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少女妄想幸福日記  作者: ハル
15/84

十五人目


「本当ですか!?ありがとうございます!」


30歳になってようやく小説の賞を受賞できた。もはや新人と言える年齢ではないが、ようやく私も胸を張って作家と名乗れる。


「やったよ!母さん!」

「おめでとうね。頑張ったもんね」


横で泣きそうになっている母さんに喜びを伝える。奥でテレビを読んでいる父はいつもよりも顔が柔らかい気がする。


「今夜はお祝いよ!何が食べたい!?」

「お肉!」

「了解!」


母が行きつけの焼肉屋さんに予約の電話を入れてくれている。その間、私は涙を堪えていた。


その時だった。家の電話が鳴った。


「はい、もしもし?」

「あ、すいません。先ほどの受賞の件なんですけど、やっぱり無しでお願いします」

「え?」

「こちらのミスではあるんですけど、この作品、パクリですよね?」

「いや、ちが「違くないですよね?内容がほとんど同じ作品が2年前に既に発刊されてるんですよねぇ」

「そんな……知らないですよ……」

「知らなくても、パクりはパクりなんで。それじゃ、そういうことで」


玄関から私を待っている母と父からの声が聞こえた。

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