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▶️【偽典】関西人とツッコむ! VRMMO ~この辺、“鬼”がよぉ育つ~  作者: あいお明
 [第3章]ゴブリン・ライフは どこへ 行く...?
71/72

059.

 49話(049.)の前に掲示板回「公式掲示板より その7」を投稿しました

 お時間がある時にどうぞ m(_ _)m



 ◆


「二礼(はぶ)いて二拍手一礼は女々しい(めめ)か?」

妙案(みょうあん)ござる(ごつ)

「お前らどこの(もん)やねん……?」


 ボーゼのボケに乗っかって、えすとにツッコませる。いつものノリはさておき。



 100段近い、急な石段を登りきったここが、目的の「シラヤマ神社」や。

 真っ(たい)らに(なら)した()っちゃい土地に、可愛(かわい)らしい本殿(ほんでん)手水(ちょうず)(しゃ)があって。その奥に(ほこら)がズラーッと(なら)んどる。



 本殿にお(まい)りしてから、奥の祠を一通り回ろうとして。ある祠の前で足が止まった。

 そこには禍々(まがまが)しそうな鉄の(かたまり)と、木の看板が1つずつ。“(まつ)られとる”わけやないらしい。


 黒光りするトゲ鉄球を、そのまま引き()ばして(こさ)えたかのような金棒(かなぼう)と。その説明板。



『ご自由にお取りください


   ※取れた人はタニグチ出張所まで

              根の国商工組合』



「「「(なん)っっでやねん……」」」



 ◇


 ジンジュです。ゲームん中の、妙に地元っぽい(とこ)に来てます。


 厳密(げんみつ)には実家ら辺(推定)を通り過ぎて。一旦(いったん)裏山登って、()りた所や。

 その先の、急な岩山の上にある神社へお参りしてから、フナイの街に戻る……つもりで動いとる。



「ここの道、よぉ通るんよな〜」

国道(ニコク)混むからー?」

「それもあるけど、親戚(しんせき)にこっち方面の人多いからさ〜」

「あー」


 えすとと駄弁(だべ)りながら、見知らぬ道を歩く。兎やらスライムやら、わんさか連れて。



 ……いや、この谷筋に入る感じには見覚えしかないんやけど。

 でも歩きやし。見慣れた電柱とか、アスファルトの舗装とか、一切(いっさい)ないからな〜。



 とか思とったら、先行っとったボーゼが戻ってきて、一言。


「何も出ぇへんわ。おもんな」

「「よかったー」」

「お前らはな?」



 たとえゲームでも、ガンガン敵と戦いたい人は少数派やと思う。

 特にVRは、な〜。いちいち面倒(めんど)くさいやろ?


 でもプロ志望のボーゼには関係ない。やから、よぉ〜こうなる。ハハハ……



 ところで、ウチの(とがの)スライム(はっさく)は〜?



「きゅいきゅい〜」

「ふす……」


 いっつも通り草を食いながら歩いとるとがのに、はっさくが寄ってく。

 頭の上に触手が2本、何でか牡鹿(オスジカ)(ツノ)みたいな形しとる。〈擬態〉スキル使(つこ)とんかな〜?



 ただし……とがの、安定の(きょう)()なし。

 てかこの子、基本飯にしか興味なさそう。他にすることなかったら、とにかく(ウィード)食うとる。


 殺人ウサギとか何とか呼ばれとるんも、結局飯の邪魔されたんが原因みたいやし。

 まぁ、そら腹立つよな〜。生き死にかかっとる所に、ゲーム感覚(おあそび)でちょっかい出されたら。



 ……あ~、要らんこと思い出した。

 人様に嫌がらせしといて、怒られたら「遊びだった」とか言うやつ。アレ何?


 遊びやったら何してもええんや? 勉強になるわ〜……



 ◇


 谷筋を行く道が“山へ入る道”に変わる直前、それは左手に現れた。


 岩肌()き出しの急斜面に、張り付くように造られた石段。100段ぐらいありそう?



「うわァ、アレ上るんか〜……」

「「おい言い出しっぺ」」


 ……行きます。行きますよ、ええ。

 さておき、石段の上には鳥居と(さく)と、あと柵に沿って並べられた(のぼり)が見える。



 赤地に白抜きで「シラヤマ神社」て書いた幟が、な。



 とりあえず石段を登りきって、鳥居くぐったら境内(けいだい)や。

 真っ(たい)らに(なら)した()っちゃい土地に、可愛(かわい)らしい本殿(ほんでん)手水(ちょうず)(しゃ)があって。その奥に(ほこら)がズラーッと(なら)んどる。



「二礼(はぶ)いて二拍手一礼は女々しい(めめ)か?」

妙案(みょうあん)ござる(ごつ)

「お前らどこの(もん)やねん……?」


 ボーゼのボケに乗っかって、えすとにツッコませる。いつものノリはさておき。



 まず本殿にお(まい)り。世界が平和になりますよ〜に、なむなむ……



 それから、奥の祠を一通り回ろうとして。ある祠の前で足が止まった。

 そこには禍々(まがまが)しそうな鉄の(かたまり)と、木の看板が1つずつ。“(まつ)られとる”わけやないらしい。


 黒光りするトゲ鉄球を、そのまま引き()ばして(こさ)えたかのような金棒(かなぼう)と。その説明板。



『ご自由にお取りください


   ※取れた人はタニグチ出張所まで

              根の国商工組合』



「「「(なん)っっでやねん……」」」


 3人ハモるとは……何ちゅうことしやがる。



「まあええわ、やってみよか」

「「早い早いもうちょい迷えー」」


 この切り替えの早さが、ボーゼの一番ゲーマーっぽい所やと思う。

 その彼が、顔真っ赤にして踏ん張ること30秒。



「アカン、取れへん」

「あー、そーいうタイプね」

「取れたら事件、てか〜」

「で、次どっち行く?」

「じゃあ俺ー」


 ……ちょお待て。ボーゼはこん中で一番力持ちや。

 そのボーゼが動かせん(もん)、誰が動かせるんや? 無理やろ……


 やのに俺までやる前提〜 ???



「え〜、俺もせなアカン?」

「そらお前、やってみな分からんやろ」

「そーそー、今お前鬼族で、ここは“鬼族の国(ねのくに)”やからな? 下手(へた)しいお前が一番有利まである」

「へ〜へ〜、ほな頑張るわ〜」



 あ~せや、ついでに【鑑定】〜。


―――――

???の金棒

(分類)武具


HP:―   MP:―

―――――



 ……大した情報は出ぇへんか。はい、は~い。



 お読みいただき、ありがとうございます m(_ _)m

 次回更新は8/20(木)頃の予定です。



【追記】一部加筆/修正しました

(2026/08/10)



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