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第95話 ラフウェル城跡と奇術師

~ラフウェル城跡・外郭~

ハク「あれが…」

アス「ラフウェル城跡か…思いのほか…デカいな…」

モエ「不気味ね…でも…なんか懐かしい感じもするわ…故郷とはべつなんだけど…なんだろう…この気持ち…」

オレジ「ねえねえシズク昔この場所って何があったの?」

シズク「記録では…かつてのラフウェル王族の拠点だったそうです。ですが…魔王軍の襲撃により…逃げ出したと…」

プリセラ「実際王の血脈を持つ者として…無関係とは思えませんわね…」

ハク「だな…」

キミ「でもこの場所ダンジョンみたいなのだ―!!」

アス「おいおい遊びに来たわけじゃねぇぞ?だが…ダンジョンってのは…確信を得てるかもな…」

ハク「だな…多分おそらくだが…此処に何かあるな…」

アス「だろうな…どうする?」

ハク「お前どうするって…そりゃあ行くに決まってんだろ…何が待ち受けていようとも…!!」

こうしてハク達はラフウェル城跡へ…

~ラフウェル城跡・内郭~

崩れた石壁を越え…

ハクたちはラフウェル城跡の内郭へと…

足を踏み入れていった……

ひび割れた床に所々崩れた柱…

かつての栄華は見る影もないが…

どこか不気味な気配が漂っているようだ…

ハク「そういえばキミ」

キミ「ん?なのだ」

ハク「神器は使えるのか?」

キミ「もちろん使えるのだー!!」

その返答に…モエが驚く

モエ「え?…いつの間に?」

キミ「お姉ちゃんが里を出た後に覚えたのだー!!」

モエ「……そうだったの」

それはどこか複雑そうな表情だった…

ハク「覚えがいいんだな」

アス「まあ…あの魔力量なら不思議じゃないな」

モエ「…(いや…別にあるのよ…キミは…)」

その時モエとキミの両方の脳内に一人の女性が思い浮かびあがった…

モエ「…(姉さん)」

そんな会話をしながら進むと――

やがて一行は…崩壊したラフウェル城跡の中心部へと辿り着いた…

~ラフウェル城跡・中心地~

その広い空間のホール…

崩れた天井から差し込む光…

差し込む中央地に…それはいた…

派手な衣装に歪んだ笑み…

奇妙な動きで…それはまるで…

舞台の上に立つかのように佇む

怪しげな奇術師だった…

ハク「……誰だ?」

場の空気が一瞬で張り詰める…

モエは警戒し…

オレジは威圧し…

シズクは静かに構え…

アスは魔力を高め…

プリセラは扇子を閉じる…

キミは少しだけワクワクした様子で小声で…

キミ「ボスっぽいのだ……」

アス「ああ……ただの道化師じゃないな」

その時…

奇術師がゆっくりと顔をハク達にむけて…上げた

そしてにぃひっひひっひ…と笑う…

まるで…彼らを待っていたかのように…

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