ep.18 LoHi記者会見~ホームタウン制導入発表~
カメラのフラッシュが、会場を白く染めた。
眩しさの中で、記者たちが一斉にシャッターを切る音が重なり合う。
――まるでライブ会場みたいな熱気だ。
俺、伊藤颯太は、会場の後方からその光景を見つめていた。
壇上には、LoHi参戦が決まっている5つの芸能事務所の代表たち。
烏森芸能の烏森雅社長(37)、ムサシエンターテインメントの古希武蔵代表(36)、アプロプロの朝日陽翔代表(29)、BENの八手美和社長(46)、そしてAMN-UZMの雨野社長(63)。
それぞれがマイクの前に座り、緊張と期待が入り混じった空気をまとっている。
やがて、中央に座る烏森社長がマイクを手に取った。
「本日は、アイドルリーグLoHi――League of Hyperdimensional idolについて、新しい方針の発表を行います。」
その声が響いた瞬間、会場のざわめきがピタリと止む。
「新しい方針とは、LoHiにおいて“ホームタウン制”を導入するということです。」
……ホームタウン制?
一瞬、何を意味するのか理解が追いつかず、俺は手帳を開いた。
周りでは記者たちがざわつき始めている。
烏森社長は、淡々と、しかし確信を込めた声で続ける。
「各アイドルユニットが日本国内の地域にホームタウンを持ちます。
ただし現状では、どの事務所も東京を拠点としており、地域と密接に関わるユニットは存在しません。
そこで、各アイドルユニットを受け入れてくれる“8つの地域”を募集いたします。」
メモを取る手が自然と止まる。
“8つの地域”――その言葉の響きに、未来の地図が浮かんだ。
「募集条件は至ってシンプルです。
一つ、地域でアイドルユニットを応援してくれること。
二つ、LoHiが開催可能な場所があること。
収容人数や屋内外の条件は問いません。
本日から受付を開始します。」
場内がどよめく。
「地域を巻き込む」――それは、単なる活動の拡張じゃない。
アイドルと街と人を繋ぐ、新しい形だ。
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《俺のメモ》
・LoHi:ホームタウン制導入(=地域ごとに応援軸ができる)
・キャラランド:マスコット文化×地域愛→親和性高い
・このあと椿社長に報告。
・“La♪Ra・RISE!”がどんな街と手を取り合えるか――要検討。
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記者の手が次々と挙がる。
「質問です。ホームタウン制によって、リーグの仕組みは変わりますか?」
烏森社長がすぐに答える。
「これまでのLoHiは“ユニット間での競争”に加えて、今後は、“地域を盛り上げる競争”になります。
ファンは地元からアイドルを応援できる。より強い一体感を感じてもらえるはずです。」
「地域との連携イベントなどは?」
朝日代表:「もちろんです。たとえば地元の祭りやフェス、学校行事……どこでもステージになり得ます。」
「活動拠点を分けることで運営負担は増えませんか?」
雨野社長:(笑いながら)「負担を恐れていたら、夢は叶いませんよ。」
「既に応募がありそうな地域は?」
八手社長:「詳細は控えますが、自治体だけでなく、大学や商業施設、テーマパークからも応募をお待ちしています。」
「地域がアイドルを支える、という発想は珍しいですね」
古希代表:「アイドルユニットが地域を盛りあげると同時に、地域がアイドルを盛りあげる。「地域」と「アイドルユニット」一緒に光ることで、新しいカルチャーを作れると思っています。」
質問が飛ぶたびに、壇上の5人がそれぞれの信念を語る。
その光景に、俺の胸も高鳴った。
拍手とフラッシュが再び重なる。
会見が終わると、記者たちはすぐに速報を書き始め、
スマホ画面には“#LoHiホームタウン制”の文字が一斉に流れ始めた。
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《俺のメモ・追記》
・速報まとめ→社内共有用にレポート作成。
・キャラランドの強み=“地域×キャラクター×アイドル”の三本柱。
・地方自治体との接点→椿社長と相談。
・「笑顔を届けるホームタウン」構想→提案してみよう。
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会場を出たあと、俺はスマホのメモを見直した。
(よし、この熱をそのまま伝えよう)
フラッシュの残光がまだまぶたに残っていた。
*キャラクター原案者*
英賀田 雪雄 :日花子
根古島 カノン :日花子
京極 真秀 :茶ばんだライス
折原 千鶴 :夏也 すみ
狭山 那音 :ギフカデ
Daz・Garcia :HUNGRY
赤河 辰煌 :ウニヲ
佐藤 翔太 :niko




