表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/11

10話 Bランク冒険者との出会い その2


「いや、こうして話せる状況になってホンマに嬉しいわ」


「そうですか。こっちとしてもまだ新人なんで、上位の冒険者のお話は聞いておいたいいと判断させていただきました。よろしくお願い致します」


 俺達はフィオーレタウンの冒険者ギルドの一画のソファに座っていた、ヴァン達を見つけ話し掛けたのだ。


「あんな芸当が出来るにしてはなかなか謙虚やん。意外やったわ」


「いえ、そんなことは……」


 なんとなくばつが悪くなり、俺は目を背けてしまった。


「てか、16歳ってホンマなん? 亮太……て呼び捨てでええんかな」


「はい、大丈夫ですよ。ヴァンさん。確かに俺は16歳です、他の仲間は全員17歳になります」


「ほほ~かなり若い面子なんやな。いや、それにしても……より取り見取りというか、なんというか」


 そう言いながらヴァンは俺の背後の女性陣に視線を送っていた。ヴァンの見た目や経歴からしても、決してモテないということはないだろうに。これは冗談のつもりなのか、ヴァンの周りにいる女性と比較して彼女達のレベルが高いのか……判断は付かなかった。


「本当に羨ましいっすね。本命がどの子か知らないですけど、それ以外の子達を紹介して欲しいっす」


「ホンマやな! ナハトは22歳で俺は23歳やから、年齢的には問題ないやろ?」


「いや、年齢的に問題あるとかないとかの話じゃないでしょう……」


 俺は冷静に突っ込みを入れた。まあ、向こうとしても予想通りの反応といった感じだ。普通に冗談なんだろうけどな。


「ま、それは冗談やけどな。後ろの子がえらい剣幕になってるから、この辺にしとこか」


 レミラやエリーゼはそれ程でもなかったが、マリアは明らかに歓迎していない様子だった。俺が前にいるから何も言わないようだけど。彼女だけだったら、ヴァン達はとっくに倒されていたかもしれない。


「それで、本日の収穫はどんな感じなんや? 普通に興味あるで」


「今日の収穫ですか? まあ、いつも通りグリスベアをたくさん倒してたんですが……」


「ふ~ん、それがいつも通りと言えるFランク冒険者は存在せぇへんけどな、多分。そっちのエリーゼっていう子はDランクらしいけど、それでも凄いでマジで」


「はあ、そうなんですね」


 エリーゼ会話について行けてない印象だった。自分の活躍がなかったことに対する引け目を感じているのかもしれないけどな。


「それから、竜神族の者達に襲われましたね」


「はっ? 竜神族って……北の大国の竜神族か?」


「ええ、そうです。エリーゼ、間違いないよね?」


「う、うん……間違いないと思うわ」


 ヴァンの態度が一気に変わった気がした。俺としてはいつも通りの口調で話しているだけに、相当なギャップが生まれている。


「ちょっと待て、魔界樹の森に竜神族やと? なんでエンデューロ王国の領地内に奴らがおるんや? いや、そんなことより……倒したんか?」


「そうですね、合計で100体近くいたと思いますが。俺とマリア、レミラの3人で掃討しましたよ」


「竜神族100体を掃討やて……? その人数でか?」


「はい」


 嘘は言っていない。あまりに淡々とした説明過ぎただろうか? ヴァンは今にもソファから落ちそうな態勢だった。


「ちょ、信じられないっすよ! なんなんですか、それ!」


「信じられないって言っても本当のことだし~~。ね、マリア?」


「ええ、そうね」


 涼しい顔のレミラとマリア。それとは裏腹にヴァンとナハトの二人は汗だくになっているようだ。


「は、はは……ホンマはカイザスのことを聞こうと思ってたのに、それよりはるかに凄い事態が出て来てるやないか。なんやねん、お前ら……」


 ヴァンは最初の目的を既にどうでもよくなっているようだ。それほど竜神族討伐の事実が凄いということか。Bランク冒険者の二人がここまで驚いているのは何気に凄まじいことなのかもしれない。もっと詳しく竜神族について聞いても良さそうだな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ