表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
▶️【偽典】関西人とツッコむ! VRMMO ~この辺、“鬼”がよぉ育つ~  作者: あいお明
 [第3章]ゴブリン・ライフは どこへ 行く...?
62/63

052. 俺らと、見慣れぬ魔物らと

 お待たせしました、更新で〜す。


(今回難産でした m(_ _)m)



 ◇


「……『レッサーバンブー』らしいです」

「へぇ……けったいな言い方しはるんやな、地上(うえ)の人ら」

「やんなー、こっちやと『()(ビト)(ザサ)』でええのに」


 ど~も、ジンジュです。友達らと、地下の国? に来ました。

 現地の人らしい、ゴブリンとレッサートロールのお2人の案内で、街に向かってます。



 来て早々、(シシ)1匹倒して。

 ちょっと進んだ(とこ)で、道端(みちばた)の草を【鑑定(かんてい)】してました。



―――――

レッサーバンブー Lv.―

(分類)植物

 小ぶりな(ササ)。根の国周辺に分布する。

 森林で地下(ちか)(けい)を広げて増殖(ぞうしょく)し、広い範囲に(やぶ)を形作る。


 HP:―   MP:―

―――――



 (しょう)()(にお)いに笹。なんか急に身近な感じになってったな〜?

 (おんな)し笹かは知らんけど、毎日見る。近所の()()にも()えとるからな。


 あぁでも、東京とか大阪の人らは知らんか。

 アホみたいに(たっか)(さく)ん中に、超高層集合住宅(タワマン)生やしすぎやし。笹とか居場所(おるトコ)なさそうやもんな〜。



……んで? 何年かしたら、俺もあの(へん)住まなアカンねやろか……。



「ありがとうねー、ほな行こか」

「「「はい」」」


 ま〜た()らんこと考えとった。良ぉない傾向(けいこう)や。

 そろそろ森抜けるぞ。今はそっちに集中せな。



 ◇


 森抜けたら、だいぶ(ひら)けた所に出た。



綺麗(きれい)(たこ)うて。ガラアキ。(なが)めの素敵(すてき)によい……」

「「どこの広告や」」

「どっかの私鉄やったな〜。乗ったことないけど」


 ツッコミありがとう、友よ。

 高級感(イメージ)に反して運賃(うんちん)安いねん、あそこ。最近調べてビックリした。


……今それどうでもええよな!



 とにかく、森抜けたら坂の上でした。んで眼下(がんか)には平野(へいや)が広がっとる。

 ()っちゃい川越えて、正面ちょい左寄りに街がある。歩いたら30分ぐらいかかるかな。



 あと右見たら、山の向こうに海と、もう1つ街がある。



「どっちの街行くんすか?」

「あっちねー」


 友達:ボーゼの質問に、ゴブリンさんが(こた)えた。正面の街を()しながら。

 そっちか〜。



 東洋(アジア)風? の街の一番左に山があって、その辺一帯はお城になっとる。そのお城の建物とか石垣(いしがき)の感じに、めっちゃ見覚えある。

 特に、一番高い建物。白い壁で5階建て……と見せかけて、よぉ〜窓見たら6階建てや。


 いやまあ、細か〜い違いはあるで? でもほぼ(ぼう)世界遺産。



 マジか〜……



 ……てのを踏まえて、もう1回平野を見渡してみる。

 山並み、川筋(かわすじ)街道(かいどう)筋……アカン、心当たりありすぎや。

 街の向こうの大きい川、あれが◯川で。川の向こうのあの辺が……


「ほな俺ん家(ウチ)あの辺かー」

「せやな。再現度やば」

「何これ? 誰の趣味〜……?」



 あと川の向こう、右手の山が〜……



 ドーモ、◯寿(・ンジュ)(サン)。ジンジュです。お名前借りてます〜。



「何してんのー? 置いてくでー」

「サーセン、今行きます!」


 坂の真ん中らへんで、ゴブリンさんらが待っとってや。

 ダラダラしすぎたな。ほな行こ。



 ◇


 坂の上から歩くこと、約40分。やっと街の門に着いた。

 は〜、思とったより時間(ヒマ)要ったな……



 え? 理由?

 地 味 〜 に 魔 物 多 い か ら 。


 途中、野犬(やけん)()れとか野良(のら)(ネコ)とか飛びかかってきて。もろちん()ってやりましたよ、ええ。



《「バザー・ミッジ(♂)」13匹、および「ヘアーラビット(♂)」3羽と交戦中です》



「【鑑定】、【火の魔球(ファイア・ボール)】〜!」

「【光の魔球(ライト・ボール)】……くっそ、()(ばしら)うっざー !! 」

「ここまで再現するアホおるコ……?」


 あ゛〜゛クソッ、また魔物や。

 しかも今度は、バカでかい(ユスリ)()十数匹。注射器の(はり)の代わりに、(はね)(あし)生やして飛んどるみたいな、な。



 あ゛〜゛、気色悪(きっしょ)いきしょい……()まへんからって、わざわざこっち(たか)ってくんな! 帰れッ !!



―――――

バザー・ミッジ(♂) Lv.15 [交戦中]

(分類)魔物/蟲型

 根の国周辺で見られる、巨大な羽虫(はむし)水辺(みずべ)に多い。

 繁殖(はんしょく)に特化しており、(オス)()れて()(ばしら)を作る。羽音(はおと)増幅(ぞうふく)し、(メス)を呼び寄せるためと考えられている。


 HP:50%   MP:39%

―――――



 【鑑定】結果はあとで見る、として〜。問題は虫だけやないんよな。



「ぴすぴす!」

「ピャウ !? 」


 足元で、兎らが()めとる。

 ペット寄りのウチの子ら(レティシア・とがの)と比べて、相手の兎らは線が細い。彩り豊か(カラフル)やけど、マジで『鳥獣(ちょうじゅう)戯画(ぎが)』に出てきそうな体つきしとる。



 ()(ウサギ)かな?



「ふんす!」

「ケフゥ……」


 1番大柄なとがのと、1匹だけ(ネズミ)のダイス。それにリーダー格のレティシアが連携して、バラバラな相手3羽を圧倒しとった。



 一方、ウチのスライムらは……



「きゅきゅ、きゅ!」

「「きゅえ〜い !! 」」

「【光の魔球(きゅい・きゅきゅい)】~」

「【火の魔球(きゅおきゅきゅお)】ー」


 街を(かこ)うお(ほり)? に、石とか魔法とか()()みよる。

 お堀の魚? にちょっかい()けられたみたいで、容赦(ようしゃ)なくやり返しだした。



「きゅわ、きゅわわきゅきゅわー!」


 ……ん !? お堀からスライムの声と、茶色い(けむり)……?

 何か急に心当たりが。



《「バザー・ミッジ(♂)」4匹、および「レッサー・チャームスライム(♂)」1匹と交戦中です》



 うわァ。あの濃ゆ〜い桃色のスライム……の、進化前か?

 面倒(めんど)くさ……



「おー? なんや誘惑(ゆうわく)饅頭(まんじゅう)か。()てまえそんなモン」

「ええのん? 地上(うえ)の国は保護しとって(ちゃ)うかった?」

「アレ僕ら関係ないからなー。『蔓延(はびこ)る外来種は皆殺せ、たとえ野良(のら)(ネコ)でも』が、この国の(おきて)なんやし」


 ゴブリンさんとレッサートロールさんが、物騒(ぶっそう)な話しとってや。まるで俺らに聞かせるかのように。



 それはそれとして、先に蚊柱の残りやな。



「「「【着火(バーン)】」」」


 蚊柱を魔法で焼く。悲鳴は上がらん、羽音が()むだけや。

 なむなむ……



 ほな、「レッサー・チャームスライム」とやらの(つら)(おが)んだろか〜 !!

 イース川ん時のマスク出して。どれどれ……



「きゅ、きゅわー!」


 街の城壁に沿()うお堀の、水面すれすれの石垣にへばりつく桃色。この前のやつより一回り小っちゃいし、色もちょっと(うす)い。

 それが茶色い(こな)()き散らして、お堀の魚とか虫とかけしかけよるらしい。



 ……ふ~ん? ほな、お堀から集ってったあの蚊柱も、コイツのせいか〜。


 (つぶ)したるわァ〜!



《「レッサー・チャームスライム(♂)」1匹、および「スカーレットカープ」3匹、「ブルフロッグ」2匹と交戦中です》



 水面から緋鯉(ヒゴイ)(カエル)が顔出して、【水の魔球(ワダー・ボール)】を放りよる。


 でもウチのスライムらには効かんよな〜、それ。むしろ触手伸ばして、当たりに行くレベル。



 “水分で超回復”の好機(チャンス)やし!



「きゅい、きゅいきゅい〜」


 ところではっさく=サン? 左手の親指下に向けるんやめよか〜 ??



「「きゅえ〜い !! 」」

「【火の魔球(きゅい・きゅきゅい)】〜」

「【闇の魔球(きゅお・きゅきゅお)】ー」


 で、スライムらが反撃しよる。

 俺も混ざっとこ。石出して……



「【鑑定】、【土の魔球(ソイル・ボール)】……フンッ!」


 (ねら)うは「ブルフロッグ」とかいう蛙2匹。名前的に外来種とみた。

 食えるらしいけど、嫌やし潰したんねん。



―――――

レッサー・チャームスライム(♂) Lv.19 [交戦中]

(分類)魔物/??型

 自然界の掃除屋。雑食。

 空腹・恐怖などのストレスが()まると胞子を出す。吸い込んだ者を()(りょう)(まど)わせて、捕食や逃走を(はか)る。


 HP:22%   MP:8%

―――――

スカーレットカープ(♂) Lv.16 [交戦中]

(分類)魔物/魚型

 人類の手でペット化された鯉。雑食。

 意外にも水質の悪い水辺を(この)み、底生(ていせい)生物や水草などを食べ尽くす。


 HP:85%   MP:62%

―――――

ブルフロッグ(♂) Lv.18 [交戦中]

(分類)魔物/蟲型

 南の大陸で見られる、大型の蛙。肉食。

 暗所(あんしょ)を好み、水草の多い水辺に(ひそ)む。口に入る動物全てを食べ、共食いすることもある。


 HP:91%   MP:74%

―――――



 蛙2匹いっぺんに(ねろ)たけど、当たったんは土魔法だけ。石のほうは()けられた。

 んで、魔法()ろたほうが


「ニ゛ャ゛ー゛ッ゛ !? 」


て声上げながら消えた。「CRITICAL(クリティカル)!」、いただきまs……



 ……は? (ネコ)かワレェ !?

 ほなあの、牛っぽい鳴き声は何やったん ?? (むかーし)奈良のT大寺で聞いた、(ひっく)〜い声は…… ???



《「バザー・ミッジ(♂)」4匹、「ブルフロッグ(♀)」1匹など、計6体の魔物を討伐しました》

《Lv.12になりました》

《〈火魔法〉〈生活魔法〉〈従魔法〉以上3スキルのレベルが上がりました。〈火魔法〉の技【火の癒し(ファイア・ヒール)】を取得》

《従者「とがの」の〈噛みつき〉〈器用強化〉両スキルのレベルが上がりました》

《従者「はっさく」がLv.13になりました》

《「はっさく」の〈火魔法〉〈生活魔法〉〈精神強化〉以上3スキルのレベルが上がりました》



 あ。要らんこと考えとったら終わったわ。なむなむ……



 ほんで、それぞれ解体なり回収なりしとる。

 たとえば兎らが、倒した野兎らを引きずって()よったり。スライムらがお堀ん中入って、鯉や蛙を回収しよったり……おい待て、誰や共食いしとるヤツ !?


「「「きゅえぇ……」」」

「きゅお〜?」


 青紫色のスライム(こなつさん)、レッサー・チャームスライム丸呑(まるの)みして、また周りドン引きさせとる……



 いや、それより野兎を解体……あれ? 短刀どこや ??



《以下のアイテムを入手しました。

 ◯ブルフロッグの肉(小)×2

 ◯ブルフロッグの魔石(極小)》



 ……あ! はっさくか !!

 ほな仕方(しゃあ)ないな、先に蚊柱の魔石(ませき)(ひろ)とこか……。



 ◇


 蚊柱の魔石4つ拾とるうちに、短刀戻ってきた。 ……ほな早速、野兎解体したろ。



《以下のアイテムを入手しました。

 ◯ヘアーラビットの肉(小)×2

 ◯ヘアーラビットの毛皮(小)

 ◯ヘアーラビットの頭部(小)

 ◯ヘアーラビットの魔石(極小)》



 ま〜た生首や〜 ??


「要ら〜んッ!」

「やろな」


 やからって、このドブ臭〜いお堀に放り込むんも気が引ける。あ〜ぁ……



 ま〜た お゛持゛ち゛帰゛り゛か゛い゛〜゛!



 まぁええか。これでやっと検問(けんもん)待てる……



「お? 武器しまうのん?」

「はい……マズかったですか?」

「いやー? (えら)いなー、思て」


 なんかゴブリンさんに()められました。ありがとうございます……?



 んで? ここどんな街なんやろな〜。



 お読みいただき、ありがとうございます m(_ _)m

 次回更新は4/20(月)頃の予定です。何だ? この(じょう)()(まち)は……



【追記】一部加筆/修正しました

(2026/04/22)



――【おまけ】ジンジュくんの現状――

ジンジュ Lv.12

 種族:ゴブリン(小鬼/下位鬼族) 男

 属性:土

 職業:【正業】冒険者(闘士) 【副業】―

 所持金:228マニ

 SP:7

 HP:72%

 MP:56%

 状態:正常


 スキル:8

 〈鈍器 Lv.7〉〈防御 Lv.5〉〈受け流し Lv.4〉〈火魔法 Lv.5〉

 〈生活魔法 Lv.7〉〈従魔法 Lv.7〉〈解体 Lv.4〉〈鑑定 Lv.1〉

(控え:6)

 〈危機察知 Lv.3〉〈下剋上 Lv.5〉〈体力強化 Lv.5〉〈筋力強化 Lv.4〉

 〈敏捷強化 Lv.3〉〈人類共通語 Lv.2〉

(種族:4)

 〈投石 Lv.4〉〈土魔法 Lv.2〉〈採取 Lv.1〉〈小鬼〉


 称号:5

 〈駆けだしの冒険者〉

  住民からの信頼度が微増する。

 〈副神シトリーの祝福〉

  幸運のステータス値が微増する。

  また、知力と精神の取得経験値が微増する。

 〈大物どもを喰らいし者〉

  人類NPC、および同族NPCからの信頼度が少し上がる。

 〈生還者〉

  HPが0になる攻撃を受けた際、HP残り1%で耐える確率を微増させる。

 〈毛玉の主〉

  物理攻撃の被ダメージが微減する。

(控え:4)

 〈邪道〉

  現在は無効。相手への急所・弱点攻撃の与ダメージが微増する。

 〈処刑人〉

  現在は無効。急所攻撃の命中率が微増する。

 〈水玉の主〉

  現在は無効。物理攻撃、および水属性の被ダメージが微減する。

 〈地下墓地の踏破者〉

  記念称号。異人で初めてアインツ北郊・“忘れられし地下墓地”を踏破した。


 従者:2名(定数2/〈従魔法〉)

とがの Lv.12

 ラビット(兎/下位兎族) ♀

 HP:84%   MP:―

はっさく Lv.13

 スライム(下位粘体族) ♂

 HP:88%   MP:65%



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ