コールディ
彼女はケゲンな顔で俺を見る。
「貴方ユリナスって名前かい?」
ビクッ
俺の方が優位な立場なのに、何故か冷や汗が出る。我ながら情けないよ。
「しゃべらないならいいよっ奴は死んだしねっ! はぁあああああっ双氷竜牙戟!!」
シュババッ!
コールディは何やら両手指先を尖らせて、いきなり突き刺して来た。だが俺は突っ立ったままだ。
グゥウィイイイインッ!
「きゃああっ!?」
攻撃して来たコールディが勝手に吹っ飛んで痛がる。
「……」
「堅い……魔法防御かい? だがっこれでどうだっ破魔砂塵竜巻脚っっ!!」
何だか良く分からない技名を出して、くるくる回ってくるコールディ。両脚がピカッて光って綺麗だなああ。
ドガガガガガガッ
彼女の足先が連続で俺の頭に当たる。もし竜の加護が無ければ面白いくらいの連続ヒットだろうな。
バシーーンッ
「きゃーーーっ!?」
どさっ!
また勝手に攻撃して来て勝手に倒れたっ。
「……はぁはぁ。や、やるじゃないか、お前はやっぱりユリナスじゃない」
カシャッ
俺はやおら仮面を外した。
「俺だよユリナスだよ、コールディ」
「何だよ……銀色の顔して、い、生きてたのかい?」
そりゃ死んだと思ってた奴が生きてて、銀ピカの顔してたらどっちに驚いたらいいか迷うよな。
「そ、そうなの? 生きてたの……良かったよ。ってふざけんなーっ」
ビュンッッパシッ
必殺の蹴りをあっさりと片手で突き飛ばす俺。
どさっ
「ふぅライトニングスプラッシュ!」
シュババッ
俺は無表情で倒れるコールディに光の矢を飛ばした。
「魔甲壁っっ!!」
カカカッ
さすが魔法格闘家、何発か光る腕で弾くけどすぐに圧倒されて飛ばされる。
「きゃーーっ」
どしゃっ
「くっ……」
「今のはだいぶ威力を弱めたんだけど」
俺は背中に無数の魔法陣を浮かせながらにじり寄った。
「は、話を聞いて! ユリナスなんだね? 良かった……生きてて欲しいって思ってた」
おいおいマジか。
「何が言いたいの?」
「あれから……貴方を失ってからPTはすぐにバラバラ、皆貴方のお陰でPTが持って立って気付いたけど、後の祭りだった……」
絶対ウソだろっ!!
「へえ」
「好きだった……私、ユリナスの事が好きだったから、あんなやり方、最後まで反対してたんだよ!」
「きゃははって笑ってたじゃん?」
「うっ」
彼女は冷や汗を掻いて考えを巡らせてる。
「あれはっ魅了で操られてたんだっ!」
オイオイ次から次へと嘘を……




