再会……
ゲシッゲシッ!
黄金のゴーレムが一人生き残った俺の背中を叩き続けている。
「う嘘だろ!? おい何とか言ってくれよ。アルフレッド、シャリィ、レミラン!」
俺はダンジョンの冷気でどんどん冷たくなって行く三人の遺体を必死に揺り動かすが、彼らはピクリとも動かない。彼女達は本当に完全に亡くなっていた。
「嫌だよ……こんなの嫌だよ、折角俺の、俺の新しい大切なパーティーだったのにっ何でこんな事になんだよ!?」
ダンッ
俺は冷たい石畳の床を叩いて泣き続けた。
ガシーンガシーン!
無機質に背中を叩き続けるゴーレムの攻撃が続いているが、俺は彼らの遺体を眺めながら雨にでも打たれる様に呆然とし続けていた。
「いい加減【銀化】を掛けろ! それ以上攻撃を受けるとさすがにシャレにならんぞ?」
へ?
突然声がして俺は上を向いた。気付かぬ内に目の前に青い女が居た。
「……蒼鉛竜のビスマス」
ドシュッ!!
俺の呟きを無視して彼女は掌から光の攻撃を放ち、黄金のゴーレムが後ろにひっくり返って起き上がろうとバタバタうごめく。
「俺のPTが死んじゃったよ、どうすりゃいいんだよ?」
俺は泣きながら訴えた。
「こうしたダンジョンは出発地点でPTとの相性を判断し、層を降りるごとに強くなる相手に対応出来るか判断して、最後に一番強いボス戦に挑む物だ。お前は仲間に気に入られたいあまりにそうした順番をすっ飛ばし、いきなり強敵のボスに挑む様に仕向けてしまった」
つまり……
「俺のせい?」
「そんな所だな」
「うおーーー俺のせいで俺のせいで仲間が全滅した……もう俺自害して責任取るよ……」
ゲシッ
突然肩の上に足を乗せられる。女の子にこんな事されたの初めてだよ。
「ふざけるなっ! それは最低なやり方だっ」
「じゃあどうすれば?」
「お前が辿った道を良く思い出せ、これまでにどんな事があった?」
そんな事急に言われても頭が混乱して。
「マリという優しい子に泊めてもらった」
「……それじゃない!」
「ファニーとお風呂に入った?」
「全く違う、ふざけているのか!」
えっ何だっけ。
「クヌアーと出会った??」
「それの前だっ」
「ルウィナ達に騙された?」
「あーもうっそれの後だっ!!」
俺は優しくて美人のアノ顔が浮かんだ。あっ師匠に生き返らせてもらったヤツだっ!
「師匠?」
「それだっ」
言いながらビスマスはレミランを抱えた。
「一緒に行ってくれるのか?」
「お前は頼りないからな、特別サービスだ急げ。蘇生にもタイムリミットがあるのだぞ」
え、マジで?
「い、いいい急ごうっ頼むっ」
ガシッ
俺は動かないアルフレッドとレミランをかつごうとして思い出す。
「その前に……ユリナス全身銀化!」
シャキシャキ、俺の身体が純銀に変わる。いや、普通の銀よりも強いのだが。
ガシーンガシーン
知能が低いのか、起き上がった黄金のゴーレムは再び俺の背中を叩き続けた。




