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スカウトのスカウト?


 な、なんだぁそんな構成でまともに戦えるのかよ? ランクの低い俺が見ても分かる、このPTはいびつだよ。


「じゃあさっ、まだ日が暮れるまでに時間あるし、早速初狩りしてみないかっ!」

「うんいこいこっ」

「ユリナスさん……嫌ですか?」


 話が早い! なんだか久しぶり過ぎて新鮮だなこの感覚。でもどんな戦いするのか見ものだなっ。


「行く行く凄く行くよっ身体がナマってたんだよっ」

「よ~し、僕達のPT初狩りに出っ」


 窓口お姉さん疑ってごめんよ。俺の新たな出発だっ!



「待ちなされいっ!」


 突然響き渡るじいさんの声。その先には威厳ありまくりな魔導士風の男性が。


「何でしょうか、僕達急いでるんです」

「ふふっワシはAAランク魔導士のダルギッド、翠緑のダルギッドと呼ばれておる!」


 確かに何か濃い緑の魔導士服を着てるよ。二つ名があるって事は凄い人なの!? いや自称かも知れないけどさ。


「君っ君には凄まじい潜在能力が隠されておる!!」


 え、俺? 俺の【銀化】と師匠の【シルバー・リリー・ドラゴンの加護】がもうバレた!?


 ビシッ

 だが魔導士の指先はアルフレッドに向けられて、俺は一人コケた。


「はぁ、僕っスか?」

「そうだ、君は戦士としてまだまだ伸びるぞっワシは魔導士だが魔法剣士としての稽古を付けてやろう!」


 シィーン



 ……あ~はいはいヌカ喜び系ね。はぁ~アルフレッドはこの大魔導士に導かれて強くなれば良いよ。俺はおとなしく身を引くから。


「断るッッ!!」


 どビシィッとアルフレッドは言い返した。え、いいの断っちゃうの!? 凄く良い話だと思うけど。


「行こっこんなヘンな人ほっとこうよ!」

「ユリナスさん行こう……」


 シャリィどころかおとなしいレミランまでが、あからさまに嫌そうに意志を表明。



「何故かな? 見たところソナタらは戦士1人に回復師3人の変則PT。魔法アタッカーがおらぬからスライム系や幽体系や石造系など、剣が効かぬモンスターに出くわすと苦労するぞ?」


 えーっスライムって剣が効かなかったの!? それで無用な苦労を……あの子供達攻撃魔法が使えたんか。


「僕達はそれでいーんですっ!」

「お嬢ちゃん達は回復師でも攻撃魔法が使えるのかい?」

「い、いえ……使えません、ごめんなさい」


 涙ぐむレミラン。ちょっと期待してたけど、ホントに駄目PTだな。


「そんなの使える訳無いでしょ、失礼ねっ!!」


 威張って言う事ですかシャリィさん。


「ふむふむそうじゃろうそうじゃろうて。ではワシの攻撃魔法が必要じゃろうなあ」



「アルフレッドこれはとても良い話だよ。俺は良いから、代わりにこの人を……」


 ガッ

 いきなりアルフレッドに胸倉を掴まれる。エーッ俺なんか悪い事言ったっけ?


「何でそんな事言うんだよ、今さっき仲間になったばかりじゃないかっ!」


 アルフレッド、俺なんかの為に涙ぐんで……声を震わせて……暑苦しいヤツだな!?


「ううっそうよ、私達のPTじゃないっ」

「ぐすっ」


 えっシャリィとレミランまで涙ぐんで……さっき会ったばかりっスよ? 少女特有の感情の起伏が激しいわっ! でも凄く嬉しいけど。

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