両親との……邂逅…………a
「ムヒョッ? 貴様何者だっ」
俺は五秒で巡回のオーク三匹に発見された。
「どけぇえええっお前らにかまってるヒマは無いっ」
「ムヒョッちょこざいな」
「雑魚がっっ数々の戦を乗り越えた俺の敵じゃないんだっ!!」
俺は剣を抜いて勢いよく斬りかかった。
チャキンッちゃりんっズバッッ!
どしゃっ
10秒後の俺は瀕死になっていた……あうぅ、やっぱり【銀化】しなかったら俺弱いんだ……師匠、ヒイラギちゃんファニー意識が。
「キャーッ!? ユリナス様っおのれっ短魔銃!!」
チャキッ
「ムヒョッ可愛い女だっ」
「捕らえろ」
「止めるのじゃっ、この子ブタの刻よ凍れっ!」
コキーン
師匠の魔法が巡回オークの時を凍らせた。いつぞやの監視メイドさんと同じでピタッと止まったまま動かなくなる。俺? もちろん瀕死で気が遠のいているよ! あぁ~~。
「ユリナスの遠ざかりし魂よ、聖女の息吹で連れ戻せっ」
ッファ~~
うっ急に暖かい光に包まれて俺は立ち上がる。
「はぁはぁ、死ぬかと思った」
「ユリナスさまっ! 素の貴方はFランク回復師で凄く弱いんですよ!? むやみに私より前に出ないで下さいっ」
「お、おう」
もしかしてヒイラギちゃん俺の事軽くバカにしてる?
「こいつらはどうするのだ?」
「五分後に記憶が消えて元に戻る、ユリナスよ早く家に急ぐのじゃ」
「分かった!」
俺達はオークが目覚める前に急いでその場をズラかった。ちなみにカピ様とソラはパールリザードリア村の外で、野良モンスターとバトルしたりして遊んでいるぞ! 無邪気で良いよな。
ザッザザッザ
ーユリナスの家の前
ヒュ~~カサカサ……
村の中と相も変わらず俺の家の前も草が生い茂り、さらに転がり草まで転がって行く。
「寂れにサビレ切っておるのじゃ」
「この家の中にユリナス様のご両親が?」
「どきどきするのだっ」
「いや、いくら何でもヒトケが無さ過ぎるよ」
ギィッ
だけど背中に三人の熱い視線があるから、怖いなどと言えずに思い切ってドアを開けた。
ガラーーンッ!
開けたドアの中は、外からの日差しが差し込むだけでその他は薄暗いままで、見える範囲には全く人影も何も無く、さらには家の中には家財道具すらひとつも無い、ガランとした空き家的な空間が広がっているだけだった。
ファー
静かに差し込む光にホコリが舞っている。
「嘘……だろ?」
ずしゃっ
俺は膝からくずれ落ちた。
「ユリナスさま……こんな事ひどい」
「お主にはわらわがおるぞっ!」
「気をしっかり持つのじゃユリナス……」
皆慰めてくれるけど、声が心に届かないくらい気が遠くなりそうだよ。こんなにツライなんて。
ヒョイッ
「あら、ユリナス帰っていたの? それならそうとおっしゃい」
「何だお前か、帰る前に一言たよりを出せば良いだろうが」
シィ~ン




