第84話 栄華。
あれから、1ヶ月が経った。
本日、午後1時より。
借金しまくって、建設した、
『ウンコ・スーパーアリーナ』にて。
空前絶後の音楽ライブ。
『ウンコ・エキスポ』が行われる。
開演3時間前。
会場の前には、長蛇の列。
正直、
初売りの時のヨドバ○はおろか、
コミケよりもクソ長い。
チケットの抽選倍率だって、
スイッチ2の初回販売の千倍はあると思う。
開演1時間前。
グッズ売り場が開店し、ファンたちが殺到する。
ウンコグッズが飛ぶように売れていく。
1枚300Gの『ウンコタオル』は、
30分で完売。
1枚500Gの『ウンコ・プロマイド』は、
5分で完売。
1個10000Gの『サイン入りウンコ』は、
早期予約の段階で完売。
本日のグッズの売り上げ
=3億5857万2600G。
むふふ。
ボロもうけだ。
開演5分前。
ウンコ・スーパーアリーナが満員になる。
20万人のファンが、
今か今かと、イケメンの登場を待っている。
開演10秒前。
俺は、真っ暗なステージに寝そべった。
そして、
開演5秒前、4秒前、3秒前、2秒前、1秒前……
『0』
ステージが光魔法による、
スポットライトに包まれる。
「「「きゃああああああああああああっ!」」」
ファンたちが絶叫した。
しかし、これは歓喜の絶叫ではない。
絶望の絶叫なのだ。
ステージの上で倒れたまま、
目をつぶって、動かない俺。
ぱっと見、死んでいるように見えるはずだ。
「「「いやぁあああ! ウン公様!
死なないでぇえええ!」」」
「「「貴方が死んだら、
私たちは生きてはいけない!」」」
ファンたちが、
次々と、悲しみの大絶叫をあげていく。
だが、俺は立ち上がらない。
そういう演出だからだ。
これから、ステージ奥のスクリーンにさ。
『ウンコは、
幼女の姿をした邪神の嫌がらせで、死んだ。
ウンコが生き返るためには、
みんなの愛の力が必要だ!』
という文字が、
炎魔法による、あぶり出しで浮き出る。
ファンたちの絶叫が聞こえた。
「「「私たちの愛で、
ウン公様を生き返らせるのよ!」」」
うん。
予定通り、文字が浮き出たようだ。
「「「ウンコ、LOVE!」」」
「「「ウンコ、LOVE!」」」
「「「ウンコ、LOVE!」」」
「「「ウンコ、LOVE!」」」
「「「ウンコ、LOVE!」」」
「「「ウンコ、LOVE!」」」
ファンたちの愛が、俺に力を与えてくれる。
ムキムキ、ムクムク。
俺は力強く立ち上がると。叫んだ。
「ウンコは死にしぇ~ん!
君たちを愛しているから!」
「「「きゃあああああああああああ!」」」
空前絶後の大歓声を合図として……
ライブは始まった。
『チュー・チュー・ウンコ』
『TOMORROW NEVER UNKO』
『ゲリーゴールド』
『クソナイテッド』
『トイレローテーション』
『世界に1つだけのウンコ』
『くっせえわ』
『kusois cut』
前世で聞いたことのある名曲をモチーフ
(盗作だよ)に、
超一流の作曲家に編曲させた。
作詞作曲ウンコだから、印税もがっぽり。
完全パクリだけど大丈夫。
いくら、強欲なJASRACでも、
この異世界まで使用料を徴収しにこないからね。
このウンコオリジナルの神曲
(盗作だよ)を披露すると、
当然、会場の興奮はマックス。
イエイ!
借金をしまくって、作らせた甲斐があったぜ!
現在、俺はさ。
『作詞・作曲ウンコ』の完全オリジナル神曲
(盗作じゃないよ)である、
『ウンコ・最高・ゴーゴー・レッツゴー』
を歌っている。
「ウンコ・最高・ゴーゴー・レッツゴー♪」
ウンコ・最高・ゴーゴー・レッツゴー♪」
ここからは、ファンとの、
コール・アンド・レスポンスだ。
「俺の名前は!?」
「「「イケメンウン公!」」」
「他の男は?!」
「「「ビチグソ野郎!」」」
うわあ。
ファンとの一体感ハンパねえ。
ライブ最高! マジ気持ちいい!
「ウンコはゴッド♪
ウンコを称えよ♪
ウンコを崇めよ♪
幼女とブサメン♪
はいつく、バレバレ♪」
よし、ここからが1番大事なところ。
サビを使った、
コール・アンド・レスポンス『第2弾』だ。
俺は魂をこめて、シャウトした。
「幼女は何だ!?」
「「「幼女は偽物! 幼女は邪神!」」」
「幼女の未来は!?」
「「「便所で流され、くたばりやがる!」」」
「さあ、みんな、『幼女死ねコール』の時間だ!」
「「「幼女死ね!」」」「「「幼女死ね!」」」
「「「幼女死ね!」」」「「「幼女死ね!」」」
「「「幼女死ね!」」」「「「幼女死ね!」」」
「「「幼女死ね!」」」「「「幼女死ね!」」」
うわあ。
超気分爽快。
「ウンコ、超ノリノリだぜ!
だから大盤振る舞いだぁ!」
俺は大量のウンコを召喚すると、
アリーナ席に乱れ投げした。
ファンたちは、血みどろで争いながら、
ウンコを奪い合う。
ヒャバババ! ヒャバババ!
ウンコにあらずんば、イケメンにあらず!




