あとがき。
夏至の夜の不思議な時間。
ティラミスさん中心の話と、ウィルフレッドの視点から見たらどうだったのか、という事で書いてみました。ウィルさんは、本編、第二話の主人公。
本編ではまだ、二人は出会っていません。早く出会わせたいのですが。
最後、なぜウィルフレッドの顎に湿布があったのか。その理由は、ウィルフレッド視点でのみ出てきます。こういう事でした。
ちなみに彼は、ティラミスさんの年齢を、かなり下に見ています。もちろん勘違いです。
実際には、ティラミスさんは二十代なのですが、東洋人は若く見えるので……。
妹と同じぐらいだろうと思って、あれこれ世話を焼いていたのでした。
そうして彼は、
朴念仁。
です。
彼の母親は、早く所帯を持って欲しいのですが、女性の噂らしきものもさっぱりない。で、何かの拍子にティラミスの話を聞いて、
「平民でもなんでも良いから、早く嫁に!」
と思っているのですが。ウィルさんには全く通じていません。妹のローズも、
「お兄ちゃん、恋人ゲット!」
と応援しているのですが、これも全く通じていません。母親からそれとなく、相手の女性に指輪を、とか言われても、指輪がどうしたんだ、と一瞬、疑問に思って、そこで終わり。あとは、きれいさっぱり忘れてしまいます。
そういう人です。