襲撃者
遅れてすみません!!
「…………そうか、なら仕方ない…」
ローレンスさんは、残念そうにそう言った。
「………では、失礼します。ローレンスさん」
「………あぁ……」
そして、俺は玉座の間から出た。
其処には……
「……アランさん……」
「……終わったか。……帰るぞ」
アランさんと並んで歩いていく、そして城門に差し掛かる……すると。
「アラン殿、実は……」
「………成る程。……わかった、直ぐに。…アリシャ、少し不味い事に成った」
「……?」
……どうしたんだ?不味い事?一体何が?
「……アリシャ、王の質問になんて答えた?」
「え?」
「王に戦争の事を聞いただろう?……聞かなかったのか?」
「出ません、と……」
「そうか……わかった!直ぐに俺の家に戻れ。絶対に出るな。……分かったな?」
アランさんは、そう言うや否や、集まっていた数名の悪魔兵士と何処かへ飛んで行った。
俺は、アランさんに言われた通りに、アランさんの家に向かって歩いていた。のだが……。
「人がいない……?」
さっき、警報の用なサイレン音が鳴ってから、あっという間に其処から誰も居なくなったのだ。今や外に出ているのは、俺ただ一人だ。
~三者視点~
アリシャだけが歩く道。普段なら、とても賑やかだったこの道が此処まで静かに成っている。その事実に、歩くペースがどんどん早く成っていく。
「………」
だが、そのアリシャを見ている人影があった。そして……
『見~つけた♪』
「ッ!?……ゲフッ!?」
男とも女とも取れない声で喋ると同時にその人影は、アリシャに回し蹴りを叩き込んだ。
『へ~♪やっぱり悪魔ってコレ(聖装備)に弱いんだ~♪』
そう言い、襲撃者は。
『…それじゃ!死ね♪』
と……殴り掛かって来た。