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成り行きで異世界転生 〜チート能力、期限付き〜  作者: 乙坂創一
第二章『フロウザー家捜索』

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第四十九話「飯」

唐突に話を変えたせいで更新が遅れてしまいすみません

宿屋で朝を迎えた時、壊斗は股間に違和感を感じていた。

「…少し痛い気がするけど、気のせいか?」



「なァ…オレたちゃ今どこに向かってんだ…?」

「北だな」

トパーズの問いに壊斗が即答する。

「北の突き当たりまで行ったら、次は?」

「東に向かおうと思ってる」

エメルの問いかけにも壊斗が瞬時に返答した。

「北突き当たって東って…天文街にぶつかるんじゃないか?」

『天文街?』

昌幸と円香以外、結輝の言葉にそう聞き返す。

「知らないのか? あそこは立ち入っただけで死に至るっていわくつきの場所だぞ?」

「まじかよ。呪われた街ってことか?」

「あくまで噂だけど、その噂を確かめに行った奴で生きて帰ってきた者は居なかった。って話もある。それも噂に過ぎないけど」

「前、回覧板みてぇなとこに一箇所だけバツ印付けられてた。あれが天文街っつうとこだったのか」

「あ、確かに付いてたかも。トパーズは記憶力良いな」

壊斗に褒められ、トパーズは鼻を高くした。


「じゃあ行ってみねぇか!? 天文街!! そんな危ねぇ場所、フロウザー家が移り住むにゃもってこいだろ!? しかもユウキが言ってんのは"あくまで"噂なんだ!」

「いや、天文街出身じゃない限り、そこに住むなんてことは不可能だろう。それに、噂を舐めない方がいい。何も無いところからは煙は立たない。天文街で何かしらがあった事は事実だ」

トパーズの提案を、結輝はスパッと断ち切った。

「ああ、そうだな。天文街には行かねぇ。円香達も居るしな。万が一があっちゃまずい」

「カイトォ…お前までェ…」

「まあ、エマルカってのにもフロウザー家が無かった時用の最終手段にしよう」

壊斗はトパーズにそう言い聞かせ、その話を終わらせた。



「そうだ! 今日はさ、探索やめて息抜きでもしようよ! 近くで祭りもやるみたいだし」

「祭り…? 聞いた事ねぇな」

「昌幸と結輝は分かるでしょ?」

「うん、たまにやってるよね」

「…そうだな」

「多分ここはさ、俺の元居た世界の"日本"を舞台にしてると思うんだ。だからきっと日本と同じような祭りに違いない!!!」

壊斗の熱い言葉に、皆めっぽうやる気を出した。

「カイトがそんなに熱弁するくらい何だから、楽しいんじゃない?」

円香たちも徐々に乗り気になってきた。

「きっと花火とか上がってさ…!」

「花火…!」

円香は聞き覚えのある単語に表情が笑顔になっていく。

「城の中から見てた! 夏になると時々上がってた! あれが"祭り"だったんだ!」

円香は壊斗以上にワクワクしていた。

「僕も(たま)に見てました。いつも遠くからしか見たことがなくて、あれが近くで見れるなんて…ッ」

昌幸も珍しく子供らしい表情になっていた。

「私も見てみたい!」

「…」

「どうした? 結輝。祭りは嫌い?」

一人テンションが低い結輝に声をかけた。

「いや、別に嫌いって訳じゃないけど…あんまりいい思い出がなくってな」

「なんかあったのかよォ?」

トパーズは結輝の肩をポンポン叩いて聞いた。

「前一緒に祭りに行った女に刺されかけた事があって」

「…結輝はマジにどんな生活送ってたんだ」



「祭りは夕方からだから、先飯食おう! 昼食ってなかったし、最近朝夜は宿屋で出されるご飯で昼は軽食しか食ってなかったから」

「…でも、また毒でも盛られたりしたら…」

昌幸はとても不安そうにそう呟く。

「大丈夫だ。俺が嗅ぎ分ける」

「…じゃあ」

結輝の言葉に、昌幸は渋々了承した。

「よし! じゃあ皆で"寿司屋"行こう! 回らねぇとこ! ジャーバル来てから一回も行ったことねぇよな!?」

「すし…聞いた事ないなぁ」

「トパーズ達はともかく、円香は城で出されなかったのか?」

「うん、一回も…」

「そっかぁ。地域によって違うのかな。ジャーバルって不思議だ。まるで地域ごとに時代が違うみたい」



「…いらっしゃい」

いざ入店すると、大将が初見さんお断りな雰囲気を醸し出していて、仲間の中の数人は早くも帰りたいと思った。


壊斗たち七人は、カウンター席に着いた。

「…実は俺も小学生以来なんだ。緊張するぅ」

「俺は食べたことないなぁ」

「悟も? 結輝は?」

「あんまり言うと自慢臭く聞こえるかもだけど、よく行ってた」

「そっか、金持ちだったんだな」

「ま、そんなとこだ」



「大将、七人分おまかせで」

壊斗は緊張しながらも、注文に成功した。

「…はいよ」

「すしって魚の事だったのか。俺あんま好きじゃないんだよな。宿屋の焼き魚もよく残すし」

「バカ…! こういう所でそんな事言うな!」

壊斗は小声でトパーズに注意した。


「うげ…生かよ」

テーブルに置かれた金目鯛を見るに、トパーズは顔を顰めた。

「黙って食いな」

「…あぁ!?」

トパーズは大将に喧嘩を売った。

「おい、マナーがなってないぞ」

結輝にも注意され、トパーズは恐る恐る寿司を口に運んだ。

「───ッ!? うめぇ…!」

「だろ?」

大将は嬉しそうにニヤけた。

「あ、醤油かかってる…」

壊斗は本場だと寿司には醤油をかけないで食べるものだと勘違いしていた。寿司には丁度いい量の醤油が予め塗られていた。

「おいし…!」

「うま!」

皆も次々とオーバーなリアクションを取り、壊斗は嬉しく思った。



壊斗たちは存分に寿司を堪能し、会計を済ませ、店を後にした。

「って、結局毒かどうか考えずに食っちまった」

頭で手を組みながら、トパーズは軽いノリでそう言った。

「…う、やっぱり毒が入ってたみたいだ!!!」

『!!??』

結輝の言葉に、皆パニックになった。

「なんてな。冗談、あれはただの滅茶苦茶美味い寿司だった」

「おい結輝! 笑えない冗談はやめてくれ!!」

そういえば8月の半ばに10人位でプール行ったんだけどめちゃ楽しかった

鬼ごっことかしたけど当然のように次の日筋肉痛になった

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