転生者よ~シリーズ、バレンタイン番外 「リアねぇのチョコ」
2019年02月14日09時56分に活動報告に投稿したものです。
ビルダーズ2に(というよりシド主に)ハマりすぎて一次創作の執筆がいっっさい進んでません。
こちらは当日になってから気付いて1時間もかけずに書いた突貫のSSです。
ご承知ください。
19/3/1:微修正。後書きにあるそれぞれの台詞を誰の台詞かはっきりさせ、それぞれの言い方を修正しました。
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さらりと料理の腕が壊滅的という設定があるリアさんと、前世の経験でチョコぐらいなら作れるクーと、実はプロ並みに料理が上手い説子。
そんな3人が送るバレンタインです。
ルナは会話にちらっと話が出てくるだけで、登場しません。
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「クー、説子、はい」
あげる、と渡されたのは、可愛らしく飾り立てられたチョコの包み。
クーねぇと顔を見合わせ、突然のプレゼントに首をかしげる。
リアねぇは、なんだかんだ言って理由を付けてから何かしてくれるし、おおむね不思議に思う事を見越してちゃんと説明してくれる事が多く、これほど意図の読めない行動は珍しい。
「地球の暦だと、今日がバレンタインだから、2人に家族チョコのプレゼントよ」
納得した。だからチョコなんだな。
ありがとう、と御礼を告げながら、私はどんなお返しをするべきか悩んでいた。
今日中にチョコをあげるか、ホワイトデーの日時を聞いてマシュマロかクッキーでも贈るか。
「あ、なるほど。ありがとう、リア姉さん」
同じく御礼を言って、さっさと包みを解いたクーねぇが、ぴしりと固まった。
「クーねぇ?どうしたんだ?」
「そういえば、リア姉さん……このチョコ、リア姉さんが作ったの?」
そういえば、確かに。
リアねぇは、何故か料理が壊滅的だ。
魔導具作りや武器作りは普通に天才で、攻撃を3倍にして犯人に返す防御魔導具なんかは、私も付けている。なのに、料理をすると、何故か人間では致死性の毒(だが見た目は普通)を作り出したり(もちろん使った材料はごく普通のもので、日本のスーパーで全て買い込んで作っていた)、マイナス方向で天才的だ。
その腕前を本人が自覚し、私たちに決して食べさせようとしないのは、不幸中の幸いというやつなのかもしれない。
「ええ。ルナに試食もしてもらったし、最低でも毒が入ってないのは保証するわ」
その答えに、安心したようなそうでもないような微妙な心地になる。
ルナさん、味覚オンチな疑惑があるんだよなぁ…。というより、味に頓着しないというか…。
うん、不味くてもちゃんと食べよう。
せっかくリアねぇが食べていいって言ってくれるリアねぇの手作り料理なんだし。
そう覚悟を決めて、チョコを自室に持ち帰った私だった。
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なおチョコは美味しいとは言いにくい出来だったものの、不味くもなく、2人とも普通に食べ切って、お返しも兼ねてリアにチョコを揃ってプレゼントしました。
説子「あんなに料理が壊滅的なリアねぇが作ったにしては、っていう但し書きは付くけど、美味しかったぞ」
クー「そうだね。チョコありがとう、リア姉さん。(……まあ、不味くも無いけど美味しいっていうには微妙な出来、って感じだったけど)」
リア「うーん……。元旦の翌日ぐらいから必死に改善に励んだのだけど、毒も入れないように頑張ってこのぐらいが限界だったのよね……。何故か軽い麻痺毒が入ってるのに渡したチョコより味が良いのが出来たりもしたんだけど、流石にそれを渡すのはアレだし……」
なおルナはリアに拾われる前は結構過酷な生活をしてたので、それで「食べて体調悪くならないなら別になんでもいい」な感じの感性に。特に味覚が「マズい」という認識に鈍くなっているので、微妙に味覚オンチ。
…という設定がこのSSを書いているうちに生まれました。




