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六十二人目
蠢く六本。それは私を蝕んでいく。
「ねぇ!助けて!ねぇ!誰か!」
私の叫び声は誰にも届かずに消えていく。開けた口に六本を懸命に動かしながら入ってくる違和感に吐き気を催す。
「やだ!もういやなの!なんで私なの!」
私を映しているカメラに向かって叫ぶ。
届いているのかさえ分からない。けど、そうでもしないと私には耐えられない。
「今回は何日持ちますかなぁ?」
「3日ぐらいじゃないですか?」
「今回のは虫ですか」
「えぇ。そこらへんの女の子らしいです。彼氏なし。キスもまだだとか」
「では虫が初めての相手ですか」
「ほう!それは面白い!」
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