えっ領主?(え?)
「えっ本当にこの御方はユリナスのフィアンセでもあるのかい?」
早速狙ってたのかアルフレッド? それ程驚くとは……
「フィアンセではあるけど、普通の意味のフィアンセでは無いよ」
「何を言うもう決めたのじゃ、普通の意味合いのフィアンセじゃ!」
「……それ本当なの?」
レミランが暗く沈み込んだまま聞いてくる。
「いやっ誤解誤解、違う意味合いのフィアンセだよ!」
「違う意味合いとは何じゃ!」
「あーもうっフィアンセ騒動は一旦休憩よっ!」
「本当だわ、つまらないっ」
シャリィとマリが俺と師匠を引き剥がしたが、レミランは余程気になるのか指を咥えて見ている。でもちょっと嬉しいかも。後で絶対誤解を解かなきゃ。
「ま、まあユリナスの虚言は一旦おいといて、僕は一生の友人が出来て嬉しいよ! これからもよろしくなっ」
「虚言じゃない! でも俺も友達が出来て嬉しいよ」
俺達は強く握手し合った。
ガシッ
前に王女のファニーと出会ったばかりなので免疫が出来たのか、彼がアルパカ何とか言う国の第三王子でも全然気にならない。もちろん彼の権力に頼ろうとかも思わないよ!
「で、貴方達はいつまでこの国に居れるのよ?」
「そうそう、仲間になった途端にいきなり帰るとか言われたら悲しいよ」
マリが良い事を聞いてくれる。
「安心してくれ! 僕は国では何の期待もされていない無役の第三王子だから、いつまでも自由に冒険出来るんだ!」
俺は軽くコケ掛けた。それって体の良いやっかい払いだよね。しかも適度に弱いし……
「ははは、そりゃ良かったよ……」
レミランといきなり別れ無くて済むし。
「しかし永遠の友人となった君には是非にお礼がしたいと思っている」
「大ゲサだなあ、俺本当に何も要らないよー。でもそうだな、美味しい食べ物でももらえたらそれで良いよ」
くわっ
突如彼の目が輝いた。
「よし決めたぞっユリナスにあげる領地は、美味しい食べ物が沢山とれる所にしよう!」
えっ領主……って? 俺は思わずマリと目が合う。
「その領地って実はペンペン草も生えてない様な不毛な場所で、多額の借金を抱えてるなんて事は無いよね?」
「バカなっ僕を愚弄するのかっ! 命の恩人の君には実り豊かな最上級の場所を進呈するつもりだっ」
どうやら本気なのか。でも俺は正直に言いたくなった。
「……実は俺、外国出身なんだけどこのカピパララインに領地を持っているんだ」
目の前でメンバーの3人が天地がひっくり返った様な驚愕の顔をする。
「えっ何でよっ」
「何故君の様な貧乏で最弱の男が外国に領地をっ!?」
友人て言っておいてケンカ売ってる?
でも何となくファニーの事を出すのも気が引けるな。何か狙って王族ばかりに近付いてる怪しい男みたいに思われそうで……俺は少し困った顔をした。




