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第86話 RE-バッドエンド。

本日のラストナンバー。


『邪神くたばれ、便所に落ちろ』

を歌い終えた俺はさ。


現在。楽屋にて。

オレンジジュースをガブ飲みしている。


「「「アンコール!」」」

「「「アンコール!」」」

「「「アンコール!」」」

「「「アンコール!」」」


ふふふ。

ファンたちはカワイイな。

でも、まだ行かない。

 

焦らさないとね。

ぷぷぷ。

ウンコはドSですから。


でもあれ?


「「「アンゴールぅあごらぁあああぁ!」」」

「「「アンゴールぅあごらぁあああぁ!」」」

「「「アンゴールぅあごらぁあああぁ!」」」


なんか、ファンたちの声音が変わったぞ。

耳慣れた感じの声だ。


何だか殺意すら感じる。

待ち焦がれすぎて、

頭がおかしくなっちゃったのかな?

 

仕方がないな。

イケメン再登場だ!


俺は再び、ステージに立った。

幕が上がる。照明がつく。


目の前に浮かび上がったのは……


完全武装のファンたちだった。


ファンたちは、

『ウンコ生写真とウンコタオル』

をビリビリに破くと、

ステージ目がけて、投げつけてきた。


これは、何のパフォーマンスだろう?

そう思っていたら、

天井から、神の声が聞こえてきた。 


「私が彼女らの洗脳を解いたのだ。

 貴様の『反転の紅宝珠』の効果を

 解除することでな。


 そして、宝珠の効果を説明したのじゃ。

 ふふふ。

 女性たちは皆、怒り狂っておるぞ」


俺はコールした。

「みんな、邪神の言うことを信じちゃダメだ!」


ファンたちはレスポンスした。

「「「邪神はお前だぁああああああっ!」」」


ファンたちは手持ちの武器を投げてきた。


ウンコは何とか回避成功。


あれ?

1人称がウンコに戻っちゃったぞ。

 

まあ、そんなことよりもさ。


このままじゃ殺される。


究極イケメン人の底力を信じて、

俺は媚びを売ってみた。

「ねえ、神様ぁあああん。あっはぁあああん」


「はんっ!」

と鼻で笑うと、神は言った。


「神に刺客を送るだけでは飽き足らず、

 邪神扱い。

 その上……

 神に対する『死ねコール』まで、

 我が子供たちにさせるとは。

 

 ここまで神を愚弄したのは、貴様が初めてだ。

 覚悟はできているんだろうな?」


ウンコは土下座しながら、醜く言った。

「で、できてましぇ~ん。

 だから、神様ぁん、御慈悲をぉん……」


「絶対に許さん!

 さあ、目覚めた女性たちよ。

 神の命令である。

 全女性の敵、ウンコを滅殺するのだぁ!」


「「「ウンコ、死ねぇえええええっ!!!」」」


アバズレどもがステージに向けて、

矢を一斉掃射してきた。

 

ウンコはステージ袖に逃げ込み、回避に成功した。


ふう、すんでのところだった。


だが、まだ安心はできない。

 

アバズレどもがステージに殺到してくる。


ウンコは逃げ出した。

  

楽屋口から外へ出た。


ウンコは自由だぁあああああああああっ!


そう思ったんだけどさ。


外では、怒りに狂った完全武装の、

『アゼレアとブサメンども』が待ち構えていた。


ちくしょう。


奴らによってさ。

ウンコ・スーパーアリーナは

グルっと包囲されている。


こうなったら、アリーナに籠城だ。


ウンコは引き返そうした。

だが、

アリーナの出入り口『楽屋口を含む』からさ。


アバズレどもが、

アリみたいに湧き出てくるんだ。


こうして、ウンコはさ。

怒れる男女に、完全に囲まれちゃった。


奴らは非道だった。

ウンコに命乞いの暇も与えなかった。


奴らは一斉攻撃を放った。

矢と魔法の豪雨が、ウンコに降りかかる。


だが、甘い。

ウンコが今、着ているのは、

『真銀不滅の鎧』だ。


『全ての物理攻撃と魔法攻撃』

を反射する無敵の鎧なのだ。


ウンコは、カメのように頭と手足を、

鎧の中に引っ込めた。


ぷぷぷ。


自らの攻撃で、死ぬがいい。

ブサメンとアバズレどもめ!


貴様らが、慌てふためく姿が目に浮かぶようだ!

 

その混乱で包囲が緩んだ隙に、

ウンコはこの場を離脱する。


そういう予定だったんだけどさ。 


「がはぐばぁあああああああああっ!」


矢玉は鎧を貫通した。

炎弾は鎧に着火した。

雷撃は鎧を木っ端微塵に砕いてしまった。


ピクピク。ピクピク。


ウンコは瀕死になった。


「な、なぜこの最強の鎧が……」

そうつぶやくのが、精一杯だ。


そこにガルドがやって来た。


ガルドは凶悪に口端を上げながら、言った。

「バカめ、そいつは偽物だよ」


くそっ!

こいつもメイシーズと同じ穴のムジナだったか。


もう絶対、商人は信じないぞ。


最後の力を振り絞って、ウンコは叫んだ。

「お前の血は何色だぁああああああっ!?」


「それはこっちの台詞だぁあああ!

 私の全人生を捧げたガルド商会を潰しやがって!

 死にさらせぇえええ!」


ガルドは黄金の剣で、ウンコを滅多切りにした。

 

痛いよ。痛いよ。

こいつ、商人のくせに、

攻撃力がべらぼうに高いよぉ。


誰か助けて。


そこにアゼレアがやって来た。


アゼレアは穏やかに微笑みながら、言った。

「やめるんだ。ガルド。

 このままでは、ウンコが死ぬかもしれない」


アゼレアが天使のように見えた。


この瞬間。

姫魔女を奥さんにすることを、

ウンコは心に決めた。


アゼレアは、穏やかに響き渡る美声で言った。

「この国に存在する、

 生きとし生ける者には皆、ある権利がある」


そうだ。

それは生存権。

ウンコにだって、生きる権利はあるんだ。


アゼレアは声高らかに、宣言した。

「それは、

 ウンコに復讐する権利だぁああああああ!」


えええええええええええええええええっ!?


こうして、ウンコはさ。


空前絶後のジェノサイド。

『25万人による集団リンチ』を受けました。


ああ、ギネスの認定員。

この中に混じってねえかな。


国連の人権査察官でもいいよ。


クソ野郎。


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