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第十三話 赤力犯罪対策局
三橋の相棒の梟を追いかけて走ること五分、俺は目的地、警察本部、赤力犯罪対策局に着いた。
「……失礼しまーす」
俺は、器用に低空飛行で飛ぶ梟を追いかけ、萎縮しながらも小走りで通り過ぎていく。不思議と、突然入ってきた俺と天風を止める人はいなく、全員が道を開け、梟と俺を奥に通してくれる。どうやら情報が伝えられているようだ。俺はそのことに安堵しながら、梟を追った。その時、生物犯罪課の看板が奥に見え、そこからコンクリート調の壁から、病院を彷彿とさせる白い内装になり雰囲気ががらりと変わっていた。雰囲気が変わることに少しの不安を抱きつつ進んだ。