表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/36

転生者よシリーズ 「説子の誕生日」

今日、8月6日は説子の誕生日(という設定をつい最近生やした)

…という訳で、記念SSです。


時系列は、ファーレが居るという都合上、7(執筆中)の後という事になります。


現代日本。

「…そういえば、明日は誕生日か」

ふとカレンダーに目を向け、私は完全に忘れていた…と小さく呟く。

(まあ、別にいいか)


そうして視線を本へ戻し、読書に没頭していって。

本を読み終わる頃には、もう誕生日の事など、すっかり頭から消えていた。

***

翌日。

「セツねーちゃん!」

「わっ、レレ? どうしたんだ?」

がばっ、と飛びついてきたのは、最近「妹」として入ったファーレだ。

「一緒に行くであります!こっちであります!」

「えっ?おわっ、引っ張らなくても逃げないから、ちょっ」

ぐいぐい、と引っ張られ、慌てて引きずられそうな身体を動かす。


そうして到着したのは、皆で集まって何かをする時に使うホールだった。

「セツねーちゃん、誕生日おめでとう!」

満面の笑顔でそう言わってくれるレレに、

「説子、誕生日おめでとう」

楽しそうに微笑むリアねぇ。

「説子、なんで言ってくれなかったの? ともかく、誕生日おめでとう!」

不満げに頬を膨らませて、それでも心から祝ってくれるクーねぇに、

「おめでとうございます、説子様」

相変わらず堅苦しい言葉遣いで、常の無表情をどうにか笑顔に変えて祝ってくれるルナさん。

「家族」が、全員揃って、私の誕生日を祝う言葉をくれた。

「あー…」

本に夢中ですっかり忘れてたけど、そういえば誕生日だったな…と零すと、皆はやっぱりね、と苦笑した。


「さて、誕生日プレゼントを渡しておきましょうか」

リアねぇが切り替えるように言った言葉に、おおー、と私は期待の声を上げる。

「時間が足りなかったし、そんなに良い物ではないのだけど…。私とクーは、説子が好きそうな本とゲームを1つずつね」

リアねぇとクーねぇからは、新しい本とゲーム。ゲームはクーねぇ、本はリアねぇのセレクトで、現物を用意したのはリアねぇだそうだ。

「わたしは本を読みやすくする道具だよ、であります!」

レレからは、片手で紙媒体の本を読めるようにするSFチックな道具や、ネット小説の更新チェックが纏めて出来る不思議なアプリが。

「わ、私は、考えたのですが思いつかず…一日説子様の手足となる券を用意させていただきました」

ルナさんからは、ちょっと理解を拒否したい券。…手足って。

期限は特に無いみたいなので、ありがたくもらって、机の奥にでも仕舞っておく事にして。


「皆、ありがとう」

こんなに素敵なプレゼントを、ありがとう。


おしまい

おまけ 他のメンバーの誕生日

※台本形式です

説子「そういえば、皆の誕生日はいつなんだ?」

リア「地球の日付に換算すると……私は2月ね。2月14日」

リア「ついでに言うと、レレは9月1日、ルナは9月13日に当たるわ」

説子「へえ…! クーねぇは?」

クー「わたしは…ええと、6月の21日だよ」

説子「それ、今世の日付か?」

クー「うん。身体は「クーアティア」なんだし、そっちで祝ってほしいから」

説子「わかった」

クー「ふふ、おいしい料理よろしくね?」


解説コーナー

皆が説子の誕生日を知った理由:「明日は誕生日か」という説子の呟きをクー辺りが聞いていて、慌ててプレゼントなどを用意した、という事が裏で起こり、こうなったという設定です。だからリアが「時間が無かった」と言っているのです。


19/8/7 10:28 時系列の事を前書きに追加しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ