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暁の帝国 ~第二次世界大戦編~  作者: 川嵜 怜太
対立!日本vs独第三帝国
21/55

独vsソ モスクワ包囲作戦”エインヘリヤル”始動

ヒトラーは鷲の巣にて対日戦線を加味してラインハント級戦艦を4隻造船する計画を

承認、また対日本全体作戦”ラグナロク”を発動する準備を進めていた。

作戦名ラグナロクに伴いソ連の早急な始末も求められた。

ソ連はモスクワ奪還作戦”バグラチオン作戦”を始動。

その人命を軽視した果敢な突破と人海戦術でモスクワに迫っていた。

しかし、ドイツは占領したイランの軍隊をドイツ軍ソ連攻略部隊に組み込み

空挺部隊として投入、初めて空挺部隊を使用した新戦術によりソ連軍58万は総崩れとなった。

しかし、後続の68万が空挺部隊を攻撃しかろうじて前衛58万は持ちこたえた。


「我々ドイツはモスクワの徹底死守を行っております。

しかしながら敵の猛烈な反攻によりウラジミール近辺まで進撃を許しております。」

陸軍大臣アルフレート・ローゼンベルクが地図を指しつつヒトラーの顔色を窺う。


「そうか、ならば一度モスクワはくれてやろう。

君はそうしたいんだね?」

ローゼンベルクは少し驚いた顔をした。


「は、はい、総統のおっしゃる通りでございます。

モスクワを一時的に敵に奪わせた後、囮の空挺部隊を

バラシハにて降下させ、敵の目をこちらに引き付けつつボロコラムスクの38万で

モスクワを攻撃します。」

ヒトラーは暫く目を閉じ、ゆっくりと瞼を開くと


「駄目だ、ボロコラムスクも揺動部隊だ!ヴォロネジの78万をウリヤノフスクまで侵攻させ手薄の

ニジニノヴゴロドを空挺部隊15,000で強襲、ウリヤノフスクの部隊から15万をそれに合わせて

出撃させモスクワを包囲する!」


「マ、マインフューラー、作戦としてはそれ以上のものは無いと思います。

ですが、時期はもう冬であり機動性を生かした戦法は取れないかと・・・」


「そこは問題ではない。

既に8000機の強襲航空機の手配はできている、空挺訓練を行わせろ!」


「8000機でありますか!分かりました、ヴォロネジにいる精鋭15万に

空中機動作戦訓練を行わせます!」


完全なる空中機動作戦を計画していたヒトラーの勝利は確実であった。

ソ連は冬場、ドイツとの戦線が膠着するのを理解しておりモスクワに兵を集中運用していて

ウリヤノフスク、ニジニノヴゴロドも手薄であった。


ドイツ側作戦名、”エインヘリヤル作戦”を開始した。 

読んでくださりありがとうございました!

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