【3】厄災
調べれば調べるほど謎が大きくなっていった。
下界の混沌に伴い《魔王の暴走》全てのタイミングが何かを見計らったように時間軸が動いていた。
普通に考えて神界に歯向かう事に意味はない。
圧倒的な強さを誇る英雄神がいるからだ。
だが魔王は動いた。仲違い如きで動くものなのか?
神界の者には理解しがたい状況であった。
『秀光、やっぱり変だよ……この状況。
動く理由がないもん』
『全種族が何かに怯えている感はある。
我がリザードマン一族も何かに怯えていた』
『何にだ?』
『まさか!?噂に聞いたことがある!【厄災ジルエド】』
『ジルエド?なんだそれ?
それほど危険な存在なら、父さん達なら知ってるんじゃないのか?』
『いや、知らないと思う。
健汰が神になり神界に行く300年と、行った後の500年後にジルエドは出現している。
健汰が来る前とその後を考えれば1300年の時間軸がある。
何かしら魔王にとって不利益になることが、健汰が英雄神になった後の500年で起きたとしか考えられん』
『そして、今回の厄災に備えたって事か……
だがそれならばウラン叔母さん助力を願うべきだろ?
それをしなかったって事は厄災を利用したとも考えられる。』
『え?だったら、ラスボスはジルエドなの?』
『いや、別の者だと思うよ。
父さんは魔王派になった者は絶対に許さないと思うし。
流れから言って、ジルエドは俺たちが片付けるしかなさそうだね』
『だが、問題はジルエドと言う厄災が、今の話を纏めると500年周期で復活している事だよな』
『そうだね。
復活って事は何かしらの理由があるはずだ。
或いは……策略か……くーは姿を見たことないのか?』
『……顔が鬼で黒い翼を持ち、即死の毒を兼ね備えた死竜と聞いたことがある。
秀……戦えばお前では死ぬぞ。健汰に伝えるべきだ』
『ああ、伝えるよ……でも、先ずは俺がやる』
『秀光、先ずはジルエドが復活する時期を正確に計ろう。
パパだったら何か知ってるかも知れないし、おじいちゃんとか、叔父さんにも聞いてみる』
『そうだな。ここに居ても仕方ないし、一旦戻ろう』
秀光たちが神界に戻ろうとした時、事態は突然動いた。
厄災ジルエドが現れ、ビバルが一言だけ呟いた。
『化け物……』
『ねー!!秀光!!これ!ヤバいって!!逃げないと!!』
『お前らは直ぐに父上に事情を説明をしに行け!!
こいつは俺が止める!』
『無理だ!!秀光!!』
『退ける訳ねーだろーが!!
ここで退いたら下界に大被害が出る!
俺は英雄神唯一の息子!【戸河秀光】だ!!
行くぞ!紅羅真!』
『おおぉぉー!!
こんな時だが……初めて名前で読んでくれたな……
何だか、力が漲るぜ!』
《今始まる!厄災ジルエドVS秀光》
健太が英雄神になって1000年
誰よりも下界に関心がある健太達がジルエドの存在を知らない…訳ないっしょ笑
事前発表の伏線です笑




