミーリア?どうしたの?」
使われていない空き教室で手を取り合う二人の女生徒
確か騎士コースのアイシャと聖職者コースのミーリアだったかな?
アイシャは、騎士コースで男女ともに人気者で活発な少女
ミーリアは男子人気ナンバーワンの聖職者コースの娘だ
確か幼なじみだったな
私は、静かに教室に音もれ防止の魔法と人避けの結界を張る。
「ちっちゃい時からずっと隣で一緒にいて……離れて気がついたの……私にはアイシャが必要だって」
「………」
「だからお願い……受け取って」
ミーリアがアイシャに渡したのはシルバーリング
この学園でシルバーリングはパーティの証。
冒険者として一緒に活動しようというもの同士の証だ
少しの沈黙があり、アイシャはミーリアのリングを受け取った。
「私も……ミーリアに受け取って欲しい」
今度はアイシャがミーリアへとリングを渡す。
それに顔を綻ばせ泣き出すミーリア
うん、うん。解るよ
アイシャちゃん人気高いもんね
いつも回りに誰かいてパーティのお誘い多いもんね!
心配になるよね!自分の物にしたいよね!
リングを交換しあった二人はそのまま近づいていく。
徐々に二人の距離は縮まっていく
そしてやさしいキス
いや、初々しい良いもの見せてもらった!
私は上機嫌で二人のリングに祝福を与える。
優しい、暖かい光が溢れ
なんにもない唯のリングはその存在を変える。
シルバーリング
→不滅のリング
効果 二人の距離が縮まるほど祝福を与える魔法のリング 成長補正 威力上昇 効果上昇 ???の祝福
自分で出来上がったものを鑑定したが良い出来だ。
リングの変化に気づいた二人は何が起きたのかわからず驚いて部屋を出ていってしまった。
これから担任にでも報告にいくのだろう。
リングに細工をしたことで二人とはリンクが繋がり
私から一方的に二人の事を観察できるようになった。
これで二人の初めても余すことなく楽しめる……ふふふふ……
上機嫌な私は探索を止め自分の部屋に帰ることにした。
この物語は
こんな感じで、学園にいつつ
女生徒同士の絡みや、その他を覗く魔本に生まれ変わった転生者の物語です
次の更新はいつになることやら……