第1話 転移
ゆっくりとやっていけたらと・・
目が覚めるといつもと違う事にしよう気が付く。普段生活している近代的な自分の部屋ではなくとても青臭く、空気がひんやりとしていて真っ暗だ。
「ん・・・・。何だ此処は・・?」
いつも寝起きしている柔らかいベッドではなく手に感じるのはゴツゴツとした岩っぽい感触だった。
「くそっ。何なんだよ。真っ暗で何も見えないじゃないか」
夢とは違う、現実味のあるなかで身体を起こして周囲を見てみるが真っ暗というか闇そのもので何も見えない。
「明らかにおかしいよな?夢っぽくないし・・誘拐か?」
非現実な場所で目が覚めた事から、もしや犯罪に巻き込まれたかと考察するも25歳の独身&童貞で仕事は安月給のサラリーマン、さらに身内といっても両親は子供の時に二人とも事故で他界しているとめ身代金なんかも無理と考えると自分を誘拐するメリットがないなと犯罪の線をすぐさま消す。
「はぁ、訳がわからないよ・・。」
考えても考えても理解が追い付く事はなく仕方なしにあたりを探索してみる事にする。当然真っ暗の中での探索だから壁っぽい所を手探りで少しずつ少しずつと進める方向に歩いて行く。
「服装もスウェットだし靴もない・・財布もなけりゃスマホもない・・。詰んでないすか?この現状・・」
当然と言えば当然かもしれないが裸足だからこそ歩くとめちゃくちゅ痛いが抜け出さない事にはどうにも出来ないと考え必死に我慢をしながら歩いて行った。
探索を初めて約15分ほどたったあたりで奥から火を燃やしてるような明かりがユラユラと光っているのを見つけると、希望を求めて奥まで走る。
「はぁはぁはぁ・・。・・・・何だこれ?」
人が居るんじゃないかと思われたその場所には松明で照らされながら木材でできた宝箱みたいな箱が3個並べて置いてありその壁際に日本語で文字が書かれていた。
『くどうこうき ようこそ わがせかいへ あわれな てんいしゃよ そなたのちからを みっつのなかから ひとつえらべ きっと たすけになるだろう 』
新しくでたドラ○エか?
すべて日本語のひらがなで書かれていた壁の文字は地球で有名なゲームみたいな印象を持ったが疑問点がいくつかあった。
「何で俺の名前を知ってるんだ??それに転移者??まるで此処が地球じゃないみたいじゃないか・・・・。」
くどうこうきとは自分の名前であり、何故に書かれているかが一番の謎だった。それに転移者とはどういう事なのか・・。
しかし、何故、何故と考えていても答えが落ちてるわけでもなく助けになるとかかれている宝箱を1個空けてみることした。
「開けたらボカーンとかはやめてくれよ・・?ちなみに3個開けたらダメなのかな・・?」
こうきは意外にも強欲だった。
「取り合えず右端のを空けてみるか・・。」
恐る恐るの手付きで宝箱の蓋をもちあげ中を覗いてみると、中には皮のブーツと旅人の服っぽい奴と刃渡り20~25くらいのナイフに野球ボールくらいのガラス玉が入っていた。
「初期装備かっ!!!くそっふざけやがってぇ」
つっこまずにはいられなかった。先ほど感じた某RPGゲーム的雰囲気からそんな感じもしていたが結果が結果だけに自分は気がついていないが実は夢なんじゃないかとも思えてきた。
そして中をあさっていると突然残り二個の宝箱と壁の文字が光だしすーっと綺麗に薄くなり消えていった。
「やっぱり一個だけってことね。でもどうゆう仕組みになってるんだ?実は新開発されたゲームとかじゃないのか・・?」
現実味を帯びていない現象からまたしても夢かゲームの中かと考えるがやはりこれも考えるだけ無駄だなと思い入っていた服を着替えて腰にナイフを装備する。服は少しガサガサしているが匂いなどもなく先ほどまで来ていた汗と切り傷から出た血で汚れているスウェットよりはまだマシと言った程度だ。
「あとは、これなんだか?何だこれは?水晶玉か?」
コウキは最後に残った野球ボールくらいのガラス玉を手に持ち中を覗く。中は松明の光に反射されキラキラと光っていた。
「これを売ってお金にする的な感じか?にしても綺麗だな」
しばらくし手にもって中を覗いてるといきなりその水晶らしき玉も光だして機械音みたいな音声が頭の中に響いた。
『・・キホン ステータス ノ インストール ヲ カイシ・・』
「ぐっ⁉何だこれ!頭がいてぇーーー」
急に頭に聞こえる後で激痛が走るが誰が助けてくれるわけもなくその音声は尚も続けて響いた。
『インストール ヲ カンリョウ ツヅイテ テキセイユニークスキルヲ インストール カイシ ・・』
『インストール ヲ カンリョウ ツヅイテ シンタイキョウカ ノ アップデート ヲ カイシ・・』
「ぐわぁぁ。今度は身体がいてぇーーー」
そういった音声と身体の痛みが次々にオソイかかり耐えきれなくなったコウキは遂に気を失ってその場に倒れた・・。
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